花の公園・俳句 ing

日本は素晴しい花の国。美しい花々と公園、四季折々の風景を記録したいと思います。我流の俳句は06年3月12日からです。

ひなぐもり は雛曇り? 雛雲?

2009年02月12日 06時43分30秒 | うめ     
昨日は遠出をして府中郷土の森の梅園を訪ねました。

まだ少し早い感じでしたが、ほぼ満開でひときわ印象に残ったのが
この 「ひなくもり」 (ひなぐもり、分類系統は不明)。
若木だけあって、樹の様子はまるで桃のように空に向かって伸び
立っています。

吉野梅郷の うめだより によると、薄紅中輪、普通の五弁抱え咲き
で実梅の特徴を持ち、満開すると花底の紅が濃くなり底紅を表す、
とあります。

ひなぐもりには 「雛曇り」 の字を当ててサイトでも販売されています
から、ひな祭りの頃、早春の不安定な空の様子を指す語ではないか
と思って検索したのですが、出てきません。
(水戸偕楽園では 「雛雲」 という字を当てていました=追記参照)

さらに調べると、万葉集に出てくる古い言葉でした。
碓氷の彩 に、
     ひなぐもり碓氷の坂を越えしだに妹が恋しく忘らえむかも 
             (万葉集 巻20 他田部子磐前) 
という和歌が載っています。
碓氷の坂は碓氷峠で、碓氷の語源は 「うす日」 だという説もあり、
ひなぐもりは碓氷の枕詞になっています。
 
俳句グループ 「船団の会」 ホームページ 「e船団」 によると、 
「日曇り」 と書いて 「ひなぐもり」 と読むのだそうで、薄日を表す
ことばだそうです。

昨日の天気はほぼ 「ひなぐもり」 でした。
「雛曇り」 もなかなか良い言葉ですから、これはこれで梅の品種名として
使いたいですね。
        (東京都府中市 府中郷土の森 090211)


             桃ならで梅香り立つひなぐもり   rocky


(追記 090318)
偕楽園にプレートがあった一重の紅梅、「雛雲」。 
これはアンズ系かと思いましたが、瀬緋梅系・緋梅性のようです。 
雛雲でアップしようとして再チェックすると、読みは「ひなくもり」らしく、
咲いている時期がだいぶ違うので別品種かと思いましたが、どうやら同じ
もののようです。

雛雲と書いてひなぐもり、は紛らわしいと思いますが、偕楽園にあるのですから
雛雲で記載しているページも少なからずあります。
要注意ですね。

      ◆梅・さくら・ばらなど花品種と 「公園ランキング」 の
       私のホームページはこちら→ 「花の公園 花リスト」

      ◆このブログの検索ウインドウが右上にあります。 
       短い1単語だけで検索してください。 2単語以上だと機能しません。

      にほんブログ村 花ブログへ ←クリックすると私の「花の公園」にポイントが入ります。 
                応援お願いします。








これは偕楽園の 「雛雲」。
花もよく似ています。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする