懐かしのバレエ

バレエ、パフォーミングアーツ等の感想、及び、日々雑感。バレエは、少し以前の回顧も。他、政治、社会、競馬、少女マンガ。

美の秩序

2014-03-01 00:35:36 | Weblog
家帰ってTVつけたら、いきなりワディム・ソロマハが写ってて、思わずキャ~。

浅田真央選手の特集番組で、バレエ・レッスンの先生として出てた。

ほんのちょっとの映像だったけど、ソロマハの何気ないポーズやパのきれいさに見とれた。相変わらず、愛知の越智バレエのダンサーさんだったのね。
若い頃、コンクールでメダル取ったかなにかで、私たちにも注目された。
バレエ誌には、バリシニコフに似てるとかまで書かれてた。あの若者が、こわかっこいい大人の先生になっていた。好きなタイプのダンサーだったので、懐かしい。

浅田選手の直近のバレエの先生らしかったけど。
彼女の演技の時の全身の動きに、バレエ的な美を見つけるのはたやすいことだけど、まさか、ソロマハが稽古でついてたとは。

すっかり越智バレエの人になり、縁遠くなっていたソロマハだけど、変わらぬバレエ美を保ってそうだったのが、うれしい。

一方、ソチ五輪アイスダンスは、録画容量が少なくなって録画しなかったけど、金メダルのデービス・ホワイト組の演技をあとから回顧の番組で見たら、GPシリーズの時より精度が上がって出来が良かったので、アイスダンスをリアルタイムで見なかったのを後悔。3位のロシアのペアの演目が黒鳥みたいで、見逃して残念。

自分は羽生選手の金メダルで、燃え尽きてたから。
その羽生選手、プルシェンコがコーチの誘いっぽいことを言ったのを、やんわりその可能性を否定してて、このバランス感覚に安堵。なにかにつけて、優れたバランス感覚を見せる羽生選手だから、当然かもだけど。

この二人には、お互いに憧れとか尊敬の念を保てる、適切な関係の距離ってのがあるだろうと思ってたから。

その羽生選手は、新しい4回転ジャンプに挑戦するといい、あらたな価値の創造、自分が王者として道をつくることをやる気、満々みたいで。

結局、フィギュアはやっぱり主観の部分がどうしても入る競技で、浅田選手らのトリプルアクセルと、キム・ヨナ選手が得意とする3回転ー3回転と、どちらに重きを置くか、というせめぎあいが、採点方法に反映されてたりの現実を見ると、バンクーバーの結果を受けて、批判もあって、男子はやっぱり3回転の王者でなく、4回転も含めてまんべんなく高度な技術を駆使できる人が、王者になるべき、という考え方は、価値の創造になるんだと思った。

女子は、トリプルアクセル、キム・ヨナ選手が練習しても跳べず、スルツカヤ元選手が、その練習したら転倒して尾てい骨だかに大怪我したとか言ってた、女子最高レベルのジャンプの基礎点が、そんなに超高いわけでもなく、3回転ー3回転のコンビネーションの難易度高いのが跳べて、他の要素も押さえた人が勝者になれる現行の採点方法。

3Aか、或いは、それ以外の3回転のコンビネーションか、どちらを取るのか、その辺がやっぱり価値の創造の類いなんだろうな、と思った。

道を作った人が勝ち。だけど、羽生選手は一番難しいことをやって道を作ろうとしてるんだなと思って。体が壊れなければオッケー。もはや天に無事を祈るばかり。

そういえば、リプニツカヤ選手もまた、独自のスピンで新たな道を作りかけた人。見ていて、人間の体で、あんなことしてい~のか?壊れないのか???と思うし、そこまでやれって言ってないけど、と思うほど、体を動かしまくる驚異のプログラムで、見ていて怖かったけど。

浅田選手の特集番組で、天才少女が成長によるからだの変化によって、ジャンプに苦労するようになる所があって、それを見て、自分は、リプニツカヤ選手とか、ちょ~っと心配になってきてしまった。返す返すも、今回の「団体戦」は、彼女の個人戦勝利のためには、余計なものだった気がして、今回金メダル取り損ねたマイナスが、今後、彼女にのしかかってくるのでは?と、弱気な憶測をすると、なんともやるせない。

浅田選手が苦しんだ体型の変化。リプニツカヤ選手は乗り越えて、どこかで笑顔で終われる展開があるといいのだけれど。ピョンチャンで金メダルなんて、甘いか。

今後はロシア十代女子選手の時代、とか、ソトニコワにラジオノワも入って、ロシア3強とか思ってたのだけど。

一方、浅田選手は、週刊誌に、立場上やめられないのでは?って出てて、スケ連にとって興行のお客様を呼べるスターだから、みたいなことらしい。大人の事情って複雑。それとSPの失敗は、スケ連が調整地に、アルメニアだかの練習場所を選んだせい、って出てて、確かにロシア、旧ソ連圏びいきの私から見ても、あんま良くない環境だったかも・・・。そう解説されると、確かに起こったことの合理的説明には、なるわね。

ダンマガを見たら、フィギュアスケートのことも記事があった。バレエ誌なのに。この現実が悲しい。日本では、ブーム作った方が勝ちって感じはする。

でも、ダンマガを買いに行ったのに、羽生選手が写ってるソチ五輪の特集のスポーツ雑誌を買ってる自分。

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