私魚人(あいうおんちゅ)~定年親父の魚三昧:タナゴ仕掛けとガサで出会った魚たち~

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キクスイカミキリ Phytoecia rufiventris :2つの疑問

2023-05-13 09:58:14 | カミキリの仲間
2023年5月13日(土)

キクスイカミキリ Phytoecia rufiventris

20230511  12mm

朝のゴミ捨て当番を終えた帰り道、家のすぐそばの畑の菊にいた。


昨春、みつけてて撮り損ねたまま口惜しい思いをしたキクスイカミキリだ!


もう1匹、少し小さく黒っぽいのもいて


黒地の胸部に赤い丸というデザインはなかなか粋だ。


コイツが、名の通り「菊をだめにする」という。


農家さんや園芸家さんにとってはやっかいな昆虫みたいだ。

実際、その畑の菊はあちこちで茎がしおれていて


よく見ると、若くよく伸びてる茎ほどぐったりと枯れかけてて

確かに被害は大変なんだろうなと思った。

ただ、よく考えてみると2つ疑問が生まれた。
あくまで昆虫をろくに知らない素人の浅はかな疑問なのだが・・・

1つは、図鑑やネットでコイツのホスト(食草)はヨモギと書かれていることへの疑問。
ここ数年「春はしつこくヨモギを観察しながら」散歩してきたのに「一度も出会ってない」のは何故だ?
生息密度は低いのではないか?
ひょっとしたら、この畑の菊をホストとして継代しているのではないか?
そして、ヨモギより菊の方が柔らかく産卵・幼虫の成長がたやすいために、周りになんぼでも生えてるヨモギへと広がらないのかも?
だとしたら、コイツを菊の害虫として駆除する方法も検討の余地がある気がする。
だって、ヨモギより菊を選び、集まり、駆除されれば、キクスイカミキリは急減し、自然界のヨモギはウハウハ状態ではないか。

もう1つは、産卵に関する疑問。
図鑑やネットで産卵するときに茎の維管束が切断され枯れると書かれていることへの疑問。
この畑の菊の茎は5mm以上の太さがある。
そこへコイツの産卵管が刺されたとしても下の図のようなイメージしか湧かない。


茎は、ほんの一部の維管束が壊れてしまい、水や養分を運ぶ道管師管がダメになったとしても枯れないのではないか?
かなり激しい損傷ならばわかるのだが、なんせコイツは小さいカミキリだ。
一体「茎の維管束を切断する」とは、どんな産卵行動なんだろう?

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