住職の独り言

~ご縁に触れて~

おごり心

2013年07月07日 | Weblog

「よしあしの文字をもしらぬひとはみな まことのこころなりけるを

  善悪の字しりがほは おほそらごとのかたちなり」

(正像末和讃)

(意訳)善いとか悪いという文字さえも知らない人は、

嘘・偽りのないまことの心をもった人である。

善悪の字をいかにも知っているかのような顔をしているのは、

虚偽の姿をあらわしているのである。

 

勉強し知識を得、学べば学ぶほど博識になった気になり、

他人より偉くなったような気分になるものだ。

その心は、知らず知らずのうちに傲慢(ごうまん)になり

何が本当に大切なものなのか見失ってしまう。

 

おごることなく「まことのこころ」を見失わず、

「愚者になりて往生す・無慚無愧のこの身…」

と御領解させて頂きたいものであります。

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