僕がまだ子供だった頃、「スパイ・セット」というオモチャがあった。
“象が踏んでも壊れないアーム筆入”の「サンスター文具」が販売元。
スパイ心得や、モールス符号、水に溶ける紙。
字が見えないスパイペン、指紋検出用の粉。
変装メガネや付け髭、付け黒子。
スパイ資格を証明するライセンスも込み。
・・・意味もなくコーフンしましたね。
スパイとなって、無闇矢鱈に近所を走り回っていた。
そんな無知な少年も、時を経て少しだけ知識が付いてくる。
どうやらスパイは「ヤバい」仕事らしい。
男だけじゃなく、女もいたらしい。
女スパイは、ミダラな技を駆使して情報を得ていたらしい。
・・・言い知れぬコーフンを覚えましたね。(馬鹿)
閑話休題。
ほんの手すさび手慰み。
不定期イラスト連載、第百三十二弾は「KGBの女工作員」。
今は無き大国「ソビエト社会主義共和国連邦」。
広い国土の隅々、人々の心の中にまで網を張り巡らせた世界最強の治安機関。
それが「国家保安委員会/KGB」である。
モットーは“熱き心、冷えた頭脳、清き手”。
国境警備、要人警護、入出国審査、凶悪犯の検挙、思想統制など、
多様な任務の中には、勿論、秘密工作や諜報活動も含まれていた。
目的達成の為の手管は、
盗撮・盗聴、拉致・誘拐、毒殺・射殺・刺殺、爆破など、硬軟様々。
総じて秘密裡のため「ジェームズ・ボンド」や「イーサン・ホーク」ばりの
派手な立ち回りは少ない。
KGBが「情報収集」にあたる際、
常套手段としていたのが「ハニートラップ」だと言われている。
女性工作員が素性を隠してターゲットに接触。
肉体関係・恋愛関係に持ち込み、
身も心も心服させ、がんじがらめにして協力させる。
その為の特殊な「獲得訓練」を行っていたとか、いなかったとか。
工作員が男のケース・・・「ロミオ・スパイ」もいたらしい。
お堅い役人や政治家には、うら若く清楚なタイプ。
倒錯趣味の持ち主には、自由奔放な美女。
男色を嗜む事務官には、ナルシスのような美少年。
高いポストに就く女性官僚の火遊びは、ちょい悪イケメン。
対象の好みに合わせてチョイスし、派遣した。
お楽しみの後、謎の人物が訪ねてくる。
差し出された封筒の中には、あられもない証拠写真。
甘い罠に捕らわれた事を知り、愕然とする顔を前に、
訪問者はこう切り出す。
『あなたのデスクに回ってくる書類をコピーして渡して欲しい』
ハニートラップはKGBの専売特許に非ず。
古今東西、秘密を聞き出す手段として用いられてきた。
直接戦火を交える代わりに、色と欲、忠誠、損得が絡み合う
「冷たい戦争」は、実に人間臭いのである。
“象が踏んでも壊れないアーム筆入”の「サンスター文具」が販売元。
スパイ心得や、モールス符号、水に溶ける紙。
字が見えないスパイペン、指紋検出用の粉。
変装メガネや付け髭、付け黒子。
スパイ資格を証明するライセンスも込み。
・・・意味もなくコーフンしましたね。
スパイとなって、無闇矢鱈に近所を走り回っていた。
そんな無知な少年も、時を経て少しだけ知識が付いてくる。
どうやらスパイは「ヤバい」仕事らしい。
男だけじゃなく、女もいたらしい。
女スパイは、ミダラな技を駆使して情報を得ていたらしい。
・・・言い知れぬコーフンを覚えましたね。(馬鹿)
閑話休題。
ほんの手すさび手慰み。
不定期イラスト連載、第百三十二弾は「KGBの女工作員」。
今は無き大国「ソビエト社会主義共和国連邦」。
広い国土の隅々、人々の心の中にまで網を張り巡らせた世界最強の治安機関。
それが「国家保安委員会/KGB」である。
モットーは“熱き心、冷えた頭脳、清き手”。
国境警備、要人警護、入出国審査、凶悪犯の検挙、思想統制など、
多様な任務の中には、勿論、秘密工作や諜報活動も含まれていた。
目的達成の為の手管は、
盗撮・盗聴、拉致・誘拐、毒殺・射殺・刺殺、爆破など、硬軟様々。
総じて秘密裡のため「ジェームズ・ボンド」や「イーサン・ホーク」ばりの
派手な立ち回りは少ない。
KGBが「情報収集」にあたる際、
常套手段としていたのが「ハニートラップ」だと言われている。
女性工作員が素性を隠してターゲットに接触。
肉体関係・恋愛関係に持ち込み、
身も心も心服させ、がんじがらめにして協力させる。
その為の特殊な「獲得訓練」を行っていたとか、いなかったとか。
工作員が男のケース・・・「ロミオ・スパイ」もいたらしい。
お堅い役人や政治家には、うら若く清楚なタイプ。
倒錯趣味の持ち主には、自由奔放な美女。
男色を嗜む事務官には、ナルシスのような美少年。
高いポストに就く女性官僚の火遊びは、ちょい悪イケメン。
対象の好みに合わせてチョイスし、派遣した。
お楽しみの後、謎の人物が訪ねてくる。
差し出された封筒の中には、あられもない証拠写真。
甘い罠に捕らわれた事を知り、愕然とする顔を前に、
訪問者はこう切り出す。
『あなたのデスクに回ってくる書類をコピーして渡して欲しい』
ハニートラップはKGBの専売特許に非ず。
古今東西、秘密を聞き出す手段として用いられてきた。
直接戦火を交える代わりに、色と欲、忠誠、損得が絡み合う
「冷たい戦争」は、実に人間臭いのである。