ホセ・クーラ、2017/18シーズン最初の公演は、レジデントアーティストを務めるプラハ交響楽団のコンサートです。
今季で3年目、最終年を迎えるプラハ交響楽団でのレジデント契約ですが、今季も3回(各回2公演)のコンサートに取り組みます。
今季最初となる10月のコンサートは、テーマが「ホセ・クーラとミサ・クリオージャ」。
メインは、アルゼンチンの作曲家アリエル・ラミレスの南米のミサ曲として有名な「ミサ・クリオージャ」です。もともと打楽器、鍵盤楽器とアンデスの民族楽器によって演奏されるよう作られたこの曲を、クーラが特別に許可を得てシンフォニック版として編曲し、プラハ交響楽団によって世界初演されます。
そのほかにも、クーラが作曲した曲、Modusの世界初演もあり、プラハ響の他、ギターのソリスト、合唱団なども参加します。
クーラはテノールと指揮として出演。作曲家として、編曲家として、そして指揮者とテノール・・今回も、クーラの多面的な魅力が存分に示される機会になりそうです。
JOSÉ CURA & MISA CRIOLLA
Smetana Hall, Municipal House
4.10.2017 19:30
5.10.2017 19:30
JOSÉ CURA / Modus (world premiere)
JOAQUÍN RODRIGO / Concierto de Aranjuez for guitar and orchestra
ARIEL RAMÍREZ / Misa Criolla (world premiere of the symphonic version)
ARIEL RAMÍREZ / Navidad Nuestra (world premiere of the symphonic version)
José CURA | tenor
Aniello DESIDERIO | guitar
PRAGUE PHILHARMONIC CHOIR
Mario DE ROSE, José CURA | conductor
Ariel Ramírez (1921–2010) is one of the most significant Argentinean composers. Misa Criolla and Navidad Nuestra are the two best known compositions from his vast legacy...Both compositions are originally scored for a chamber ensemble, however by the hand of fate it was none other than José Cura who received the unique permission to orchestrate the work. Hence, we can look forward to the world-premiere of Ramirez’s gems in a new symphonic form with José Cura as soloist. The FOK artist in residence is adding his own new piece made to the evening’s line-up whilst the phenomenal Italian guitarist Aniello Desiderio will make Smetana Hall glow.
●ホセ・クーラとミサ・クリオージャ
スメタナホール,プラハ 市民会館
2017年10月4日 19:30~
2017年10月5日 19:30~
≪プログラム≫
ホセ・クーラ作曲「Modus」(世界初演)
ホアキン・ロドリーゴ作曲 「ギターとオーケストラのためのアランフェス協奏曲」
アリエル・ラミレス作曲 「ミサ・クリオージャ」(シンフォニック・ヴァージョン世界初演)
アリエル・ラミレス作曲 「アルゼンチンのクリスマス」(シンフォニック・ヴァージョン世界初演)
ホセ・クーラ=テノール
アニエッロ・デジデリオ=ギター
プラハ・フィルハーモニー合唱団
マリオ・デ・ローズ、ホセ・クーラ=指揮
≪解説≫
アリエル・ラミレス(1921-2010)は、最も重要なアルゼンチンの作曲家の一人。ミサ・クリオージャ(Misa Criolla 1964年)とアルゼンチンのクリスマス(Navidad Nuestra 1964年)は、彼の広大な遺産の中で最も知られている2つの作品。・・・
両方の作品はもともと室内楽アンサンブルのために作曲されているが、運命の手によって、この作品をオーケストレーションするユニークな許可を受けたのは、ホセ・クーラだけだった。
したがって我々は、ソリストとしてのホセ・クーラとともに、新しいシンフォニックヴァージョンによるラミレスの宝石の世界初演を楽しみにしている。
プラハ交響楽団のレジデント・アーティストであるホセ・クーラは、その夕べのラインナップに自らの新しい作品を加えている。一方、驚異的なイタリアのギタリスト、アニエッロ・デジデリオ=Aniello Desiderioがスメタナホールを輝かせるだろう。
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いよいよホセ・クーラの新シーズンが始動です。長い夏の休暇でしたが、その間に、リフレッシュや体力づくりにつとめるとともに、こうした編曲や作曲作品に手を入れたり、また来年2作品にとりくむ演出のための作業など、さまざまな準備作業に取り組んでいたようです。
このコンサートの成功と、そして今季がまたクーラにとって実りあるシーズンになることを願っています。
*写真はプラハ交響楽団のFBや合唱団のHPなどからお借りしました。