つばた徒然@つれづれ津幡

いつか、失われた風景の標となれば本望。
私的津幡町見聞録と旅の記録。
時々イラスト、度々ボート。

立春、りくすけ(犬)逝く。

2024年02月04日 20時33分33秒 | りくすけ
                        
それは今朝の事だった。
長年(15年間)連れ添い、共に時間を過ごした愛犬が死んだ。
去勢雄のチワワ、名前は僕のブログネームと同じ「りくすけ」。
極めて私的な不幸ではあるが、このブログを立ち上げるキッカケを与えてくれた意味で、
記録しておきたいと考えた次第である。



彼と出会い、散歩をするようになり、わが町の風景を撮り始めた。
彼と出会わなければ、こうして貴方に出会うことはなかったのだ。
最期は、同じ寝床に就き僕の腕枕で眠りながら旅立ってしまった。
最近の衰えぶりを見るにつけ、覚悟は固めていたつもりだったが、
いざ「その時」を迎えてみると喪失感の深さは筆舌に尽くし難い。
生きとし生けるものは必ず死ぬ。
それは自明の理と分かっている。
しかし情けないことに、今はまだ現実を受け止められないでいる。
                       




寒い冬、うららかな春、暑い夏も錦秋も。
思い出を積み重ねながら共に歩を進めてきた愛犬へ、
万感を込めて一言だけ贈りたい。
離れたくはないが命が尽きてしまうのならば、左様ならば致し方ない。

サヨナラ、りくすけ。


                                
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くもり硝子の向うは 津幡町。

2022年11月19日 22時32分32秒 | りくすけ
                     
♪~くもり硝子の向うは風の街

そんな歌い出しの「ルビーの指輪」がリリースされたのは、
昭和56年(1981年)。
今(2022年)から40年以上前の流行歌なのだが、空で口ずさめてしまう。
「松本 隆」氏が仕掛けた言葉の魔法なのか。
「寺尾 聡」氏のメロディとボーカルの成せる業なのか。
どちらに(どちらともが要因だと)しても、
大ヒット曲が持つパワフルな側面だと思う。

--- などと、改めて思考してしまったのは、愛犬の病気がキッカケだ。



「りくすけ(犬)」が「白内障」を患った。
ご存じの通り、水晶体が白く濁り視力が低下する病気で、
症状が進行すると、失明の恐れアリ。
少し以前から気付いていたが、諸般の事情により、
ようやく本日(2022/11/19)眼科専門医に診察してもらう。
一日がかりの検査になった。


(↑ 大変不安げな表情でコチラを気にする図)


(↑ 涙の検査は案外ユーモラス)


(↑ おメメの撮影風景)


(↑ 超音波(エコー)検査で垂れたジェルは大粒の涙に似て)

病状が顕著な左は、分厚く粒度の高い「くもり硝子」のような状態。
光は感じるが視力は殆どない。
(見えないことで)人間ほどのストレスはないというが、やはり不憫。
彼の目に世界はどう映っているのだろうか。

ここ半年余りのうちに急速に進行した要因は、
腎機能の衰えに加え、甲状腺、副腎のホルモンバランスの乱れとの事。
しばらくは投薬で上記改善と白化進行を遅らせつつ経過観察。
根本的な外科治療に踏み切るのは、先になりそうである。
               
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心のこり。

2022年02月19日 23時00分00秒 | りくすけ
                      
有体に言って、僕は「長生き」に対する関心が低い。
いつまでも若くいたいとか、できるだけ健康でい続けたい。
--- とは思えないのだ。
生き物はいつか死ぬ。
それは不可避である。
定まった運命と思う。
だが、早死にしたい訳でもない。
もしも今、冥界への渡し舟がやってきたとしても、僕は乗船を拒むだろう。
「心残り」があるからだ。



「りくすけ(犬)」の調子が良くなくて、
本日、かかりつけ医に診察してもらった。
まだ大事には至らないだろうと思うが、心配である。



人間に例えると還暦を超えたシニア犬だ。
僕にも、彼にも「その時」はやって来る。
それは、明日かもしれないし、もっと後かもしれない。
何はともあれ、彼より先に逝くわけにはいかないと考えている。
彼の世話をし、最期を看取るのは、僕の責任なのだ。


