ほんの手すさび、手慰み。
不定期イラスト連載・第九十弾は「幽体離脱」。

迷走し列島近海に停滞する台風12号の影響によって、日中は猛々しい暑さ。
お隣の石川県・かほく市は最高気温が37度7分まで上がり、体温を超えた。
陽が落ちても熱気が去らない。
こんな夜は、オカルトでもいいから凉を運んで欲しくなる。
しかし、僕の人生は超常現象・心霊現象の類と無縁。
瞬間移動、物体浮遊、ラップ音、狐憑きに口寄せ。
こうした科学的に説明し難い不思議を、あなたは信じるだろうか?
一説には、人の脳が創り出す「錯覚」だという。
代表的な例が「顔の検出」だ。
魚の頭、樹皮、岩など「人面何某」の目撃報告は世界中で後を絶たない。
脳は、限られた情報から素早く結論を引き出す。
対象が友好的か否かの「表情」を見分ける能力に長けているからこそ、
過剰な働きによって、そこにない「目」や「口」を検出。
また、危険要素を察知しようとして、存在しない「手足」まで認知する。
“幽霊の正体見たり 枯れ尾花”という訳だ。
更に、脳は、温度の認識に関して奇妙なところがある。
温刺激と冷刺激を交互に提示・・・、例えば、熱い箇所と冷たい箇所に同時に手を置くと、
痛み、灼熱感、不快感を覚える「サーマル・グリル・イリュージョン」を発生する。
感覚情報を司るシステムは、複雑で混乱しやすいのだ。
思い込み、勘違い、誤解に誤認は、日常に溢れている。
心(脳)は、底なしのカオスだ。
しかし、と思う。
だがしかし、人智を超えた何かはあって欲しい。
その方が、ロマンがある。
拙作イラストのような神秘をいつかは体験・見聞したいと考えているが、
霊感のない自分は無理かなと半ば諦めている。
それが叶うとしたら、人生に幕を引く瞬間なのかもしれない。
不定期イラスト連載・第九十弾は「幽体離脱」。

迷走し列島近海に停滞する台風12号の影響によって、日中は猛々しい暑さ。
お隣の石川県・かほく市は最高気温が37度7分まで上がり、体温を超えた。
陽が落ちても熱気が去らない。
こんな夜は、オカルトでもいいから凉を運んで欲しくなる。
しかし、僕の人生は超常現象・心霊現象の類と無縁。
瞬間移動、物体浮遊、ラップ音、狐憑きに口寄せ。
こうした科学的に説明し難い不思議を、あなたは信じるだろうか?
一説には、人の脳が創り出す「錯覚」だという。
代表的な例が「顔の検出」だ。
魚の頭、樹皮、岩など「人面何某」の目撃報告は世界中で後を絶たない。
脳は、限られた情報から素早く結論を引き出す。
対象が友好的か否かの「表情」を見分ける能力に長けているからこそ、
過剰な働きによって、そこにない「目」や「口」を検出。
また、危険要素を察知しようとして、存在しない「手足」まで認知する。
“幽霊の正体見たり 枯れ尾花”という訳だ。
更に、脳は、温度の認識に関して奇妙なところがある。
温刺激と冷刺激を交互に提示・・・、例えば、熱い箇所と冷たい箇所に同時に手を置くと、
痛み、灼熱感、不快感を覚える「サーマル・グリル・イリュージョン」を発生する。
感覚情報を司るシステムは、複雑で混乱しやすいのだ。
思い込み、勘違い、誤解に誤認は、日常に溢れている。
心(脳)は、底なしのカオスだ。
しかし、と思う。
だがしかし、人智を超えた何かはあって欲しい。
その方が、ロマンがある。
拙作イラストのような神秘をいつかは体験・見聞したいと考えているが、
霊感のない自分は無理かなと半ば諦めている。
それが叶うとしたら、人生に幕を引く瞬間なのかもしれない。