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つばた徒然@つれづれ津幡

いつか、失われた風景の標となれば本望。
私的津幡町見聞録と旅の記録。
時々イラスト、度々ボート。

冬に生まれたワンコ。

2020年12月30日 07時55分25秒 | りくすけ
     
今日(12/30)は、わが愛犬「りくすけ」の誕生日である。
去勢雄のチワワで、満12歳になった。
人間に例えると還暦を超え、僕よりも年上になった計算。
すっかり白髪頭のシニア犬になった。



以前も投稿したが、僕が拙ブログを立ち上げた理由は、
彼を飼い始め、散歩に出かけるようになったからだ。

歩きの速度で街を見回すと、色んな発見がある。
例えば、季節に応じて姿を変える花々や木々。
例えば、空を往く雲の種類。
例えば、小さな生き物の営み。
例えば、川の流れや吹き抜ける風。
--- それらを感じることを、僕は忘れていた。

また、記憶の中と目に映る風景とのギャップにも気づいた。
街角の商店や施設など、子供の頃に過ごした場所が、幾つも消えていた。
北陸の片田舎も、ゆっくりとだが確実に変化している。
当たり前だ。
時の流れは止まることはなく、万物に永遠はない。
--- だからこそ、記録しておきたいと思った。

写真と文章で、身の回りの「今の質感」を残しておきたい。
また、自分の記憶を手繰り、失われた光景についても書き起こしてみたい。

そんな気持ちに至ったのは、一匹の小さなチワワと巡り合ったからだ。
以来、僕たちは、いつも連れ立っている。
風薫る春、暑熱の夏、実りの秋、震える冬を共に過ごしている。
彼なくして、こうして皆様に拙文をご覧いただくこともなく、
再び絵筆を握ることもなかったかもしれない。



相棒、誕生日おめでとう。
どうか、これからもよろしく頼む。
やがて別れが訪れるその時まで。
     
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雪はなくとも、白い朝。

2019年01月12日 21時07分53秒 | りくすけ
今朝、仕事に行く前に散歩へ出かけた。
インフルエンザ注意報発令中でもあり、用心のためマスク着用。
分厚い防寒着を羽織り、速足であるくものの、
数分も経てば末端が悴む(かじかむ)。
太陽光の入射角が浅いうえに、雲量が少ない。
放射冷却だ。

足元に氷が張った水溜まりを発見。
表面を指で押すと容易く割れる。
文字通りの「薄氷」だ。

水が凍る時、分子が規則的に並んで氷の結晶になる。
その際、水は水分子同士で結びつきたい性質を持つ。
溶けている他の物質(水溜まりなら泥や土など)は、
不純物として排除しながら結晶を作る。
だから、表面に張った氷は透明で美しい。

また、水は摂氏4℃の時に比重が1となり最も重くなる。
0℃付近の温度では、温度の低い水が軽くなって対流が起り、
表面が先に凍る。

・・・などと、昔、授業で習った事を思い出していたら、ますます身体が冷えてきた。
先を急ぐ。
住之江橋に差し掛かったところで、津幡川を見やる。

さすがに、流水が凍るほどではないが、川岸の草むらは所々白くなっている。
霜が降りているのだ。

空気中の水蒸気が地面や地上の物体の表面に氷の結晶として凝結したもの。
晴天で無風、気温が氷点以下に下がると発生する。
先ほどの氷と同じく、冬の風物詩だ。

日陰になった土手や空き地などは、一段と白い。
植物は、こんな過酷な環境でも生きている。
きっと、人間が同じように氷の下に留まれば、ものの10分と持たないだろう。
モノ言わず、動かない草の逞しさ、強靭さに舌を巻く。

さぁ、そろそろ帰ろう。
歩を進めるうち、奇妙な事に気が付いた。
霜が追いかけてくる・・・?
視界の隅に、白いものがチラチラと見え隠れする。

足を止めて辺りを見回す。
・・・分かった。

お前だったのか。
ちなみに「霜」は、白髪を比喩的にいう言葉。
10歳になったばかりの愛犬は、頭(かしら)に霜をいただく。
お互い、ジジイになったな。
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散歩あるある。

2016年12月10日 09時29分35秒 | りくすけ
改めになるが、拙ブログは「愛犬との散歩を通した私的津幡町見聞録」がメインである。
町の様子を記録に留め、変わってしまった情景の記憶を手繰り、
いつか失われた風景の標(しるべ)になれば本望と考え、
楽しみつつシャッターを切りキーボードを叩いている。

その道連れが、愛犬「りくすけ」。
もう若くはないが、身体健康で意気軒昂。
いつも僕の傍らに寄り添い、力強く歩みを進めてくれるパートナーだ。

ご覧のとおり、なかなか愛嬌がある。
だから、すれ違う方から声がかかる事も珍しくない。
「小さいね~」
「カワイイ~」
多くはお褒めの言葉なのだが、彼は概ね無頓着。
さらに、接近する相手に対し、愛想を振りまくどころか唸り声をあげる始末だ。
甘やかされて育ったせいで社会性に乏しいのだと思う。
だが、噛み付いたりする事はない。
相手が威嚇にめげずに最接近したら、うなだれて観念するか、僕の背後に隠れる。
つまりは気が小さいのだろうが、それもご愛敬だ。

