暗部山とリンドウ

昨日は武蔵丘陵森林公園の椿園へ行ってみました。
サザンカがちらほら咲いているていどで、それも
前にアップしたもので、収穫はありませんでした。

おととい歌枕を検索していたら、「暗部山（くらぶやま）」と
いうのがあって、オオツツジの品種でその名前のものを撮っていた
ことを思い出しました。

暗部山は暗い闇を持つ山という意味のようで、山は貴船山説、鞍馬山説
などがあるが、いずれとも断定できないそうです。

12月初めに、そのツツジ園の真ん中にリンドウが咲きだしていました。
つぼみが多かったので、まだ咲いているかもしれません。
　　　　　(埼玉県東松山市　武蔵丘陵森林公園　071201)　

　　　　　　　　　　　　暗部山　世の闇はなお深くとも
　　　　　　　　　　　　　　新しき年の吉事 (よごと) 多かれ　　　　rocky　


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12月1日に見つけたリンドウの開花。
つぼみがいっぱいです。


　　　　

明るいピンク 昭和の栄

今日は天気が回復すると思ったのですが、朝から雨です。
今年最後の取材ができるでしようか・・・

区分の難しいサザンカ。
これはカンツバキ群の一種、昭和の栄（しょうわのさかえ）。
ピンクですが、すこし白の斑入りの場合もあるようです。
また咲き方を獅子咲きと呼ぶそうです。

昭和生まれとしては嬉しい名前ですが、平成も早や20年に
なるわけで、一世代古くなってしまいました。

カンツバキ群は関東で寒椿 (かんつばき)＝関西では獅子頭 (ししがしら)
と呼ばれる、中部地方に古くからあった品種の子孫といわれています。
　　　　　(埼玉県川口市　埼玉花と緑の振興センター 071224 )

　　　　　　　　　　　　平成二十歳わが家はみんな昭和の子　　rocky


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ピンクのハルサザンカ 歌枕

冬の花、サザンカ。
品種の見分けはできないので、プレートに頼っています。

これはハルサザンカ 「歌枕 （うたまくら）」。
　（プレートには単にサザンカとありますが、ＨＰで確認）
濃いピンクのシンプルな二重咲きで、いかにも和風ですが、
いい名前ですね。
と書いていて検索したら、歌枕は和歌に引用される地名だ
ということで、枕詞 （まくらことば） とは違うことに
気が付きました。

枕詞は、たとえば　青丹よし奈良の都は、の あをによし。
歌枕は　田子の浦ゆ打ち出でて見れば真白にぞ、の 田子の浦。
恥ずかしながらずっと混同していたのでした。

山部赤人の歌は実際にその地を見て詠まれている感じですが、
行ったことはなくとも空想して詠んだり、本歌取りで元の歌の
イメージを利用するために使う、といった形で詠み込まれる
ことが多いようです。

１日１枚のブログで自分の無知をずいぶん反省させられます。
それがまた楽しみでもありますね。

品種名のことについて、ちょっと長いので写真の下に記載しました。
　　　　　（東京都文京区　小石川植物園　071208）

　　　　　　　　　　　　わが町を歌枕にて転寝す　　rocky


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さて、『草木図譜』によると、
カンツバキ‘カンジロウ（勘次郎）’の別名が 「歌枕」 で、
　　　幹が上に立ち上がるので、横張り性の‘シシガシラ（獅子頭）’と
　　　対比させて‘タチカンツバキ（立寒椿）’または‘タチカン（立寒）’
　　　とも呼ばれる、
とあります。

花や樹形はとてもよく似ているようで、納得してしまいそうになりました。
しかしさらに検索すると、日本でサザンカと呼ばれるものにサザンカ群、
カンツバキ群、ハルサザンカ群、タゴトノツキ群の４群があるそうで、
東京大学小石川植物園ＨＰによると、
　　　ハルサザンカ 　品種：歌枕 (ツバキ科)
　　　Camellia x vernalis Makino cv. Utamakura, Theaceae.
とあって、ハルサザンカ群に分類しています。

