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つばた徒然@つれづれ津幡

いつか、失われた風景の標となれば本望。
私的津幡町見聞録と旅の記録。
時々イラスト、度々ボート。

夏の魔物が棲む児島!?<追記>

2023年07月23日 19時48分48秒 | 賭けたり競ったり
                      
※以下本文:7月23日 午前8時投稿 

競艇は1年365日、ほぼ毎日どこかのレース場でレースが開催されている。
レースは、賞金額・選手レベルによって5つのグレード(階級)に分類されるが、
最上位に格付けされるのが、年間9回の「SG(スペシャルグレード)レース」だ。

それはおおよその時期が決まっているため、
我々競艇ファンにとっては季節の風物詩にもなり得る。
今夕、岡山県・倉敷市の「児島競艇場」に於いて行われる今年4つ目のSG、  
「第28回 オーシャンカップ」優勝戦は“真夏の祭典”と言える。



やはり、このSGには青空がよく似合う。
4日間の予選~きのうの準優勝戦が繰り広げられてきたが、
ここまでの戦いを振り返って思う。

今節の児島は「ファーストターンに魔物が棲んでいる」。

瀬戸内の潮の干満、風、暑熱などの影響からか?
競技の性質上、最も有利な1号艇がコロコロとよく負けた。
スタートは遅れていないのに、最初のターンを漏らして大きく膨らみ、
後続に差されて敗れる番狂わせが続出。
参戦しているのはいずれトップクラスばかり。
確かな操船技術を有する強者揃いのSGでは誠に珍しい。

そんな激戦の中を生き残り、最後のピットへ舳先を進める6戦士が決まった。
            
1号艇:馬場貴也(滋賀)
2号艇:茅原悠紀(岡山)
3号艇:磯部 誠(愛知)
4号艇:桐生順平(埼玉)
5号艇:羽野直也(福岡)
6号艇:池田浩二(愛知)



きのうの準優勝戦、3つのレースはいずれも「イン逃げ」決着。  
いずれも予選道中トップ3が1着。
対して2着争いはいずれも熾烈を極めた。
高度なテクニックと運、勝負の綾が交錯する見応えの多いものだった。
             
つまり、きのう「魔物は顔を出さなかった」。
果たして今日は?
1、2、3の機力が抜けたメンバー構成。
ならば準パーフェクト成績で1号艇を手にした「馬場」が最も有利なはずなのだが。
果たして--- 。
                  
ファンファーレは、本日(2023/07/23)午後4時40分。  
ネットでもTVでも生中継アリ。  
都合と時間が許せば、是非観戦してください!!  

※以下追記:7月23日 午後7時半すぎ投稿 

<魔物、現る。>

やはり今節、児島のファーストターンには「魔物が棲んでいた」。

入着順:5ー3-4。
勝ったのは5号艇の「羽野直也」。
二連単配当:19,640円(25番人気)。
三連単配当:160,290円(103番人気)。
特大の波乱決着、僕の舟券は魔物の餌食となった。



元々淡々としているタイプではあるが、
これほど笑顔も涙もないSG初戴冠インタビューは見た事がない。
それほど本人にとって「意外な勝利」だったと言えるかもしれない。





スタートは2号艇が一歩先んじたコンマ04。
そのまま左隣の1号艇に舟を寄せて、捲り潰しにかかる。
そうはさせじ!と凄まじい伸び返しで徹底抗戦する1号艇。
超攻撃的姿勢を貫いた2号艇・茅原。
アグレッシブな守勢を貫いた1号艇・馬場。
意地とプライドが火花を散らした大競りは、心中を演出した。


                 
2艇揃ってコースを外れ万事休す。
代わって、3と4と5が主役に躍り出た。
機力は3が上。
テクは4が上。
しかし、5の若武者に迷いはなかった。
競り合いのまま雪崩れ込んだセカンドターンで、実に気持ちのいいスピード旋回を繰り出す。
3も4も一気に突き放して勝負アリ。

間違いなく「魔物」はいた。
確かに「幸運」が味方した。
だが獲り切ったのは実力だ。

羽野、おめでとう!
                       
