私魚人(あいうおんちゅ)~定年親父の魚三昧:タナゴ仕掛けとガサで出会った魚たち~

50年続けた魚遊び。胴長ガサガサもしんどい。ならば釣りだ!野遊びだ!タナゴから珍魚・駄魚釣りへ!地元の生き物探しへ!

ショウサイフグ  フグ三昧の日々の巻   釣査59種目

2017-01-20 07:28:48 | 周縁魚
 2017年1月19日 木曜日

事の顛末は後回しにしておいて、
ショウサイフグの幼魚である。


いや、釣ったといえるんかどうかは・・・・・・

サヨリ用のアミエビが余っとるし、スーパーでかきあげ用の小エビも買っちょる。
陽気もいい。
シロメバルなどいろいろな魚を釣った岩礁帯へと出かけた。

この季節の川釣りはどうしても越冬のためにたまってるポイントにしぼっていくことになる。
間違いなく釣れるのではあるが、間違いなく「釣り荒れ」をして悪影響になる。
この先何年も何十年も誰もが釣りを楽しめるような環境はなるべく手をつけずにしておかんとね。
春になるまでしばらくは海辺へと向かうのである。

おるおる。シロメバルいっぱいおるど。
まったく食おうとせんがな。
いろいろやっても釣れるのは、ヒガンフグ・ドロメ・アカオビシマハゼなのである。
しょうがないわ、移動じゃ!
腰ほどの低い防波堤に沿って歩きながら魚を探す。
砂地の底に小さなフグやクロダイが見える。
仕掛けがやっと届く距離なので大変であるが試してみる。
「クサフグじゃあ!」を繰り返すことになる。
フグは引きが弱く「ヌルーッ」と上がってくるのであまり面白くはない。
9匹釣って「ツ抜け」を避けるために再び歩いて移動。
相棒が岸壁をつっついているフグを見つける。
エサを落とす。食いつく。上げる途中で落とす。フグなぜか逃げない。
エサを落とす。食いつく。上げる途中で落とす。フグなぜか逃げない。
2回繰り返した後に釣り上げたのがヒガンフグの幼魚である。
ヒガンフグは恐れを知らんね。
岸壁沿いを歩きつつ、こんなことしてるうちにヒガンフグも6匹となる。

「クサフグとヒガンフグ、しっかりすみわけとるんじゃなあ。ええ勉強になったわ。」
「それにしても前に釣ったコモンフグはレア物じゃったんじゃねえ。」
ホントたまたま出会い、二度と釣れんというケースが多いのである。

左のバケツがこの場所での釣果なのである。


「せっかく来たんじゃけえ。チャガラの漁港へ行くか?」
というわけで移動。
波止にチャガラの姿なし。
「深みへと移動したんじゃ。あの日もたまたまじゃったんじゃ。」
と、ちょっぴり肩を落としつつ、のんびり階段にすわりこんで竿を出す。


右のバケツのように、クサフグの連発となる。
私が9匹、相棒が6匹釣ったところで「ツ抜け」を避けるために移動しようとしとると、
ドンブラコドンブラコ、ゆっくり流れてきたんがこのショウサイフグなのである。

何度も失敗しつつ、なんとか針を胸ビレに引っ掛けて釣り上げたんである。
「ありゃ生きとるで!」とあわててバケツに入れる。
が、混雑しとるので、すぐ観察ケースに入れ直す。
撮影もそこそこにすませ、バタバタと海へと戻してやったのである。

今思えば「何という浅はかなことをしたんじゃ!」である。
体色がうす茶色のコモンフグだと思い込んでいたのである。
帰宅後調べてみて、腹ビレの白さといい、スベスベしたさわり心地といい、
「ショウサイフグじゃったんとちゃうんかー!」なのである。
じっくり撮影記録すればよかったと反省しきりなのである。
しかも、「釣ったといえるのだろうか?」という疑念がぬぐってもぬぐっても消えんのんである。

おそらくこのショウサイフグ、底引き漁師さんが採ってきたもんである。
あまりに小さく商品にならんのんでポイしたんである。
その証拠に「尾ビレがずいぶんとすりきれとる」んである。
クサフグやヒガンフグが沿岸へ近づくのに対し、深場にいることが多いらしい。
コモンフグもだがホントに幸運に恵まれているとしか思えんのんである。

ま、そういうめぐり合わせなのだし、
「水中に生きとるもんを針にかけて上げた」んじゃから、釣ったんである。

※追記 2017年2月15日に活きのいいショウサイフグを漁師さんにもらい撮影。

粗首鱲(タカサゴオイカワ)かもね?の巻      台湾釣(ガサ)行記㉕

2017-01-19 09:35:17 | 台湾の魚たち
 2016年12月24日 土曜日

この日最後の採集である。

とりあえず粗首鱲(タカサゴオイカワ)のメスだと思う。友が採った個体である。台湾固有種なのである。


台湾東部でもこの辺は火成岩できた川底である。
ゴツゴツとかどばっているし、何より水が澄んでいる。


まず、観察してみる。
タイワンハナマガリ・ティラピア類・タイワンカワムツが小さな淵におるぞ、おるぞ。
「ふんふん、ここ釣りのポイント候補な。」
なんせ私は「釣りしかできない」状況にあったのである。友はそのことを知らない。
友は水中撮影とガサの2本立てで行くようだ。
この水路も水深が浅い。

そこで近くの水路も歩きながら調べてみることにした。
石垣護岸で水がたんまり流れとって水草もびっしり生えとる水路を発見!
「むちゃくちゃええがな! 流れのゆるいタマリ探そ!」と上流へと移動。
いきなりこんな看板が出とる。


よく分からんが「貴重な魚類資源を保護してまっせ! 採らんでくだされ!」と書いとる。
がっかりである。
よくよく見ると石組みも水草も明らかに最近人の手で造られた多自然型水路じゃんかっ!


