私魚人(あいうおんちゅ)~定年親父の魚三昧:タナゴ仕掛けとガサで出会った魚たち~

50年続けた魚遊び。胴長ガサガサもしんどい。ならば釣りだ!野遊びだ!タナゴから珍魚・駄魚釣りへ!地元の生き物探しへ!

ムネアカクロハナカミキリ Leptura dimorpha ?:ノイバラの葉に

2023-05-21 09:50:24 | カミキリの仲間
2023年5月21日(日)

ムネアカクロハナカミキリ Leptura dimorpha のオスなのかなあ?

20230507 15mmほど

地元の里山散歩中、ノイバラの葉にいた。


「真っ黒なハナカミキリだっ!」と何枚か撮影して


飛び去る後ろ姿を観察して


帰宅後、いつものように調べてみることに。
『クロハナカミキリの仲間』までは、すんなりわかったけれど
『オオクロハナカミキリ』は北海道などの寒冷地域に
『クロハナカミキリ』も私の地域だと北部の高い山地にみられるとのこと。
ならば、このハナカミキリは何なのだ?

ここから時間と手間ひまかけて・・・
どうやら私の暮らす地域には、胸部が赤い『ムネアカクロハナカミキリ』というのが生息しているらしいこと
この『ムネアカクロハナカミキリ』のオスは胸部も黒く、『クロハナカミキリ』との見分けは難しいことを知る。

ならば、コイツは『ムネアカクロハナカミキリのオス』でいいのかなあ?

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キバネニセハムシハナカミキリ Lemula decipiens ?:混迷の先に

2023-05-19 08:55:48 | カミキリの仲間
2023年5月19日(金)

キバネニセハムシハナカミキリ Lemula decipiens かなあ?

20230513   6mmほど

先週、ハナカミキリ探しの里山散歩中に見つけていたようだ。

この日、カミキリムシはかみさんが見つけたヒトオビアラゲカミキリだけだと思い込んでいて↓
ヒトオビアラゲカミキリ Rhopaloscelis unifasciatus :足元のイラクサに

飛ぼうと逃げ回るのを何枚か撮って


そのときは、すっかりクビナガハムシの仲間かハムシダマシの仲間だと


勝手な自己判断で済ませていたのだった。


帰宅後、整理しているクビナガハムシの仲間から調べ始めた。








体色も該当するものがなく、何よりこのグループとは触覚の長さ・太さが違うことに気づいた。
クビナガハムシたちの触覚はもっと短くて太い。

ならばと、ハムシダマシの仲間かも? と・・・

これまた胴部の形や毛の量など、どうも違う。

もちろん、図鑑も何冊かめくりにめくって・・・
ネット検索もして・・・
まったく形の違うウリハムシモドキとかにも手を出し・・・

もはやお手上げ状態だった。

ところが、1週間が経ち、発想の転換を迎える。
ハムシという出発点がそもそも違ってて
例えば『ハムシに似たカミキリ』だったとしたら・・・?
ネット検索で、すぐヒット!
本州・四国・九州にそこそこいる普通種のカミキリ!
成体はカエデの花に、幼虫は広葉樹の朽ち木で生活しているらしい。

何のことはない。
ハナカミキリの仲間探しを目的にしたこの日の散歩は、知らぬまま目的達成していたというお粗末な話。

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ハラアカコブカミキリ Moechotypa diphysis :対馬から分布拡大

2023-05-17 09:13:52 | カミキリの仲間
2023年5月17日(水)

ハラアカコブカミキリ Moechotypa diphysis

20230515  20mmほど

かみさんと地元の里山散歩中、私のマスクへと飛んできた小さめの3匹目。
何となく火山活動の跡を思わせる背の模様は少しこわい。

時系列に沿って話をすすめると
まず、道ばたの草にとまってる1匹目をかみさんが見つけ

初めて見るカミキリだけど
どう見てもホスト(食草)が違うと思い、撮影はしておくものの違和感。

と、2匹目は私が通り過ぎたコナラの葉に
「また、いたよっ!」と、後から歩いてきたかみさんが呼ぶ。

コイツは大きくて、30mmくらいだ。

ひとまず撮影をと、そのとき、マスクへと飛んできたのが冒頭の3匹目。
どうだっ!
私くらいの虫探し散歩レベルになると、見つけなくても向こうからやってくるのだ!
自慢にならんわな~

で、どっちも捕まえることにして
近くの広場へ移動し、落ちてた木の棒にしがみつかせた。
しがみつくと、このサイズのカミキリたちはなぜか落ち着いてくれるのだ。

まず、大きいヤツからパチリ!

なるほど!
まるでイモリのような腹の赤さだ。

もう1枚パチリ!