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暑中見舞い ~ 夏に咲く。

2023年07月21日 15時30分00秒 | 日記
                              
暑中お見舞い申し上げます

盛夏の候 いかがお過ごしでしょうか。
ここ北陸は、梅雨が明け、夏の気配が色濃くなってきました。
朝晩の気温差やコールドショックから夏風邪など召しませんよう、
お身体ご自愛くださいませ。

さて、個人的な「夏の花」は--- やはり「アサガオ」になるでしょうか。
アサガオ栽培は、昔も今も小学校低学年カリキュラムの一環。
僕も夏休みに「アサガオ観察日記」を書いた記憶があります。
数ある花の中でも、馴染み深い品種といえるかもしれません。

種を植え、双葉が萌え出し、蔓が支柱を這い登る。
日の出前から開き始め、昼ごろには萎れる一日花。
その掌ほどの可憐な花は、美少女を連想させます。
--- ということでほんの手慰みに筆を執りました。
ご笑覧くださいませ。



アサガオは帰化植物。
奈良時代、薬草として中国大陸から渡来したといわれますが、
日本では園芸用の花として普及してゆきました。
その頂点の一つが江戸の「変化アサガオ」ブームです。

僕たちが思い描くアサガオは、上掲拙作が典型。
花径10数センチのラッパ型で、花色は青・紫・紅等。
葉は、三方向に分かれ尖った形状を、よく見かけます。
江戸後期~幕末にかけ誕生したものは、実に多種多彩。
中には原型を留めていない、奇品・珍品もありました。
最盛期には1000種を超えたそうですから驚きです。

江戸園芸を牽引したのは武士。
--- 何しろ時は天下泰平です。
戦士として活躍する機会は、まずありません。
特に給金の安い下級武士たちが、手間をかけて草花を育て、愛で、販売して副収入にしました。
趣味と実益を兼ねていたんですね。

また、大きな影響を与えたのが植木鉢。
広い庭がなくても栽培できる。
新鮮な状態のまま売買できる。
画期的なアイテムは園芸の広がりに貢献しました。
お殿様や武家~有力商家~長屋住まいの庶民まで、
季節の花々を楽しんでいたとか。

園芸文化は文明の質を計るバロメーターの一つ。
植物の生態を知るための「学術的素地」。
栽培・管理を行うための「技術的素地」。
心に鑑賞のゆとりを育む「経済的素地」。
この3つが揃って初めて、豊かな園芸文化足り得る。
それぞれのレベルの高さは左程問題ではありません。
バランスよく混在しているのが肝要です。
日本の江戸時代のように。

そして欠かせないモノが、あと2つ。
平和が保たれている「時代的条件」。
穏やかな気候という「環境的条件」。
これは「絶対条件」と考えています。

これからも、美しく可憐なアサガオの咲く夏が続くことを願って止みません。
では、また。

令和五年 盛夏
りくすけ
                              
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災いの雨、お見舞い申し上げます。

2023年07月18日 13時00分00秒 | 自然
                     
この度の大雨により被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。
皆様の安全と被災地が一日も早く平穏に復することをお祈り申し上げます。

今月(2023/07)九州北部~中国地方~北陸~東北にかけ大雨による被害が相次いでいる。
思えば、このところ梅雨の後半に当たる7月上旬に豪雨災害が発生するケースが増えた。
2018年の西日本豪雨、2020年の熊本・球磨川の氾濫、
2021年静岡・熱海の土石流もこの時期だった。

これら災いの雨の引き金は、海。
水温が高い状況が続く列島近海では、雨雲が発達しやすくなっているようだ。
温暖化が進むにつれて、水蒸気量は増加傾向。
どの地域を集中豪雨が襲っても不思議ではない。



先日(2023/07/12)わが津幡町も大雨になった。
特に山間部の被害が大きくなったのは、既に投稿した通り。
河川に架かる橋に流木やタイヤなどが引っ掛かったまま。





浸水した家屋から運び出したであろう畳や家財道具が山積み。
どれも皆一様に泥で汚れている。





大雨による地滑りで道路が半分ふさがれている。
おそらく発生当初は寸断していたのではないだろうか。
車両通行止めの先は、どんな状態になっているのか。

今般の豪雨は韓国や中国(中華人民共和国)南西部でも発生。
世界に目を向ければ、雨に限らず、苛酷な自然現象が目立つ。
もはや過去の経験に捉われず「数十年に1度」や「数百年に1度」の災害が
起こり得ることを前提にしなければならない時代。
より広域で地球規模で、物事を考える必要がありそうだ。
(ちょっと飛躍した物言いになるが)戦争などしている場合ではないのだ。
                              
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信じて候。

2023年07月17日 07時44分44秒 | 日記
                    
あなたがお住まいの地域には道端の石地蔵---いわゆる「辻地蔵」があるだろうか?
わが津幡町では「古い住宅街の角」や「街の境目」あたりで見かけるケースが多い。

そんな辻地蔵建立のワケは諸説アリ。
外から悪い事が入ってこないようにする「結界説」。
村を守る「道祖神混合説」。
事故や墓地移転の「供養説」などが挙げられるという。

