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吉本ばなな『キッチン』1991・福武文庫-全くなかみを忘れていた「意味」は?

2024年07月11日 | 小説を読む

 たぶん2016年ころのブログです

     *   

 吉本ばななさんの『キッチン』(1991・福武文庫)をおそらく20数年ぶりに再読しました。

 前に読んだのはたぶんじーじが30代後半の頃、いい小説なのに、なぜかその時以来で、2回目ではないかと思います。

 この本もいつもおじゃましている精神科デイケアのメンバーさんにすすめられて再読となりました。

 驚いたのは、読みかえしても全く記憶が残っていないこと(吉本さん、ごめんなさい)。

 記憶力の悪さでは絶対の自信がある(?)じーじですが、ここまで完璧に内容を覚えていないのは少し不思議です。

 おそらくは何か「意味」がありそうですが(ここが心理屋の悪いところですが…)、それが何なのかはまだわかりません。

 不思議な小説ではあります。

 死、孤独、不安、別れ、などなど。

 あんまり覚えていたくない内容ではありますが、しかし、喪や諦めや再生などのテーマもあって、こんないい物語を忘れてしまうなんて、なんとひどい読者です。

 30代後半のじーじ、何をしていたんでしょう?

 小学生の長女と保育園の長男の子育てで余裕がなかったのかな?

 それとも中年を前にして、自分の生き方で悩んでいたのでしょうか?

 そのころの精神状態もあまり思い出せないということは、やはり何かあったのでしょうね。

 今回、こんないい小説を再読したのですから、おいおいわかってくることもあるかもしれません。

 メンバーさんのおかげで、貴重な体験ができました。

 ていねいに生きていきたいな、と改めて思いました。      (2016?記)

 


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4 コメント

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Unknown (love)
2018-05-15 17:00:16
私のブログへ、お優しいコメントをいただきましてありがとうございました。

私も、年齢のせいなのでしょうか、最近は体のあちこちにガタがきて・・・(涙)
体調が悪いと心の余裕が無くなり、周囲のものを思いやることを忘れてしまいます。

やはり、健康が一番。
気を付けなくてはなりませんね。

じーじ様も、どうぞ、ご自愛のほどを・・。
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年には勝てませんね (どさんこじーじ)
2018-05-15 19:37:01
本当に年には勝てないと思います。
私などはボランティアの日以外はだいたいダラダラと横になって、ボーとしています。
半分寝たきりじーじ状態です。
それでも、外から鳥の鳴き声が聴こえたり、お日様の光が部屋に差し込んでこると、たまに散歩でもしようかと思うこともあります。
まあ、ここまできたら、のんびりいきたいですよね。
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Unknown (h_tutiya)
2021-05-05 01:25:18
家内とよく話しているのですが、子育てしていると1日1日の内容が濃すぎて、覚え切れずドンドン忘れていってしまうなあと。晩年に授かった子なので、諸先輩がたのあるあるを再体験しているだけのはずが、みんな何故か忘れたと言います。娘が3歳になって振り返ってみてその「忘れた」という気持ちも追体験しております。拙ブログにて吉本ばななのキッチン論も展開しておりますので、ぜひご覧あれ。
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コメント、ありがとうございます (どさんこじーじ)
2021-05-05 04:40:41
本当にそうですね。
写真を見て、あんなこともあったな、と思い出すことも多いですね。
本当に貴重な時期なんでしょうね。
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