私魚人(あいうおんちゅ)~定年親父の魚三昧:タナゴ仕掛けとガサで出会った魚たち~

50年続けた魚遊び。胴長ガサガサもしんどい。ならば釣りだ!野遊びだ!タナゴから珍魚・駄魚釣りへ!地元の生き物探しへ!

アカシジミ Japonica lutea :裏山の樫の葉に

2023-06-11 09:55:33 | チョウ・ガの仲間
2023年6月11日(日)

アカシジミ Japonica lutea

20230603  20mmほど

裏山を登った。
頂上付近は古い城跡が残り、視界が開けてるから楽しい。
「シギゾウムシの仲間もそろそろかな?」というのが下心。

どうせ初見の鳥には会えないからと、高倍率ズームデジカメを持って登らなかったのがいけなかった。
なぜなら、アカシジミがカシ類の葉にとまっていたからだ。
手元の10倍デジカメだと近づかなきゃいけない。
近づくと必ず逃亡する。
何度同じ失敗をくり返せば覚えるのだ! 私の頭はっ!

なので、この1枚撮らせてもらって、さようなら。

出会った他のチョウはモンキチョウのメス(白色型)


さて、アカシジミについて
属名がJaponicaなのに、日本・中国東部・朝鮮・台湾のカシ・シイ・ナラ林に分布してるという。
そして、なんといってもミドリシジミ亜科、つまりゼフィルスと呼ばれるグループで
日本には20数種いるうちの1種なのである。

20240614 追記のアカシジミ


翅が緑の金属色に光るミドリシジミたちにもぜひ会ってみたいものだ。
コナラやクヌギの林冠には、いろんなシジミチョウが乱舞している。
タマムシ類やシジミチョウの仲間は、木の天辺あたりをウロウロしておられるとのことで
延べ竿のような長い捕虫網を使って採集されるという。

私は、ポケットにある「生ごみ水切りネット」しか術がないので会える機会はほぼほぼないんだろうな。

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ギンツバメ Acropteris iphiata :ごみ捨て散歩から始まって

2023-06-08 09:51:48 | チョウ・ガの仲間
2023年6月8日(木)

まずタイトルで「おっ!聞いたことのないツバメ(鳥)の名だっ!」とやってきた人すみません。
蛾のツバメガ科の仲間です。

ギンツバメ Acropteris iphiata

20230607  30mm弱

日々のごみ捨て散歩のお供にデジカメ。
「今日は何に出会えるんだろう」
そう思うと、ごみ捨て係もワクワクするというもの・・・
で、ゴミステーション横の笹原に止まっていたのがコイツ。

白地に濃灰色の細かい横筋がとても美しい。
このデザインは洗練されている気がして、ぜひ日用品にも採用してほしいくらいだ。

そっと近づいてパチリ!


そのときは、カギバガの仲間だろうと何となく思ってた。
例えば、オオカギバ Cyclidia substigmariaのような・・・

20221022

ならば、帰宅後簡単に調べられると思ってた。
ところが、全然ヒットしない。
こうなると蛾の仲間は種類も多くて、素人がたどり着くのは大変だ。

なんとかツバメガ科という国内に数種しかいないグループを手繰って、「ギンツバメ」と知った。
日本のほぼ全土・朝鮮半島・中国に生息するらしい。
そして、幼虫時はガガイモの葉を食べているとのこと。

ならばと、ガガイモを調べる。
「お~っ!去年の晩夏、撮ったまま名前がわからんかった花じゃ~っ!」
ガガイモ Cynanchum rostellatum

20220906

家周りの散歩では初見の動物たちが見つからないときもある。
そんなとき植物にも手を出しておいたままほっといてたのだった。


たしかにイモの葉だ。


ガガイモも「地域の植物フォルダー」へと整理して・・・
たかが30分のごみ捨て散歩が、何やかやと芋づる式につながっていったのであった。

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クロテンフユシャク Inurois membranaria :どっこい冬でも飛んでいる