また埼玉県花と緑の振興センターＨＰによると、カンジロウは
　　　Camellia×hiemalis ‘Kannjirou’
　　　カンツバキ カンジロウ 勘次郎
とあって、歌枕と勘次郎は別群の品種と思われます。

（追記　080106）
『草木図譜』さまから、やはり歌枕＝勘次郎であるはずで資料も多い、
とのコメントを頂きました。
東京大学に問い合わせておりますので、何かわかりましたら掲載します。

青空にミズキの黄葉

ミズキの黄葉が冬の青空に映えています。
12月上旬の写真で、もうすっかり落ちてしまったでしょう。

ミズキの花期は初夏で、新枝の先に四弁の小さな白花をびっしりと
付け、遠目には枝の上に白い雲のような花がたなびく、という感じで
すぐ分かります。
黄葉は見分けにくいですが、こうやって見るとなかなか美しいですね。

名前が似ているトサミズキなどと違い、樹高10～20メートルの
大木で、花の写真は撮りにくいので残っていません。
アメリカ渡来のハナミズキも高木になりますが、花の形がずいぶん
違います。
　　　　　（東京都文京区　小石川植物園　071208）

　　　　　　　　　　　　　黄葉のステンドグラスも散りぬらん　　　rocky


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シクラメンに寄せて

わが家の冬の花をいくつか。
メインはシクラメン４鉢です。
外にガーデンシクラメンが１鉢あります。

　　　　　真綿色したシクラメンほど清しいものはない・・・

小椋佳作詞・作曲の「シクラメンのかほり」、
歌は布施明でした。
シクラメンに香りはないのですが、小椋佳の詩は曲がなくとも
鑑賞に耐えるほど素晴らしいと思います。

　　　　　疲れを知らない子供のように　
　　　　　時が二人を追い越してゆく・・・

人のこころを表わす言葉、それこそが歌の原点です。
和歌は千数百年を越えて人のこころを伝えています。
言葉に音楽のリズムやメロディのサポートがあって、いっそう
すばらしい歌が生まれるのでしょう。

小椋さんの後はＺＡＲＤがいいですが、残念なことに亡くなって
しまいました。
これから言葉を大切にしたすばらしい歌をつくりだすのは
誰でしょうか。　
楽しみです。

　　　　　　　　　　　　歌ありて花のいのちの豊かなり　　rocky


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まだ咲いている鉢植えのバラ、ホームアンドガーデン。

これは２年ぶりに咲いたマーガレットの白。
これから花盛りになってくれそうな感じです。


まだまだ花がいっぱいのアブチロン、チロリアンベル。

もういくつ寝ると～ わらべ歌

クリスマスも終わり、次はようやくお正月。

　　　　　♪　もういくつ寝ると～

ということでソフトなサーモンピンクの薔薇、わらべ歌 (FL)。
明るく華やかな色合いですね。
半剣弁高芯咲きで、中心ほど濃くなるというのですが、
冬のせいかその感じが出ていません。
京成バラ園芸　1999年。

まだ写真がたくさん残っていますが、今年のバラは
これで終わりです。
　　　　　(千葉県八千代市　京成バラ園　071124)

　　　　　　　　　　　　　もう７つ寝ると花咲く春が来る　　rocky


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気の早いロウバイ

気の早いロウバイが咲きだしました。
よい香りが漂っています。
芯まで黄一色で花びらが丸いので、これはマンゲツロウバイ
でしょう。
そういえば昨日は満月だったそうですね。

カメラ画質の設定がいつの間にかスタンダードになっていて、
残念ながらちょっと写真が甘いようです。
　　　　　(埼玉県川口市　埼玉花と緑の振興センター 071224 )

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チャイニーズホーリーの赤い実

さいたま市立園芸植物園に、小さな真っ赤な実がびっしりと付いた
立派な大樹がありました。

クリスマスにピッタリの赤い実ですが、セイヨウヒイラギではなく、
プレートには キッコウバモチとあります。
流通名チャイニーズ・ホーリー、支那柊（しなひいらぎ）、または
柊黐 （ひいらぎもち）と呼ばれるようです。　

