どうでもいいことながら、玄米を発芽させることに初めて成功した。
今までいろんな玄米を買って試してみたがどうしても発芽せず、半ばあきらめかけていた。
ところが最近ネットで調べているうちに、どうも発芽しない玄米は機械で乾燥させているらしく、発芽する玄米は天日で乾燥させているということだった。
それでとにかく天日乾燥させている玄米を探して注文して、試してみたところ温かいお湯につけて2日ほどすると、なんと!発芽しているのだ。
うれしかった。
なぜそんなにうれしいかというと、玄米は発芽させないで食べると酵素阻害剤であるアブシジン酸というものが体内に入り、それが体内で悪さをするという。
体内の酵素に絡みついて失活させる。それを避けることができるようについになったからだ。
(この話題に直接関係ないことだが、ここにも生物の進化というものの神秘性を感じる。つまり、この酵素阻害剤があるおかげで、稲やほかの植物の種は他の動物に食べられにくくなり、その結果稲という種を繁栄させることができた。『ここに』進化そのものの中にある種の知性が介在していると思わざるを得ない訳がある。なぜなら稲が「自分で」そんな複雑なことを考えて「自分で」そんな複雑な働き、機能をもつものを作り出すことができるだろうか?適者生存という論理だけではこれは十分に説明できない。)
酵素阻害剤は玄米だけでなく植物の種には多かれ少なかれ入っているという。それは種の寿命を半永久的に保つためらしい。つまりこれがあるおかげで種が酸化しないということだ。それがどれくらい体に悪いかというと、すい臓がんなどの多くのがんやその他難病にかかってしまうこともあるという。
玄米というと健康の代名詞のように言われているが、まさか、こんな事実があるなんて、と思う人も多いに違いない。
僕はそのことは知ってはいたが、それほど気にも留めてはいなかった。
その理由の一つは上に述べたように、何度やっても玄米を発芽させることができなかったからだ。
発芽しない玄米というのは、いわば、「死んだ」玄米である、芽が出ないのだから。
玄米というと命のある全体食ということで、体にいいとされてきたし、僕もそれを信じてきた。
酵素阻害剤の害はもちろんのことだが、それ以前に生きたコメではなく、死んだ米を食べてもいわれているほど体に良くないのは明白である。
生産者としては当然機械で乾燥させたほうが楽に決まっている。一度に大量に短時間に乾燥させられるからだ。でも、その利便性のために僕ら消費者の健康が害されていく。
農薬と同じ構図である。
ただ、このことを知っている生産者も意外と少ないのかもしれないが。
とにかく、あまりにもうれしかったので書くことにした。
それにしてもインターネットでクリック一つで買い物ができる現代の僕らは幸せである。ふつうネットのない時代に天日干しの玄米を探して購入するとなると大変な手間と時間がかかったはずである。
さて、近況はというと、この時期に当然考えるのはクリスマスプレゼントのことである。
きのうはその下見をしてきた。Canal4℃というブランドのジュエリーが気に入った。そして何よりもうれしかったのは、店員の人柄だった。
全然スノビッシュではなく、話しているうちにまるで僕がその人にあげるプレゼントを選んでいるかのような気持ちになった。
今思えば、彼女の人柄もさることながら、その話術もプロフェッショナルなものだったと思う。
客に恥をかかせず、もらう人の好みを探り、それでいながら僕がいくら出すつもりでいるのかをダイレクトに聞かずに推測しながら商品を提案してくれた。
ああいう店員は店にとって財産だと思った。僕が責任者であれば彼女には長く働いてもらいたいと思うだろう。
今現在はこの店で買う方向で考えている。
というわけで財布が若干痛いながらも心はうれしいクリスマスが今年も近づいてきた。