次に、そんなシーンの典型をご覧いただきたい。
今年の夏の散歩中、小学生3人組と行き当たった際、
彼らが、嬌声を上げつつ「りくすけ」へ駆け寄って来た。
最初は低く小さく唸って牽制。
目の前に立つと「ワン!ワン!」吠える。
僕がリードを引っ張り、落ち着くよう促すと観念したのか・・・

接触を許したが、緊張し、体に力が入っているのが見て取れた。
それでも一しきり撫でまわされるのをジッと耐えてるのが健気。
嵐が去った後は、精根尽き果てたと言わんばかりにグッタリ。

お疲れさん(笑)。
帰宅してから与えるミルクが、労いの分だけ大盛になっていたのは言うまでもない。

さて、現在、季節は冬。
津幡町平野部の天気予報も今シーズン初の雪マーク。
これからは出掛けにくくなる。
タイミングを逃さないようにしなければと思う。
犬の「りくすけ」にとっても、人の「りくすけ(僕)」にとっても、
今や散歩は生き甲斐の一つなのだから。

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ほんの出来心。

2016年06月11日 10時34分41秒 | りくすけ
2011年2月、以下のような投稿をした。

「犬と猫、日本の二大ペットだが、「ペットフード工業会」の調査によれば、
 ペットとしての犬の数は1200万匹あまり、猫は830万匹近く。
 飼育数では犬に軍配が上がる。」

それから数年が経った。
ペットフード協会によれば、2014年10月時点、
猫の国内飼育数は996万匹で、過去3年間で3.7%増。 
同期間、犬が13%減の1035万匹。
今やペットの二大勢力は拮抗し、
版図は書き換えられようとしているのかもしれない。
確かに、書籍やマンガ、ネット動画などで、
猫をテーマにしたものが増えた気もする。
「gooブログ」人気ランキングのトップクラスには、
複数の「猫ブログ」が入っている。
散歩中にも猫の姿を見かける機会が増えた。
日向ぼっこしている様子など可愛らしい。
猫もいいなと思う時がある。
種類は様々いるが、僕は「日本猫」…特に「三毛猫」が好きだ。

日本猫のルーツは、海の向こう、中国。
6世紀ごろ、中国から仏の教えを記した経典を運ぶ際、
大切な書物をネズミから護るために同乗した猫が祖先。
特徴は、全体的に丸みのあるシルエット。
顔の輪郭から目や耳の形、さらに横から見た時の鼻すじなど、
どれもゆるやかなカーブを描き、短く光沢のある毛に覆われている。

ちなみに「三毛」は、古くからの遺伝子を受け継ぐ由緒正しい猫。
白・黒・茶色の毛の面積が、4:3:3の割合が美しいと言われている。
他には、全身真っ黒な「黒猫」も、ポピュラーな日本猫。
キリスト教文化的な考え方では、縁起が悪いと思われがちだが、
明治以前は、魔除けや好運の象徴とされてきた。
更に、薄い茶色に、黒と濃い茶のシマ模様が入った「キジトラ」。
薄い灰色に、黒と濃い灰のシマがある「サバトラ」など、
日本猫の色と柄は、多彩である。

・・・ん?・・・・・・・・・・・・視線を感じる。


す、すまん。りくすけ。
つい、猫の話に熱が入ってしまった。
お前が一番だよ(笑)。
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ボク、ガンバッタヨ(※飼い犬談、語尾は涙声)。

2016年05月21日 13時51分11秒 | りくすけ
日本の法律では、犬を飼う人に対して以下の3点が義務付けられている。

①現在居住している市区町村に飼い犬の登録をすること。
②飼い犬に年1回の狂犬病予防注射を受けさせること。
③犬の鑑札と注射済票を飼い犬に装着すること。

これは、一種の「通過儀礼」だ。
狂犬病は、発症すると、ほぼ100%の致死率とされる恐ろしい人畜共通伝染病。
日本国内では影を潜めたとはいえ、猛威を振るう国や地域も多く、
輸入感染の危険性がある以上、上記3つの約束は避けて通れない。
我が愛犬「りくすけ」も同様。
年に一度、津幡町の集団接種に参加している。

また、掛かりつけの獣医からは、
毎年、犬の混合9種ワクチン接種と、フィラリア検診&予防薬の案内が届く。
こちらは任意。
その是非…必要性や頻度などについては様々な意見があるようだが、
特に副作用も認められないので、僕は、年に一度の健康診断を兼ねて足を運んでいる。
今日が、その当日だった。

訪れる機会が少ない馴れない場所。
盛んに鳴き声を挙げる、見知らぬ犬たち。
蘇る過去に味わった痛みの記憶。
それらがない交ぜになって、「諦念」が滲み出ている(笑)。

しかし、いざ診察台に乗って、採血とワクチン注射の段になっても、
声を挙げずに耐えきった。
「エ、エライぞ!りくすけっっ…。
 帰ったらミルクを、あ、あげる、から、なっ!」(※飼い主談、語尾は涙声)(笑)
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