気の向くまま足の向くまま

できうるかぎり人のためになることを発信していきたいと思っています。

第二の梅雨ですか

2015-08-31 02:01:40 | 日記


 いやぁ、いやですねぇ、毎日雨と曇りばっかりで。
今年は2回梅雨が来たみたいだ。

 2週間ぐらい前からまた魚の目ができて足が痛いのでどうせ遠出はできないのだが、雨の日に家にいるというのはしんどい。
EM菌をいろんなことに使っているのだが、それが自分の長年の病気の治療から、植物の成長、夏の体臭に及ぶまで、すべてに驚くほどの効果を見せているので、正直オッたまげている。
ふつう、ある特定のことに効くというものはあるが、これは「ほぼすべての問題に効くのだ」
 こんな不思議なものがあろうか。

 思えば、友達に誘われて聴きに行ったEM菌発見者の講演会とEM菌の映画「蘇生」をみて、これはもしかしたらすごいものかもしれない!と直感で感じたのだが、それが本当であることが証明されて、ほんとうに驚嘆している。
 『この菌とうまく付き合っていけば』、一生健康で長生きできると思う。

 特に驚いたのはサボテンがEM菌をかけてわずか数か月で(しかも3回ぐらいしかかけてないのに)、目に見えて太くなり、根元のほうから子供のサボテンまで生えてきたことだ。
このサボテンは8~9年ぐらい家にいるのだが、いままである特定の大きさに成長して以来、ずっと同じ大きさだったサボテンだった。それがEM菌をかけてわずか数か月でこの変化を見せた!
 
 今はこの菌と、この菌を発見してくれた比嘉先生に対する感謝の気持ちでいっぱいである。
これは僕の勘だが(実はこれがよく当たる)、この菌は強い抗がん作用もあるのではないかと思っている。
癌の予防はもとより、すでに癌になった人に飲ませても効力を発揮するのではないかと僕は読んでいる。

 おととい、BSを見ていたらターシャのドキュメンタリー番組を放送していた。
僕はこの人が前から好きだったので思わず見た。
 その中で彼女が好きなヘンリー・ソロー(偶然にもグールドもこの人を尊敬していた)という人の言葉を彼女が紹介していて、それは正確には覚えていないのだが、何か一つのことを辛抱ずよく続けていけば必ず芽が出て花が咲く、だからあきらめずに辛抱ずよく続けなさいというものだった。

 ターシャ自身も、絵本作家、人形作家として一夜にして大成したわけではない。
無名時代から何年も何年もかかってやっと世間から認められるようになった。
その人が言うのだから重みがある。

 この人は若いときに結婚したのだが、夫は家にお金を入れず、たぶん離婚したのだろう。
それ以来再婚もせず、女手一人で4人?の子供を育てた、大変な苦労人である。
 しかし、こういう人間性のいい女性で結婚に失敗した人を見るといつも思う、なんてもったいないと…

 子供たちが巣立った50歳の時からずっと一人暮らしをしていたという。
孤独の中にあってこの人の幸いは、素晴らしい子供たちに恵まれたことと、一芸に秀でていたために、ほとんどのシングルマザーたちが経験しなければならない世間の辛酸をほとんどなめずに生きられたことだろう。

 ただ、やはりどんなに童話の世界のような人生を送ったとしても、やはりこの世である、その孤独のつらさは並大抵のものではなかったに違いない。
あの美しい、穢れなき絵本の作者がすごした41年の夢の歳月は、同時に孤愁の41年でもあったに違いない。

 しかし今はもう本当に、ほんものの夢の世界に帰っていかれた。
ありがとう、そして、よかったですね。
  
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日本洋画界が生んだ二人の天才

2015-08-23 01:50:07 | 写真



 都立美術館で開催されている「日本の洋画家たち・二科100年展」を見てきた。
正直言ってあまり期待はしてなかった。というのも、僕は本当に食わず嫌いで、音楽にしてもなんにしても自分の好きなジャンルや作家の作品だけを集中して楽しむという悪い癖がある。
 大変失礼にあたるかもしれないが、日本にはそれほどの洋画家はいないだろうと勝手に思っていた。

 ところが今回、この展覧会を見てそれがいかに間違っていたかを思い知らされた。
上の絵を描いた岸田劉生がまずその一人。
 いままで彼の代表作といわれている「麗子」をみただけであり、正直に打ち明けさせてもらうと…う~んという感想しかもっていなかった。

 今回この展覧会でこの「静物」をみて、考えが180度変えられた。
剣術で言えば相当の手練れである。
 この絵に描かれている陶器を見て、すぐに想起するのはフェルメールの絵に描かれている陶器である。
残念ながら僕の表現力では、この神秘を表現するすべを持たない。ただただ見て感じてもらうしかない。