なるほど!
溶岩状の背に小さな黒いコブがある。

『ハラアカコブカミキリ』で間違いなさそうだ。
調べてみると
ロシア東部から中国・朝鮮半島に分布し、日本では対馬にのみ在来分布していたカミキリとのこと。
1970年代に九州本土で確認されて以来、中国・四国地方へと分布を拡大しているらしい。
いわゆる国内外来種。
コイツが、シイタケのほだ木(ナラ・シイ・カシなど)を食害するから厄介なんだと知った。
ネットには、とりわけ九州各県での情報と対策があふれてる。

で、私に飛びついてきた小さめのヤツは


背の黒コブが大きくて・・・


国内外来種で、シイタケ栽培の迷惑になるならと、持ち帰ることにして・・・
今、とりあえず冷凍庫に保管中。

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ヒトオビアラゲカミキリ Rhopaloscelis unifasciatus :足元のイラクサに

2023-05-15 19:49:17 | カミキリの仲間
2023年5月15日(月)

ヒトオビアラゲカミキリ Rhopaloscelis unifasciatus

20230513

地元のとある里山にそろそろたくさんウツギの花が咲くだろうと、かみさんと散歩。
ウツギの花に来る小さなハナカミキリを見つけるのがこの日の目的。
残念なことにウツギの花はまだツボミ。
ま、よくあることなので、気にせず散歩を続けていたら・・・

かみさんが見つけて、イラクサの葉とともに持ってきた。
その場で調べて、広葉樹の朽ち木などに集まるヒトオビアラゲカミキリとわかったから
カシ類の葉に乗せてパチリ!


なるほど!
アラゲという名は荒い毛を、ヒトオビという名は上翅中央の黒帯を表すのだなあ。

なかなか逃げないから飛ぶ瞬間も撮りたくて、さらにパチリ!

飛ばない・・・

ならばと親指に乗せてみる。


ね!
驚くほど小さいでしょ!
6mmほどしかないカミキリ。

触角を広げても12mmほど。


これを大きく撮影すると、ごっついカミキリに見えるから不思議なもんだ。


結局飛んでくれなくて、元の場所へ。
それにしても地元に知らない生き物が何と多いことだろう。
そして、かみさんの見つける眼が何と優れていることだろう。

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キクスイカミキリ Phytoecia rufiventris :2つの疑問

2023-05-13 09:58:14 | カミキリの仲間
2023年5月13日(土)

キクスイカミキリ Phytoecia rufiventris

20230511  12mm

朝のゴミ捨て当番を終えた帰り道、家のすぐそばの畑の菊にいた。


昨春、みつけてて撮り損ねたまま口惜しい思いをしたキクスイカミキリだ!


もう1匹、少し小さく黒っぽいのもいて


黒地の胸部に赤い丸というデザインはなかなか粋だ。


コイツが、名の通り「菊をだめにする」という。


農家さんや園芸家さんにとってはやっかいな昆虫みたいだ。

実際、その畑の菊はあちこちで茎がしおれていて


よく見ると、若くよく伸びてる茎ほどぐったりと枯れかけてて

確かに被害は大変なんだろうなと思った。

ただ、よく考えてみると2つ疑問が生まれた。
あくまで昆虫をろくに知らない素人の浅はかな疑問なのだが・・・

1つは、図鑑やネットでコイツのホスト(食草)はヨモギと書かれていることへの疑問。
ここ数年「春はしつこくヨモギを観察しながら」散歩してきたのに「一度も出会ってない」のは何故だ?
生息密度は低いのではないか?
ひょっとしたら、この畑の菊をホストとして継代しているのではないか?
そして、ヨモギより菊の方が柔らかく産卵・幼虫の成長がたやすいために、周りになんぼでも生えてるヨモギへと広がらないのかも?
だとしたら、コイツを菊の害虫として駆除する方法も検討の余地がある気がする。
だって、ヨモギより菊を選び、集まり、駆除されれば、キクスイカミキリは急減し、自然界のヨモギはウハウハ状態ではないか。

もう1つは、産卵に関する疑問。
図鑑やネットで産卵するときに茎の維管束が切断され枯れると書かれていることへの疑問。
この畑の菊の茎は5mm以上の太さがある。
そこへコイツの産卵管が刺されたとしても下の図のようなイメージしか湧かない。


茎は、ほんの一部の維管束が壊れてしまい、水や養分を運ぶ道管師管がダメになったとしても枯れないのではないか?
かなり激しい損傷ならばわかるのだが、なんせコイツは小さいカミキリだ。
一体「茎の維管束を切断する」とは、どんな産卵行動なんだろう?

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