                     
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コロナとツバメとワクチンと。

2021年05月15日 18時45分45秒 | りくすけ
              
ここ一週間あまりのうちに、ステージが上がった。

きのう(2021/05/14)、石川県に国の「まん延防止等重点措置」適用が決定。
県独自の緊急事態宣言の期間も延長。
すでに金沢市の飲食店に求めている時短営業に加え、酒類提供の終日自粛。
大型の劇場や映画館、体育館などの施設の時短営業要請の延長を決めた。

ご意見様々あるだろう。
しかし、冷静に考えてみて欲しい。
石川県では、大型連休後まもなく新規感染者は過去最多の80人を記録し、
以降も高い水準を保っている。
今月だけで20人以上が亡くなった。
これが現実である。
「まん防」にどれほどの効果があるか分からないが、やむを得ない。
今月末~来月初頭に予定されていた聖火リレーは、公道での実施を中止。
やはり、無理だったのだ。



わが津幡町でも、ご高齢の方々(65歳~)へクーポンが送付され、
ワクチンの集団接種が始まっている。
まだまだ、町の人口における接種済み割合は低い。
まだまだ、雌伏の時は続くようだ。



仕事を別にすれば、お出かけは「散歩」がせいぜい。
今朝は、田園上空を盛んに飛び交うツバメに遭遇した。
何とかカメラに収められないものかとシャッターを切るも、
僕の拙い腕、スマホカメラでは上掲の画像が精いっぱい。
小さな鳥の影がお分かりになるだろうか?

バイパス高架下に、複数の巣を観止める。
どうやら、田んぼから泥や藁くずを拾い集めて、巣作りの真っ最中らしい。
--- この小さな渡り鳥に関わる事にも、新型コロナの影響が出ている。



石川県は、全国の都道府県で唯一、全ての公立の小学校などが参加して、
ツバメの生息状況調査を、昭和47年(1972年)から毎年、実施していた。
今年も、5月10日から始まった「愛鳥週間」に合わせ、
小学6年生が調査を行う予定だったが、県内で感染者急増を受け、中止。
実施以来、初めて中止となった去年に続き2年連続となった。



さて、わが愛犬「りくすけ」は、本日、7種混合ワクチンを接種した。
ジステンパー、インフルエンザ、伝染性肝炎・気管支炎などの予防のため。
併せてフィラリア予防薬をもらい、健康診断も行う。
毎年、この頃の恒例行事だ。
時節柄か、受付カウンターにて呼び出し機をもらい病院の外で待つことしばし。
院内に入り、諸々手をかけてもらった。



注射を打つ時は、観念した様子。
まばたきせず、こちらをジッと見つめる。
これまでは甲高く一吠えしたものだが、今年は大人しい。
我慢強くなったか?
それとも寄る年波から痛みに鈍くなったか?
とにかく、これからも元気で長生きしてくれ。
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冬に生まれたワンコ。

2020年12月30日 07時55分25秒 | りくすけ
     
今日(12/30)は、わが愛犬「りくすけ」の誕生日である。
去勢雄のチワワで、満12歳になった。
人間に例えると還暦を超え、僕よりも年上になった計算。
すっかり白髪頭のシニア犬になった。



以前も投稿したが、僕が拙ブログを立ち上げた理由は、
彼を飼い始め、散歩に出かけるようになったからだ。

歩きの速度で街を見回すと、色んな発見がある。
例えば、季節に応じて姿を変える花々や木々。
例えば、空を往く雲の種類。
例えば、小さな生き物の営み。
例えば、川の流れや吹き抜ける風。
--- それらを感じることを、僕は忘れていた。

また、記憶の中と目に映る風景とのギャップにも気づいた。
街角の商店や施設など、子供の頃に過ごした場所が、幾つも消えていた。
北陸の片田舎も、ゆっくりとだが確実に変化している。
当たり前だ。
時の流れは止まることはなく、万物に永遠はない。
--- だからこそ、記録しておきたいと思った。

写真と文章で、身の回りの「今の質感」を残しておきたい。
また、自分の記憶を手繰り、失われた光景についても書き起こしてみたい。

そんな気持ちに至ったのは、一匹の小さなチワワと巡り合ったからだ。
以来、僕たちは、いつも連れ立っている。
風薫る春、暑熱の夏、実りの秋、震える冬を共に過ごしている。
彼なくして、こうして皆様に拙文をご覧いただくこともなく、
再び絵筆を握ることもなかったかもしれない。



相棒、誕生日おめでとう。
どうか、これからもよろしく頼む。
やがて別れが訪れるその時まで。
     
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