ここ数日、ひとの「まごころ」にふれることがあり、といっても大げさなことではなくいわゆる僕的な言い方をすれば純度の高い「こころ」にふれることがあり、(そのどちらも若者だったが)僕の心の琴線はその彼らの調律をうけて、それいぜんよりもはるかに純度の高い透明な音を奏でられるようになっている。
まさか、といったら失礼だが、自分よりもはるかにわかいひとびとからそのような貴重な贈り物をもらうとは思っておらず、本当に今は感謝の気持ちでいっぱいである。一言でいうと幸福である。
あれから、あんなさりげない、小さなことでこれほどまでに人の心を変え、幸福にすることができるのなら、僕も同じようなことをしたい、彼らと同じようなことができる心の状態でいたいと思うようになっている。
善、Good、というものがこれほどの力を持っているということ、たとえわずかな発露であろうとも、ひとのこころをこれだけ幸福にし、その人が同じように善なる道をたどりたいと心底から希求するようになるほどの「力」を持っているということ……そのことに僕は強く心を動かされている。
黒澤明の「生きる」という名作があるが、実はあんなに大きなことでなくてもいい、純度が高ければそれはたとえ小さな小さな小さなことでも他人にこれほどの大きな影響を与えることができる。その人の魂に真に「生きる」ちからをあたえることができる。
自分も同じことをだれかにしたい、同じことをして生きていきたい、人に同じ影響を与えたいとおもいながらあの日以来日々を送っている。そしてそれがどれだけ幸福なことか…
最近またいい演奏の映像を見つけた。
https://www.youtube.com/watch?v=ubCz1NW1tZw
https://www.youtube.com/watch?v=2rUsZlXFhcc
https://www.youtube.com/watch?v=LrYE-zkYxtk
しかしこの美しさ…音の柔らかい、実にきめの細かい肌触り…Eternity…