埼玉県は秩父にある三峯神社に参拝してきた。
ご祭神は伊弉諾尊(いざなぎのみこと)・伊弉册尊(いざなみのみこと)で、眷属にはこのおふた柱をお祀りした日本武尊にこの地を案内した狼がおられる。
この神社はあるスピリチャリストによれば悪いつきものなどがついたときにそれを払っていただけることにとりわけ霊験があるということだ。
行ってみてまず思ったのは、秩父って思いのほか遠いなぁということだった。あさ9時半ごろ家を出て、参拝しかえってきたのはすでに夜8時~9時だったと思う。
しかも奥の院まではいかなかったにもかかわらずである。
この参拝では僕にとってとても特別なことが起こった。
それはこれが起こるとその神様に歓迎されているといわれることが2つも起こったのだ。
この日は朝から晴天で、最寄り駅の西武秩父駅に着いたときにも太陽光はさんさんと降り注いでいた。
ところが、バスに乗り込んで神社に近づくにつれて雨雲が出てきて、ゴロゴロと雷までなり始めた。
神社について参道を通り本殿の前で順番を待ち、いざ自分の順番になり手を合わせたとたん雨がぽつぽつと降り始めたのである。
これはスピリチャルな世界ではその神様に歓迎されているあかしとされていることであり、ぼくは天にも昇らんと思うほどうれしかった。
そこで祈りをささげた後、お札を買いさらに遥拝殿を目指した。
そこでもう一つの驚くべきことが起こった。遥拝殿は比較的高い場所にあり、一望のもとに他の山々が見渡せる。
あと数歩でそこにつくと云う時にすでにそこにいた数名の女性の歓喜の歓声が聞こえてきた。僕は何だろうと思い急いで遥拝殿に入ると、なんと!ついさっきまで降っていた雨が大方やみ、眼下に二重の虹が見えたのだ。
僕も長く生きているがこれほど近い距離から二重の虹を、しかも上から見下ろす形で見たのは生まれて初めての経験であり、「しかも」それが神様にお参りしたすぐあとそのご神域で見たということ、さきほどの雨の件もあり気分が高揚しているときに再度このようなことがあったため信じられないような喜びに満たされた。これはこの神様からの特別な歓待のあかしだと思った。
僕は自分が信仰している神以外からこれほどの歓待をいただいたのは初めてだったので、その喜びは尋常なものではなかった。
その日はこの雨が降ってきたため撮影がほとんどできなかったが、もうそんなことはどうでもよくなった。
身に余る光栄とはこういうことを言うのだろう。
そのあと、神社入り口にある料理屋さんでとろろそばをいただき(これがまた生まれて初めてといってもいいほどにうまかった!)バスの最終時間までに残っている時間を使って奥宮に上る登山道を上っていった。
その料理屋の人に聞くと往復2時間はかかるということで、当然その日に奥宮に行くのはあきらめたが、途中までの風景だけでも十分楽しめた。また、その山道で聴いた鳥のさえずりもまた素晴らしく、ほんとうに記憶に残る参拝になった。
この次はぜひ、奥宮に参拝してみたい。
秩父は箱根や日光ほど観光地化されていなくて、それがかえって良かった。ここには温泉もあるので時間に余裕があったらそこにも立ち寄ってみたい。
やはりなぜか僕はこういう霊的な場所が好きである。これから時間をかけて日本国内の聖地巡礼の旅をするのもいいな、と思った。