私魚人(あいうおんちゅ)~定年親父の魚三昧:タナゴ仕掛けとガサで出会った魚たち~

50年続けた魚遊び。胴長ガサガサもしんどい。ならば釣りだ!野遊びだ!タナゴから珍魚・駄魚釣りへ!地元の生き物探しへ!

中国のドジョウとカラドジョウの巻

2017-03-29 16:44:07 | 中国大陸の魚たち
中国で出会った淡水魚 20種目と21種目

どうも私には縁がないようで、いずれも同行した友が採集したものである。

まずはカラドジョウ。


続いて中国のドジョウ。日本のドジョウとは亜種の関係にある。


抱卵中のメス。


カラドジョウの口ヒゲはドジョウと比べ、長いことがわかる。
また、この写真の場合、ドジョウの方は尾ビレ付け根の上部分に小さな黒点があるので区別しやすい。

さて、コイツらどちらもドジョウ養殖関係での輸入なのか、
大型観賞魚のエサ用としての輸入なのか、原因はよく知らないけど
どちらも日本にも定着してしまっているのである。
いわゆる外来種なのである。
ドジョウ輸入禁止としている国もある。

わりと川や水路に出かけていると思う私でさえ、最近すっかりドジョウの姿を見なくなった。
川や水路の圃場整備が大きな原因なのだろう。
ドジョウの一生を考えたとき、産卵場として田んぼや湿地帯などの氾濫原を選んだことが致命傷なのだと思う。
今は、川や水路と田んぼを行き来できないような構造にほとんどなっているのである。

絶滅危惧種のシンボルであるメダカよりもダメージは大きいと思うのである。

ま、公的な形での環境破壊はある程度ヒトとしての生活をふまえたとき、やむを得ないのかもしれない。
できるだけ工夫はしてほしいけどね。

やっかいなのは放流である。
「ドジョウがいなくなったから」と善意で子どもたちと放流されていたりもするのである。
まず、増えない。
放流されたドジョウも野垂れ死になのである。

さらに、きわめて少なくなった生息域に競争力のあるカラドジョウが入ると大変なのである。
まして、見た目の区別がほとんどつかない中国ドジョウが入るともう手のつけようがない。

決して外来種がすべていけないと、日本の純潔を守れと、言うつもりはこれっぽっちもない。
これっぽっちもないのであるが、
一部の人の利益のために人知れぬまま日本の生き物が海外の生き物と入れ替わってしまう
のはいかがなものか? と思うだけなのである。

少なくとも日本の民族伝統芸能の一つである安来節を守り継いでいくことと
その主演俳優である在来ドジョウくんの生活環境を大切にしていくこととは、
同等の価値があるんじゃないかなあ?


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2 コメント

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Unknown (まつこ)
2017-04-07 22:23:20
日本の魚な日本が誇る文化ですな
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Unknown (私魚人)
2017-04-08 06:52:38
コメントありがとうございます。

その通りだと思います。

日本の文化の土台を支えているのは
日本の生き物だということを
忘れてはいけないですよねえ。
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