懐かしのバレエ

バレエ、パフォーミングアーツ等の感想、及び、日々雑感。バレエは、少し以前の回顧も。他、政治、社会、競馬、少女マンガ。

観客の快楽、踊り手の苦行

2011-11-26 00:51:23 | バレエ
グリゴローヴィチ版の、バレエ「スパルタクス」を、2000年代に日本で生で見た。
踊りの洪水のような作品。

主役は、クレフツォフとベロゴロフツェフ。当時の市販ビデオで見たムハメードフの方が、もっと良かったけど、でも、こんなダンサー殺しのめちゃくちゃ踊らせる酷使作品、観客はこれを踊る主役ダンサーと群舞たちに敬意を抱いてる風で、ベロゴロフツェフが2,3ミスを出しても意に介さぬ風だった。

来年の来日公演でも上演予定があって、でもこの役を踊る筈のダンサーが移籍。
代わりに、誰を調達してくるのか。
よく考えてみたら、この際、ミハイル・ロブーヒンでも、若手でも、踊れれば誰でも良いような気がしてきた。

主役のスパルタクス役には過酷な作品で、クレフツォフはアキレス腱は切ってた(といっても、この位は、ここの劇場のダンサーには、時々あることらしい。)見るに天国、踊るに地獄なはずと思うのに、ダンサーたちは、振付家への敬意を語り、嬉々として踊る。
でも、やっぱりこんな作品踊ってたら身体が持たなそう。

自慢のオケの指揮者は、高名な首席指揮者が入るというので、クラファンにはお勧めかもだけど。

一方、ジャパンアーツのブログに、今回の新版「眠り」の記事が出て。
あの、良くも悪くも個性的だったボリショイの「眠り」が、衣装も装置も、もっと一般的になってしまった。以前のは、特に2幕の王子の衣装の色が、不思議すぎて一度見たら忘れられなかった。薄い茶の衣装にビビッドな派手ピンクのマント。

バレリーナのチュチュのスカートが、踊りを見せるためのデザインだった。
これが、もっと衣装が自己主張してる形に変わっていて、ちょっとがっかり。

セミョーン・チュージンの日は自分も一応チケット買ってる。
彼について、気になるのは、私の周囲に、このダンサーに夢中になってる人がいない、という事。まあまあ、ハンサム?だし、演技も踊りもまあ、いい感じなんだけど。

やっぱ、王子役はミーハーファンがつく事も大事なような気がする。

まあ、客観的には十分かっこいい(主観的には、...だけど)と思う。
たまたま私の周囲に、キャーキャー言うバレエファンがいなかっただけかもしれないが。

演技見てると、奥手の。青年なのかしら?とは思った。そのせい?。
2年ほど前、素顔の彼は、素朴な好青年ではあった。

さて、競馬は今週はジャパンカップ。ペルーサも良いけど、ピサはどうなるかな。


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