中国原産　Ilex cornuta　、雌雄異株。
本家クリスマスホーリーのセイヨウヒイラギと同じく葉は互生ですが、
そちらがトゲだらけなのに対しこの葉には先端にあるトゲの他は
ほとんどトゲがありません。
ヒイラギモチで検索すると、伸びた五角形のような葉の先の3つの角に
とげがあるタイプもあるようですが、同じ品種かどうか分かりません。

キッコウバは亀甲葉でしょう。
葉の形がすっぽんのような亀の甲の形なので名づいた別名のようです。

この時期に小さな赤い実がびっしりと付くのはクロガネモチもありますが、
葉がまったく違いますね。
また節分にイワシの頭に刺すのはモクセイ科のヒイラギです。
そちらは葉は対生で、雌雄異株で秋に開花し、翌秋熟す実は黒紫色で
見栄えはしないそうです。
　　　　　(さいたま市立園芸植物園　071224)


　　　　　　　　　　　　赤い実が画面を飾るクリスマス　　rocky


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大宮西口のイルミネーション

クリスマスイブの日になりました。

大宮駅西口のイルミネーションです。
大きいツリーが１つで、もう少しにぎやかでも
いい感じですが、写真に撮るとまずまずですね。

25年ほど前、ここから５分のところに棲んでいたのですが、
当時西口はまだ何もない所でした。
いまでは想像もできません。
　　　　　(さいたま市　大宮駅西口　071219)

　　　　　　　　　　　　　街開け人白髪なり四半世紀　　rocky

フランスからの贈り物 マダム・サチ

昨日から新潟へ出かけていて、さっき帰ってきました。

１ヶ月前の写真です。
冬の寒気でちょっと痛んでいて、また光線の加減で薄いクリーム色に
見えますが、本来は純白という薔薇、マダム・サチ　Mme.Sachi　(HT) 。
花弁25～30で、中輪という感じです。
フランス　メイアン　Meilland　1984。

このバラは、フランスのミッテラン大統領来日時 (1982年４月) に、
鈴木善幸首相のサチ夫人に贈られたそうです。
しかし海外サイトでは見つけることができません。

また別名を 「ホワイトサクセス」 としているHP　(Solmare Rose Gayden )　も
ありますが、その根拠は明らかではありません。　
White Success はアメリカの Robert G. Jelly　1985年の作品で、海外サイトに
よると白で花弁55枚とあり、誤差とは思えないほど花びらの数が多い。
また1982年にフランス大統領が日本の首相夫人に贈ったバラが1985年の
アメリカの品種というのも納得しにくい話です。

メイアン 1984 も年数が合いませんが、これは正式発表の年ということで
理解しておくことにしましょう。
　　　　　(千葉県八千代市　京成バラ園　071124)

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和田倉噴水公園から三越へ

昨日は妻に言われて会社帰りに日本橋三越にピエール・エルメの
マカロンを買いに行って、ついでに写真を撮ってきました。

去年は昼間に見た和田倉噴水公園のイルミネーション。
タレントや有名人のコメントを書いた小さな灯篭が
数百も並んでいます。

コメントや名前は暗くてよく見えませんでした。
それを見るには昼間がよさそうです。

ルミナリオは一昨年に終わりましたが、東京駅周辺にはあちこちに
イルミネーションスポットがあって賑やかです。
　　　　　(東京都千代田区　和田倉噴水公園ほか　071221)


下に並んでいる赤い光が灯篭です。
たくさんあるのですが、少ししか写っていません。



以前ルミナリオをやっていた丸の内仲通り。
あれほど大規模ではありませんが、イルミネーション通りになっています。


工事中の東京駅八重洲北口あたりの
青いイルミネーション。


目当ての三越本店。
これは日本橋真向かいの新館で、ピエール・エルメは本館B1。
閉店15分前でしたが、間に合いました。

赤レンガ色のバラ 浪漫

まだまだバラの写真がたくさんあるので、クリスマスまで
アップすることにします。

これは赤といっても、ちょっと渋い赤のバラ、浪漫　Roman　
京成バラ園芸　2006年　(FL)。

京成バラ園の解説には 「今までにないユニークなレンガ色の花は
レトロな雰囲気で、和と洋が絶妙に調和した大正ロマンのイメージ
です。」 とあります。　
赤レンガ色というわけです。

