~こどもの詩より~
「せいげん時間」
僕ら せみには せいげん時間がある
地上にでたせみには
せいげん時間がある
たった七日間で何をしようか
いつも迷う
海へ行こうかな
いや 見しらぬ町へ行こうか
ぼくら せみには せいげん時間がある
だから その時間を
むだにしないように
(柏市 昭和学院小 5年 山口芳成)
一つの水を見るにも四つも見方がある
「一水四見」と言われるが
金子みすゞは魚や小鳥の気持ちになった。
芳成くんはセミになった
相手の気持ちになって見る世界は
新鮮であり
私たちに新たな見方を教えてくれる。
【御文章1帖第11通】
…人間はただ電光朝露の夢幻のあひだのたのしみ…
それはただ五十年乃至百年のうちのことなり…」