2023-01-04 17:12:21 | チョウ・ガの仲間
2023年1月4日(水)

クロテンフユシャク Inurois membranaria ♂

20230103 前翅長15mmほど

昨日は、山道散歩。
フユシャクという蛾の仲間のメスを見つけるのを散歩の目的にした。
この寒い時期に「成虫として現れ、しかもメスは翅もなく蓑もないまま樹上でオスを待つ」という少しユニークな生活型をもつ蛾だからだ。
残念ながら出会ったのはオスだけ。


「冬に昆虫はいない」というのは違っていて、「冬は寒くて昆虫も少なくて、生き物探し散歩はおっくうだ」が正解だと思う。

平地から山地まで広く分布し、幼虫の食草もいろんな広葉樹の葉を食べるそうだ。

フユシャクの仲間は、昨年末にも出会っていて・・・

チャバネフユエダシャク Erannis golda  ♂かな?

20221225 前翅長20mmほど

触覚が試験管ブラシみたいでおもしろい。
散歩中フラフラと飛んで、落ち葉に降りてきたから、交尾後のオスなのかもしれない。


コイツのメスも白黒まだら模様で、とても蛾にはみえない体型だから、ぜひこの冬の間に会ってみたいと思う。


そんな好奇心が、散歩の原動力となり脳の活性化となれば十分だ。

と、近くの海岸へと出かけた今日の散歩。
波止のすぐ目の前で「2頭のスナメリの背中」を見た。
横にいた知人に知らせるも、なかなか信用してくれない。
事実とわかったときは、かなり遠くへ。
しかもバッテリーが上がっていた。
私も自分の地域で見たのは初めてで、あわててカメラを向けたのだが・・・
背を見せるのは一瞬、タイミングがあわない。
動画に切り替えた時には、時すでに遅し・・・
「いた!」という記録だけ残すために書いておくことに。

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ルリシジミ Celastrina argiolus

2022-12-02 09:19:41 | チョウ・ガの仲間
2022年12月2日(金)

ルリシジミ Celastrina argiolus

20220610

全国の低地から山地の明るい草地などで見かける。

研究者さんに同行した6月のこと
彼が丁寧にアブラハヤの腹ビレの一部のサンプリング作業をしている間
(もちろん魚体を傷めないようにだ)


私は邪魔にならないよう周辺を散歩することに。
ヤマトシジミとはほんの少し違和感があるシジミチョウがそこそこいて・・・
念のために撮影しておくことにした。

ヤマトシジミに類似している蝶には数種いるからだ。

はたして、初めて出会うルリシジミだった。

残念だったのは、気温が低かったせいか翅を広げた様子が撮影できなかったこと。
身近にいるヤマトシジミ(♂)なら、散歩中きれいに開翅している場面にもよく出くわすのにね。

20221019
 

アカタテハ Vanessa indica :アサギマダラを添えて

2022-11-23 10:24:35 | チョウ・ガの仲間
2022年11月23日(水)

アカタテハ Vanessa indica

20221016 前翅長40mm弱

フジバカマに吸蜜に来るアサギマダラを見ようと山道散歩中、とまってた。
このアカタテハ、あくまで私の感覚に過ぎないが、秋になるとよく見かける気がする。

よく似ているヒメアカタテハが春夏とあちこち飛び回っている頃にはあまり気付かない。

触角の先端が白点になっているのはタテハチョウ科の特徴らしい。


学名からもわかるように、分布域はインドからオーストラリアと広い。
国内でも普通にみられるらしいのだが、今年私は秋になってやっと出会った。
いつもカメラもって市内を散歩しているのにね。

この日、まだ旅立っていないアサギマダラも数頭いて


長距離移動をする旅蝶の翅はやはり大きいと感じた。


その2週間後、またこの山道歩いていたらアカタテハはまだいた。

20221031

いたけれど、後翅はかなり痛んでいた。
温暖な瀬戸内にもそろそろ冬が近づいている。
それなのに、まだ旅立とうとしないアサギマダラが1頭。