私魚人(あいうおんちゅ)~定年親父の魚三昧:タナゴ仕掛けとガサで出会った魚たち~

50年続けた魚遊び。胴長ガサガサもしんどい。ならば釣りだ!野遊びだ!タナゴから珍魚・駄魚釣りへ!地元の生き物探しへ!

シンジコハゼは数秒で・・・(釣査262種目)

2020-12-25 12:02:04 | 通し回遊魚
2020年12月25日(金)

シンジコハゼのメス


婚姻色である黄色い横帯が出はじめてる。

シンジコハゼ(性別不明)


タナゴ竿・仕掛けで釣ってきた262種目なのである。


今年の釣りのトリを飾るのに、Xmasが相応しいかなと・・・
自分と読者の方々へのささやかなプレゼント。

釣ったのは12月上旬。

事情に長けた友人の案内なのだ。
運転も生息地も何もかもお任せの大名釣りである。
もちろん、過密の正反対である超過疎、感染対策も確実に行った上で。

「ここらへんでやってみてください」の一言に、竿を出して数秒後・・・

「釣れた~っ!」


体長5cmほどの小さなハゼだ。
アタリも見た目もビリンゴとそっくり。
釣った場所が、宍道湖じゃなかったら気付かないくらいだ。

入れ食いだから、5匹釣って竿じまい。
口にハリがかかったのは2匹、後の3匹はエサをくわえて釣れ上がった後に草むらにポトリ。

5匹ともに大きな傷を負わせることもなく、実にあっけなく。
あれほど見たかった、釣りたかった魚なのに、もっと勿体ぶって釣れてくれんとなあ。

いつものように撮影ケースへ。

口のあたりが切れちまった実に残念な写真ぢゃ~っ!


向きがが逆やし、斑紋もなく、背ビレの黒点もうすく、地味なやつやんけ~っ!


友の丁寧な撮影の後で疲れはて、ヒレなんぞ広げる元気がなくなっちまってるぞ~っ!
せっかくいい婚姻色が出はじめてるのにな~。

ビリンゴと見た目明らかに違うのは、はっきりと数本の黄色の横帯が入ること。


また、背ビレ・腹ビレ・尻ビレが何となくビリンゴ大きい気がする。
ビリンゴより止水域に適応してるせいなのかなあ?

春先の産卵期には、胸ビレ・尾ビレ以外のヒレと頭部が真っ黒になり、実にきれいだ。
オスが泥地に巣穴を掘り、メスの産卵場所にするらしい。

なのに、なぜシンジコハゼ・ジュズカケハゼ種群・ビリンゴたち、メスがきれいになるんだろう?
そんな様子も一度見てみたい。

「宍道湖も少しずつ塩分濃度が高くなってきてて、シンジコハゼの生息地は狭くなってる」
「より塩分濃度の高い中海にすむビリンゴが宍道湖へと分布を広げてる」
「宍道湖以外の生息地はもっと厳しい状態になりつつあるらしい」と、友は言う。

考え方が極めて近い良い友に恵まれたもんだ。感謝!

私が、あえて釣ることにこだわってるのは
タナゴ釣り・仕掛けでもタナゴにこだわることはないよ、多様な生き物が釣れるよと
希少種や俗に外道と呼ばれ相手にされない連中も紹介していきたいと、思ってるから。

だから、シンジコハゼはもう二度と釣る必要はない。
絶滅危惧Ⅱ類

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