去年は見当たらなかったと思いましたが、真新しい2006年発表なので
去年のシーズン後に植えられたものでしょう。　
バラ園の品種も少しずつ入れ替わるのですね。
　　　　　(千葉県八千代市　京成バラ園　071124)

浪漫という言葉はすこし落ち着いた恋、あるいは恋の物語、という
ニュアンスですが、ロマンティックというと恋愛の、あるいは
伝奇的な、空想の、理想主義的な、といった意味になります。
　
Wikipediaによると、ローマ帝国時代には知識層にはラテン語、庶民の間では
その俗語としてのロマンス語が広まったのですが、ロマンス語で書かれた
庶民の文学作品が 「ロマンス」 と呼ばれるようになり、後にギリシャ・ローマ
の 「古典文学」 の対立概念とされました。　
「ロマンス」 は恋愛譚や伝奇的物語に溢れていたのでしょうね。
だから「ロマン」には 「ローマの庶民文化に端を発する」 というニュアンスが
あるそうです。

大正浪漫というのも、第１次世界大戦の好景気で西洋文化が庶民に浸透し、
和洋折衷的な文化が花開いた大正時代への郷愁から名づけられたのでしょう。
名づけ親は分かりませんが、庶民文化という意味合いを意識したのであれば
なかなか素晴らしいネーミングですね。

　　　　　　　　　　　　ロマンスをふと思い出す秋の薔薇　　　rocky


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新宿サザンテラス ’０７

カメラが修理から帰ってきたので、新宿南口を
撮ってきました。

去年よりもイルミネーションの球の数が増えている
ようで、明るく写っている感じがします。

メインの写真は新登場。
タヌキかと思ったら、見ていた女性たちがペンギンの山だね、
と言いました。
暗いので見間違えましたが、クリスマスにタヌキはないですね。

　　　　　(東京都新宿区　新宿サザンテラス　171219)


これはマジックプラネット。
25日までだそうです。

ペンギンのイルミネーション。
ブレてしまいました。




タイムズスクエアのイルミネーションサーカスは
去年と変わらないようです。

チドリノキの黄葉

美しい黄葉が冬の陽に輝くチドリノキ。
ヤマシバカエデともいうそうで、単葉ですがカエデのなかまだそうです。
カエデ科　 Acer L.,　カエデ属、
A. carpinifolium f. magnificum Sugimoto.

葉の形が似ているブナ類は葉が互生でチドリノキは葉が対生することと、
カエデの特徴である、羽根をもった二つの実がくっついた状態の実が付く
ことから、カエデと分かるそうです。
実はもう落ちていますが、他のカエデのようにパラパラとではなく群れて
付くそうで、そのさまを千鳥が群れ飛ぶ様子に例えて名づいたようです。
　　　　　（東京都文京区　小石川植物園　071208）

　　　　　　　　　　　　　　黄葉の輝く思い出遥かなり　　　rocky　　


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あてどなき日本のバラ 浮雲

もう終わっていると思いますが、引き続き、撮りだめた
写真をアップします。

クリーム色の剣弁咲きの薔薇、浮雲　Ukigumo　(FL)。
中心がややオレンジ色で、柔らかいピンク色を帯びることが
あり、スパイシーな淡い香りがするそうです。
京成バラ園芸　1998年。

なお 「京阪」 バラ園としているサイトがありますが、京成バラ園芸
が正しいですね。
　　　　　(千葉県八千代市　京成バラ園　071124)

浮雲というと、二葉亭四迷作で近代写実小説の先駆とされる 「浮雲」。
また 「放浪記」 の林芙美子にも小説「浮雲」があります。
こちらは1955年に高峰秀子主演で映画化されたそうで、恋愛映画の
傑作であり、成瀬巳喜男監督と高峰秀子にとって生涯の代表作の一つ
だそうです。
しかし残念ながらどれも見ていません。

辞書によると、「落ち着きがなく不安定なさまのたとえ」 だそうで、
自由に空を飛ぶ、というようなロマンチックな意味はないようです。


　　　　　　　　　　　　冬空に浮雲ニッポン流れゆく　　　rocky　　　　　　　　　　　　


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