気の向くまま足の向くまま

できうるかぎり人のためになることを発信していきたいと思っています。

赤い森

2021-12-13 23:38:04 | 日記

 

 

 

 

 以前の職場で知り合った同僚と飲んできた。
久しぶりに胸襟を開いて笑いあった。普段はなにかでガードしてあまりしゃべらない人が、酒を飲ませるとそのガードの向こう側にあるものを見せてくれる、こちらのからかいに対して思わず表情を崩すその瞬間は仕事中は絶対に見ることはできない、酒だけができる業だろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 実は僕はその人とは仕事中の考え方の相違から、大声を出しあった事もあり、(仕事に対する考え方が)どうしても受け入れられず、そこからその人の人間性まで否定しかかったこともある。ただ今回幸いにもその人の普段は見えない内側を見て、この人はこの人なりの「道」を通ってきたんだなと感じ、それにたいして一定の敬意というのだろうかそういうものを持つようになった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 ここまでこれたのはもちろん酒だけの力ではない、その人にある一定の懐の深さがなかったら無理だっただろう。
もし器量の小さな人であれば、僕と一緒に酒宴に同席することさえ拒むだろうからだ。
  ただこの飲み会で人のすすめるままに、楽しかったことも手伝って、深酔いしてしまい、ほんとうにひさしぶりにへべれけになった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 そこから家につくまでが地獄だった。
意識的に見える視界が狭まり、足元も危うかった。面白いのは、それにもかかわらずこの電車に乗れば乗り換えるときにホームを変えずに済むとか、そんな計算はちゃんとして歩いていたことだ。

 

 実は次の休みは、また別の酒宴がある。
小学生時代から高校までずっと一緒だった友と、さらにもう一人高校卒業以来ずっとあっていない級友と会う。
 昨日もその話をその友と電話でしたのだが、あってもお互いに分からないんじゃないかといって笑いあった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 その小学校からずっと同じ学校にかよった友とはやはり何かしらので結ばれているような気がする。
ずっと交流が続いていたわけではなく、途中数年間はまったく連絡を取り合ってなかったっ時期が2度ほどもある。
 ところが、普通ならおたがいに忘却してそれっきりになってしまうような状況になっても、あるとき何年振りかでふっとメールがきたり、電話が来る。どちらからともなくだ。

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 不思議なえにしがあると思うのはそれだけではなく、彼が結婚した女性は僕と同郷で、大学時代僕の祖父が教えたことがあり、祖父のことをおぼえていたという。それで何年振りかで僕のことを想いだし連絡する気になったということもあった。それ以来、なんどか帰省した時に会うことになった。
 しかし、その彼女とも数年前に離婚したという…何十年も連れ添ったあとの別れ

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 離婚といえば、僕のいとこもいま別居中で先日電話で話したときには、離婚の危機にあるということだった。
二人とも人間性温厚かつ品行方正で、仕事もまじめにずっとこなしてきた人である。それがどうして…と思うのは僕に結婚の経験がないからだろうか。
ただ結婚の経験はなくとも、どんなに相思相愛な関係でも人と人の関係を長期にわたって維持していくことの難しさは僕にもわかる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 不思議なことに、いや、むしろそれだからこそなのかもしれないが、二人とも電話の向こうから聞こえてくる声はなにか吹っ切れたようにさわやかなのだ。
 無論そこまでに至るまでには他人には想像もつかない地獄の道のりだっただろうと思う。しかし、彼らの声を聴いていると、たぶんもう「峠」は越えたのではないかと感じる。
 

 

 

 

 


 

 

 

 


 世間はもう浮かれ騒ぎのクリスマスシーズンである。
それに惑わされず、しかし時にはそれに便乗して(笑)のりこえて(さらに笑)行きたい。
 今度の月曜日にはベートーベンの第9交響曲を生で聴きに行く。考えてみればこの尊敬してやまない大作曲家の交響曲を生で聴くのは生まれて初めてである。何ともったいないことをしてきたのかと思う。

 数年前、友とはじめてモーツァルトの交響曲を生で聴いたときに、はずかしながらようやくこの作曲家の天才といわれ続けてきたそのわけを心底から思い知った。なんでもっとまえから気付けなかったのだろうと思った。

 こんどはあのベートーベンである。期待は正直半端ない。

 

 




 

 

 

 


 ちなみにここにのせた写真の一部は、紅葉スポットで有名な鎌倉の獅子舞というところでとったものである。
そこにいた人がいままでみた獅子舞の紅葉の中では最高の紅葉だといっていた。はじめてきてそんな紅葉をみれた僕は本当にラッキーである。
 上を見上げればまるで森全体が燃えているかのように真っ赤に染まっていた。

 

 

 

 

コメント
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