Creating Dramatic Self Portraits (feat. Fiona Lark)
冒頭の映像だが、これは僕がよく見る、そしてその腕前の確かさをこよなく尊敬するSean Tuckerという写真家、映像作家がつくった映像である。(彼のウェブサイト)
この映像で彼が紹介しているのは、Fiona Larkという、たぶんまだアマチュアの写真家だ。
この女性の写真、本当にいい。
最近、ぼくは横浜に行きその時に見たハイキー(露出を明るめにとった写真)の写真にひどく惹かれたものだが、彼女のはそれとは正反対のローキーの白黒で、しかも、昔のレトロ風な写真に彼女自身が加工したものである。人によっていろんな感じ方はあるだろうが、僕がどちらに「より」惹かれるかといえば、やはり彼女の写真のほうだ。
よりロマンティックで神秘的、内省的で、そしてなにか「求め続ける」ようなものがあるからである。この形容は風景写真だけでなく、彼女のセルフポートレート写真にもあてはまる。
とくに彼女のセルフポートレートのセンスは数段向こう側に突き抜けている。こうしてみてみるといいなぁ、と思うだけかもしれないが、ちょっとあれほどのものは撮れない。
彼女が撮っているところは、イギリスのレイクディストリクト(湖水地方)といわれる風光明媚なところで、僕も一度行ったことがある。
まぁ、日本には多分あれほどの広さで、なおかつあれほどの「近代文明の手あかのほぼついてない、古代からの自然のままの景観が残された」景勝地はないだろうと思う。いま、たまたま「死」について書いたが、もし僕がもうあとわずかしかこの人生の時間が残されていないとなった時は、その時の環境さえ許せばこのレイクディストリクトをいま一度見ておきたいと思うだろう…それほどの、それほどの美しい場所である。
彼女instagram写真(冒頭の映像では4分3秒と16分34秒あたりから)。