肩をがっくしくるぶしまで落としながら上流へと進む。
ティラピア・コイ・フナ類に混ざり、いろんなヨロイナマズらしき魚やシクリッドたちが走り出す。
まるで混泳水族館である。しかもこの辺りの水路の水をここに一気に集めとる。
「田舎で人影もまったくないけえ、だいじょぶ!」しばし心の欲望のささやきと闘いつつも竿は出せんわなあ。

肩をがっくしかかとまで落としながらもとの水路へと戻り、釣りを始める。
ティラピアが食いつく。アワセに失敗。
二度と見向きをしてくれん。
「なんて日だ! タイワンタナゴで運を使い果たしたんかいな?」
やむを得ず胴長にはきかえ、レジ袋を手にガサをするマネをしはじめる。

前のポイントでヒマなので気づいたのだが
「折りたたみ携帯バケツを池に忘れた」らしいのである。
なんぼ探しても見つからんのである。
しかも思い出せんのんである。
記憶力・注意力ともに1万2万どころか散漫しているのである。
「言うと迷惑かけるし、かといってこのままじゃあ、あと4日採集できんし・・・・・・」
一人でかなり悩んどったのである。

さ、次の展開やいかに!

明潭吻蝦虎(Rhinogobius candidianus)?と鯉魚(コイ)の巻  台湾釣(ガサ)行記㉔

2017-01-18 07:40:34 | 台湾の魚たち
 2016年12月24日 土曜日

続き。この川で友が採集した魚の紹介。

まず、よく分からないヨシノボリ類。


台湾には10数種のヨシノボリ類がいるとされ、台湾固有種であるものがとても多い。
また、北部・西部・南部・東部・半島や島しょ部の地域ごとに出現する種類が変わってくるようだ。
そのあたりは日本でのヨシノボリ類の分布と似ているのだが、
さらに「人為的移入」がされているみたいで、
そうでなくても「図鑑で似たようなヨシノボリ類が並んどる」中で区別できんわ。
こいつを調べるのに丸一日かけたんじゃい!
でもって「やっぱり分からん」のんじゃい!

とりあえず東部の河川なので人為的移入にあたるのだろうが・・・・・・
台湾固有種の明潭吻蝦虎( Rhinogobius candidianus )にしておく。

さらにである。
日本のクロヨシノボリにそっくりなんもいるのである。
だれか見極め方教えてくれればうれしいなあ。

もう1種。
コイの幼魚である。


ま、あらためて書くことはない。

出発じゃ! 位置について、よ~い、ドンである。
なんせ2人とも「1時間で、尿意、ドン」なのである。
次のポイントとトイレを探しながらもう1泊する民宿へと南下するのであった。

尼羅吳郭魚(ナイルティラピア) 旅行初の外来魚に会うの巻  台湾釣(ガサ)行記㉓

2017-01-16 07:18:31 | 台湾の魚たち
 2016年12月24日 土曜日

ナイルティラピアの幼魚だと思う。


護岸の上から指をくわえて眺めとる私を尻目に、友は次々といろんなもんを採りやがるわ。

台湾釣(ガサ)行で初の外来魚である。
台湾には多種多様な外来魚が移入されており、ティラピア類だけでも品種改良を含めて数種はおる。
なもんで判別するのはしろうとの私にはむつかしい。

ま、背ビレの棘を数えると17本くらいあるのでナイルティラピアにしておく。

アフリカの赤道北部原産である。
1966年に日本から食用として移入したという。
台湾の水産試験場と海洋大学が正式にである。

日本でもイズミダイとかチカダイとかいう商品名で売り出されとったりしたんはどうなったんかの?

アイナメ  面目躍如パート2の巻   釣査58種目

2017-01-15 11:30:23 | 周縁魚
 2017年1月12日 木曜日

岩礁帯での釣りの続き。

アイナメの若魚である。




最干潮の時間になり潮がとまる。
こういうとき「マサカこんな浅い岩場で・・・・・・」と思うような所で、タモ網であっさり採ったりしちょるし、
若かりし頃にもダイビング中に岩場をマクラにして寝そべる姿を何度も見ちょる。
こういう自分の手や目で蓄えてきた経験は生かさねばならぬ。

「波が強くあたらん岩陰を探して仕掛けを下ろし、チョンチョン動かしてみる」作戦じゃあ。
何カ所か試した後、みごとに釣り上げたんである。
重いね。
シロメバルのようにグルグルとはでなアクションはない。
川でいうとギギの釣り味に似とる気がするわ。

アイナメもメジャーリーグに所属しとるのでアレコレ書かんけど、
タナゴ釣り仕掛けで釣れるんはそうそうないことだと思うので嬉しいわあ。

この日、コモンフグ1尾・カサゴ1尾・アイナメ1尾、最後にシロメバル1尾。
相棒は、ヒガンフグ2尾・シロメバル6尾。
多目釣りになったことに至極満足して帰路に着いたのであった。