先日、僕の住む在所「津幡町・庄(しょう)」の辻地蔵にて「地蔵尊祭り」が行われた。





普段はがらんとした広場がこの日ばかりは一味違う。
沢山の幟が風に揺れ賑やかな雰囲気。
地蔵堂前、庄地蔵由来とタイトルが付いた掲示板には以下の表記。

石仏名---地蔵菩薩 六地蔵尊
所在地---津幡町庄の共有地(火葬場跡)
建立年月日---文化五年(1808)四月
建立者---庄若連中
大きさ---地蔵菩薩 高さ135cm 幅40cm 一体
     六地蔵尊 高さ69cm 幅23cm 六体
由 来---当時、木越三次郎さんを中心とした庄若連中が、
     集落の守り本尊として建立した。
     この地は虫送りなども行われた庄の共有地である。
その他---明治に入ってから四集落(津幡、庄、清水、加賀爪)の火葬場が合併して
     この地(庄の共有地)一ヶ所になった。
     初めは中心の大きな地蔵菩薩さんだけお堂に祀り、
     六地蔵尊は野ざらしに祀られていた。
     大正十五年頃の台風の時、お堂と共にお地蔵さんが倒れ
     起こしたものの、それから長い間野ざらしで頭に笠をかぶせてあった。
     昭和四十年頃集落の主婦グループ七人が当時の区長に相談し、
     寄付金集め等をして造られたのが現在のお堂である。
     内灘町に河北葬祭場が出来た時、このお地蔵様を頂けないかと云われましたが、
     火葬場のお地蔵さんとして祀られたのではなく、
     庄町の守り本尊として祀られているのだからと断った。
     台座には「文化五年戌辰四月庄若連中」と刻字されている。

令和四年五月吉日 庄区地蔵尊奉賛会




会場設営をしていた方に話を伺ったところ、催しは50年来の歴史を重ねてきたとか。
おそらく上記にある「現在のお堂が造られた昭和四十年頃」から続いていると推測。
信心浅い僕が地蔵信仰について語るつもりはないが、
お地蔵さんを巡る自然発生的な由来を知り好感を持つ。
街の先輩方が必要と考え、こしらえ、受け継いできたのである。
それは「いいハナシ」だ。

また、ある風景を思い出した。
やはり上記掲示板に記されたとおり、まだ僕が子供だった頃、
ここは四集落(津幡、庄、清水、加賀爪)の火葬場だった。
地蔵堂に隣接した木造車庫に収められた霊柩車。
焼き場の煙突から立ち上る煙。
記憶の奥に封じ込められていた、
やゝ朧げな映像を脳内で久しぶりに見た。




                                                     
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小品、かき氷。

2023年07月15日 08時15分15秒 | 日記
                    
<はじめに>

今般の大雨(2023/07/12~)による影響の全貌が明らかになってきた。
石川県のまとめによると、かほく市の宇ノ気川や大谷川、
津幡町の津幡川や能瀬川など7つの河川で「越水」が発生。
かほく市と津幡町で、住宅の一部損壊、床上・床下浸水。
加えて工場や店舗などの事業所でも浸水や土砂流入。
他、断水、停電、道路寸断が確認された。
特に山間部の被害が大きい。
暮らし復旧の道のりを思うと胸がふさぐ。
今日(2023/07/15)は、東北北部を中心に大雨の恐れ。
--- まったく一昔前に比べ、自然は苛酷になった。

<本 編>



前述、豪雨前のハナシである。
津幡町・庄の「おまん茶屋/MOCHA STAND」店先に揺れる
「氷あります」の幟が気になっていて、暑い昼下がりに訪問。
かき氷をいただいた。



氷の上にかかっている鮮やかな赤は「河北潟トマト」。
店内には他のお客さんもいたため、店主に話は聞けなかったが、
ここ津幡町の水辺、河北潟(かほくがた)干拓地産農産物を使った逸品と推測。
当然、冷たくて旨い。
トマトの酸味と甘い蜜の組み合わせもいい。

ふと、子供の頃を思い出す。
夏になると生家の冷凍庫には「かき氷用」の容器がお目見えした。
やや扁平な円筒形のそれで固めた氷の塊は、
家庭用かき氷機にピッタリのサイズ。
道具にセットして手回しハンドルを回して作った削り氷をガラスの器に入れ、
舌まで染める赤、青、黄色などのシロップをかけ、
蚊取り線香の残り香が漂う薄暗い室内で、汗をかきながら食べた。

クーラーはなく、涼を取るのは扇風機や団扇。
夏は、今よりも穏やかだった気がする。


                      
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