2022年8月の日記です
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ビールを呑みながらテレビを見ていたら、じーじの好きな陸上競技をやっていた。
全国中学校体育大会。
じーじは子どもの頃、足は遅くて、陸上は苦手だったが、それでも、おとなになって、陸上競技を見るのは、なんとなくそのストイックなところに惹かれて好きだった。
ところが、今は、選手紹介がまず、華々しく(たかが中学生ですよ!)、いろんなポーズをやっている。
これは陸上に限らず、水泳やその他のスポーツでもすごく派手になっていて、じーじはこれが大嫌いでチャンネルを変えてしまうが、今では中学生の大会でも同じようで、じーじはここまでとは知らなかった。
しかも、勝利者インタヴューもある。
繰り返すが、たかが中学生ですよ(失礼かもしれないけれど…)。
中学校のチャンピオンでも、高校に進めば、ただの普通の選手になる可能性もあるだろうし、今からそんなに大騒ぎをする必要はまったくないと思う。
若い芽を伸ばしたいなら、できるだけ静かに見守ったほうがいいのではないか?
頑張っている中学生たちを見ながら、テレビやマスコミ、その他の関係団体の大人たちに踊らされているような彼らを見るのは辛かった。
責任のあるおとながきちんと子どもたちの将来を見据えて、子どもたちのちからをうまく伸ばしてほしいなと思う。 (2022.8 記)
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1週間後の追記です
先週に引き続き、全国小学生陸上交流大会というのを見る。
こちらは、選手紹介の時に、手を挙げて頭を下げるくらいで、ポーズを取る子は少なくてホッとする(中には目立ちがり屋もいたが、愛嬌ですむ感じ)。
インタヴューも3位までで、みんな頑張ったね、という感じでなかなかいい。
びっくりしたのは、昔のソフトボール投げでなく、大砲の弾みたいなのを投げる競技(ピッチャーの山本由伸選手が練習の時に投げているやつのミニ版ですかね?)。知らなかった。
時期が時期だけに、大砲の弾よりはソフトボールのほうが平和そうだが、じーじの考えすぎか? (2022.8 記)
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2024年夏の追記です
昔、じーじが家裁調査官をやっていた時、スポーツエリートの子どもが挫折をした非行少年を時々見かけた。
小さいころから運動が得意で活躍してきた子どもでも、高校では普通の選手で、注目をされなくなり、運動に熱中できずに挫折をして、代わりに悪さをする子が多かった。
かわいそうだったが、彼らが自分で新しい道を見つけるのを見守ることしかできなかった。
それでも、見守るおとなの存在が大切なのだろうと思う。
静かに、温かく、見守る、おとなが大切なのだろうと思う。 (2024.8 記)
ありがとうございます。
今回の記事を読ませていただきましたが、全く同感です。マスメディアがたかが中学生に過ぎない選手たちを勘違いさせ、始末が悪いことに指導者がそれに乗っかって子供たちの芽をつぶす結果となった事例をいくつか聞いています。
実は私の孫も今回の大会に出場し早々に予選敗退したのですが、いずれ近いうちにそんなことも話して聞かせたいと思っています。
きっといい思い出になるでしょうし、さらに高校でもチャレンジをすることになるのかもしれません。
いずれにしても、やりたいことを愚直に努力することは、結果はともかく、すばらしいことだと思いますし、その後の人生に役に立つのではないでしょうか。