 
 そしてもう一人



 この絵を描いた佐伯祐三である。
残念ながらこの写真からは、本物の絵を目の前にした時の感動の100分の1も伝わってこない。まるで別の絵を見ているかのようだ。
 こればかりは百万言を費やすよりも、この本物を見て味わっていただく以外にない。

 すぐれた作品を美術展で見るときはいつもそうなのだが、その絵だけが浮き上がって見えてくる。
一瞬彼自身が影響を受けたといわれるユトリロの絵を思わせるのだが、ユトリロの絵のような静けさがない。
 激しい、さまざまな情念が渦のようにぐるぐると渦巻いているのが絵から伝わってくる。ユトリロを装ったゴッホ、とでも言えようか。

 しかしながら、そこにはユトリロにもある寂しさがやはり漂っている。絶望…も。
彼は結核が悪化してパリで自殺未遂をはかり、最後は衰弱死したそうだが、やはりこの絵を見ていると、そのような運命をたどった人の筆から生み出された作品だなと感じた。

 とにかく、第1級品である、この絵は、芸術作品として。
上の岸田の作品とこれは、世界のどこに出しても恥ずかしくない。
 西洋の超一流の巨匠の絵と比較しても、いささかの遜色もない。ほぼ同等か、ある意味ではそれ以上の域に達している。

 三島由紀夫が芥川龍之介の作品を評して、「この精巧なカメラは、本場のライカをさえしのいでいる」という言葉を残しているが、それをそのままこの二人に捧げてもいいと思う。
この二人だけは世界レベルの画家といっていい。

 友達に連れて行かれなかったら、日本が生み出したこの二人の巨匠の作品に出会えなかっただろう。ありがとう。
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レジリエンス

2015-08-10 01:28:32 | 日記



最近ちょっとショッキングなことがあり、もしかしたら信仰そのものまで捨てなければいけないのかな、というところまで追いつめられていた。
僕はこういう時、絶望の崖の一歩手前のところに立ち、底なしのがけ下を望みながらも、自分の信仰する神にさえ特に祈願することもなく、ただ自分の心が落ち着くところを自然に探すだろうと思って流れに任せていた。

 予想通り僕の心は荒れ、一時はもうだめかなと思うところまで行った。
しかし同時に、僕はそうなればなったで、僕という人間はそれだけのものだったのだろうと思ってもいた。

 面白いのは、それほど危機的状況にいたのにもかかわらず、もう一人の自分はかなり冷静に自分を眺めていて、いったいどこに落ち着き先を見つけるのか見届けてやろうと思っていた。

 実はこれと同じ程度の危機を6年ほど前にも経験していて、あのときもさすがにもうだめかなと思ったのを覚えている。

 結論から言うと、僕は自分でも驚くほどの危機からの回復力、復元力を見せた。
良心は努力して獲得するもの、何か外部に存在するものではなく、すでにぼくの本源的な一部として内在していると云う事に気付かされた。
もちろん同時に、これは悪も僕の本源的な一部として、なにか外部に存在してるものではなく、内在していると云う事と並列に書かなければならない。

 しかし、どのようなことがあろうとも、おそらく僕が戦場へ行き、そこで人間の悪魔のような残忍さを見せつけられたとしても、良心というものは絶対に死なない、と、今僕は信じる。
そう思わせてくれる一連の経験だった。

 この復元力はいったいどこから来るのか…
先日、BBCの報道で原爆を特集したものがあったので、見ているとき、あれだけの熱風と放射線を浴びながら、70年たった現在でも生きている木を見て、イギリス人のリポーターが
このresilience レジリエンス(回復力)には驚かされる、と述べていた。

 それを見て、ちょうど最近自分が経験したことと重なったのである。
あれほどのものを見ながら、僕の心のどこにこれほど強靭なレジリエンスがあったのか。
それともこれは僕の力ではなく、神の御力なのか。

 何かがしっかりとつかんではなさない、僕の良心というべきものを。
ただ一つ言えるのは、これはたぶん、ある種の運命というものではないかという事だ。
ここでいう運命というのは、もはや人の意志の届かないところにある力とでもいえようか。

 
 先日、2年ほど前に知り合ったある女性から「私はあなたを信用してる、最初から」と真顔でいわれた。
僕はたまげた。確かに知り合ってからそれなりに時間はたっているが、僕が彼女と話をしたのはせいぜいすべて合わせたとしても1時間もないだろう。
一体全体この人にどうしてそこまで断定的なことが言えるのか…僕自身さえ僕がだれだか本当にはわからないのに。

 この彼女の言葉、この言葉を発した時の彼女の語気に込められた真剣さ……まっすぐ僕の心の奥まで見通すようなあのまなざし……

私はあなたを信用してる、最初から
 

 
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