懐かしのバレエ

バレエ、パフォーミングアーツ等の感想、及び、日々雑感。バレエは、少し以前の回顧も。他、政治、社会、競馬、少女マンガ。

未解決事件File.10 下山事件

2024-03-31 03:23:31 | Weblog
NHKの「未解決事件」シリーズのFile.10で「 下山事件」の事を取り上げていて。

帰宅して第二部の途中から見たけど、最初は見る気なかったのが、惹きつけられて最後まで見た位なので、
番組としては、文句なしに面白い!
けだし、迷宮入りの事件の真実は、背筋が寒くなるようなものだった。
第一部は事実をもとにしたドラマ、第二部はドキュメンタリー形式のもので、調査報道みたいなの。

これ作った人たち、凄い。アメリカへ現地取材の追いかけ方、執念で証拠を集めていて。

(内容は、昔の国鉄総裁の下山氏が、線路で列車に轢かれバラバラの遺体になったものを捜査、追及していく検察や新聞記者らの奮戦を描くもの。ただ、それも最後に圧力かかって迷宮入りに。その背後に、敗戦した日本への、アメリカの占領統治政策があって。戦勝国の中での覇権争い、米ソの熾烈な争いがあり、アメリカGHQの下部組織の諜報機関が、国鉄に10万人解雇させようとし、それに抵抗した下山総裁が殺された、のと、この殺害をソ連のせいにして、罪を擦り付ける工作もして、一度は、「共産主義者が下村総裁を殺した」と捜査関係者に誤認させることに成功した、・・・はずが、途中から、本当はアメリカの諜報機関の謀略、とバレそうになり、トップダウンで捜査終了になって、事件は迷宮入り。)

凄い内容で、力作でした。
下山総裁は、殺されてから線路に運ばれて轢かれてると、遺体を調べると分るそうで。残忍な殺され方をして、遺族は遺体と対面する時、それはそれはつらい思いをしたんだろうなと思ったし・・・。アメリカの諜報は、朝鮮戦争の準備中だったとはいえ、冷酷非情でひたすらこわい。

要するに、アメリカの諜報は、自分たちのいう事を聞いてくれる人が良くて、思い通りにしてくれない人は、時に謀略で暗殺し、米ソ冷戦だから、それをライバルのソ連のせいとか、共産主義者のせいにして、まんまと一石二鳥、しようとしたとかが、あぶりだされてくる。

私の説明はへたくそで申し訳ないんだけど、、作品はみるととても面白い。最近のNHKは、くだらない番組は本当に下らないんだけど。
同じNHKでも、こういう番組を作れる人達も、いるんですねぇ~。

NHKプラスの見逃し配信で、1週間は見られる模様。

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