つばた徒然@つれづれ津幡

いつか、失われた風景の標となれば本望。
私的津幡町見聞録と旅の記録。
時々イラスト、度々ボート。

「習い事」思案

2017年05月28日 14時29分46秒 | 日記
統計によれば、全国の「音楽教室」の数は20,000軒余り。
人口10万人あたりに換算すると、およそ16軒。
都道府県別に見れば、最も多いのは長野県で27軒/10万人。
以下は沖縄県、新潟県と続き、石川県は第4位。
総数300軒弱、人口割合は25.5軒/10万人である。
数字や順位は変動しているだろうが、高い位置にあるのは間違いなさそうだ。
伝統芸能や和太鼓演奏が盛んな土地柄だし、
地域オーケストラを抱え、芸能の裾野は案外広いのだろう。
わが津幡町も例外ではない。

「ウインズ・スタイル」は管楽器専門店。
国内外のブランドを幅広く取り扱い、管楽器及び打楽器の修理もしてくれる。
僕は、あらゆる楽器演奏と縁遠いため馴染みもないが、
愛好家の方ならご存知ではないだろうか?!
音楽教室も開催していて、サックスとフルート、
カホン(打楽器/パーカッションの一種)もあり、なかなか珍しい。

他にも同業者を散見できる一方、幕を下ろしたであろう場所も目に付く。

ここ数年来、業界を取り巻く環境は厳しさを増している。
少子化による若年層の目減りに加え、大人・シニア部門も順風満帆ではない。
資格取得や英会話、フィットネス、料理など、
各種カルチャースクールは、手強い競争相手。
更に、今年、日本音楽著作権協会(JASRAC)が、
音楽教室から著作権料を徴収する方針を打ち出した。
もし、常態になれば大打撃である。

…ご意見は様々だろうが、個人的には無理があるように思う。
確かに、誰かが創った作品(著作物)を教材として使うのは間違いなく、
事業者はそれで糧を得ている。
しかし、演奏を披露する場ではなく、演奏技術を学ぶ場だから、
少々趣が異なると考えるのは、不自然だろうか?!
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昔と今の若葉のころ。

2017年05月27日 06時41分57秒 | 自然
「若葉の季節」である。
春に生え出た若葉は、初夏の季語。
まだ柔らかで、色合いも薄い。
鮮烈で瑞々しい姿を楽しめるのはあと僅か。
間もなく本格的な夏を迎える頃には勢いを増し、
強い日差しに耐えるため、分厚く、緑濃く姿を変えるだろう。

津幡中央公園の周りを囲む「プラタナス」。
日本ではポピュラーな街路樹だが、明治以降に導入された外来種。
原産地には諸説あるが、ヨーロッパでは古代から植えられていた。
命名の源は、ギリシャ語の「platys(広い)」。
彼の地では「学問の木」とも呼ばれている。
「ソクラテス」や「プラトン」などの哲人や、医学の祖「ヒポクラテス」らが、
弟子たちへの講義を行うため、プラタナスの木陰を教室代わりに利用したのだそうだ。
樹高があり、大きな葉をもつ枝は、絶好の日よけになったことだろう。

大きなプラタナスの葉を光に透かすと、葉脈がよく分かる。
切れ込みが、まるで人の掌のようだ。
見詰めているうち、懐かしい歌を思い出す。

『♪ぼくらはみんな 生きている
 生きているから 歌うんだ
 ぼくらはみんな 生きている
 生きているから かなしいんだ
 手のひらを太陽に すかしてみれば
 まっかに流れる ぼくの血潮(ちしお)』
 (作詞:やなせたかし、作曲:いずみたく「手のひらを太陽に」)

子供の頃、歌に倣って掌を太陽に透かしてみた事がある。
確かに、皮膚の薄い部分が紅く見えた。
何十年ぶりかに試してみた。
記憶の中の光景とは明らかに違う。
シワが走る乾いた肌は張りがなく、若葉みたいに瑞々しかったかつての面影はない。
しかし、血潮は視認できた。
僕は「生きて」いるんだ。
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合縁奇縁、多生之縁。

2017年05月20日 14時12分19秒 | 日記
人は「縁」で結ばれているという。
確かに、そう感じる機会は無きにしも非ず。
例えば、今、拙ブログをご覧のあなた様、これも何かの縁と言えなくもない。

興味の対象を検索したら、たまたまヒットした。
あるいは、僕の知人だった。
奇特にも「つばた徒然@つれづれ津幡」のファンだ。
…アクセスの理由は様々だろうが、個人ブログなど星の数。
まったく気付かず一生を終えるケースが大半である事を考えれば、
やはり「縁」なのかもしれない。
今後とも、どうぞよしなに。

さて、わが津幡町にも縁に導かれて人の関わりができる。
今年4月、細君の血縁から、落語家の「月亭方正」氏が「広報特使」に就任。
文化会館「シグナス」にて、お披露目の公演が行われた。

千客万来、大成功のうちに幕を閉じたと聞いている。
現在、町の公式HPにて、彼が出演する町のPR動画を公開中。
出来栄えは、いかに。
ご興味あれば、覗いてみてはいかがだろうか。

また、個人的には同じ掲示ポスターの別の一角が気になった。

「俊ちゃん」である。
哀愁でいと、ハッとして!Good、ごめんよ涙、君に薔薇薔薇という感じ…の、
かつては、億単位の年収を稼ぎ、日に何万通もファンレターが届いた、
あの「俊ちゃん」が、800席のホールでコンサートを行う。
80年代なら思いもつかないだろう。
スターの現在をアレコレ言うつもりはない。
人生色々。
お陰でご縁ができた。

そして、館内ロビーに見慣れぬ展示を発見。

お隣・富山県小矢部市の「津沢夜高」のあんどん(山車)である。
毎年6月第一金曜日・土曜日、富山県小矢部市の津沢地区で五穀豊穣を祈り開催される
「津沢夜高あんどん祭」の大行燈だ。
現物は高さ7メートル、長さ10メートルだから、五分の一スケールといったところか。
倶利伽羅峠を挟んだお隣のご縁でやって来たのだろう。
武者絵の大行燈が激しくぶつかり合う様子は、迫力満点と聞く。
機会と都合が許せばお出かけ下さい。
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偶像多様化の具体事例。 ~ 才木玲佳。

2017年05月18日 22時40分42秒 | 手すさびにて候。
度々、拙ブログに投稿しているとおり、僕は「競艇ファン」だ。
レースを観戦していると、合間に競艇専門TV番組「レジャーチャンネル」の広告を目にする。
幾つかのパターンがあるのだが、最近、その中に一風変わった女子が登場。
それが彼女…不定期イラスト連載、第四十四弾、
筋肉アイドル「才木玲佳(さいき・れいか)」だ。(敬称略)

可愛らしい容貌と裏腹の筋骨隆々としたプロポーション。
慶應義塾大学を卒業した才女にしてタレント。
プロレス団体のオフィシャルサポートアイドルユニットのメンバー。
更に、現役女子プロレスラー。
ムキムキで可愛い“ムキカワ”。
歌って、踊って、有識で、勇敢。
かつての日本的な美意識に裏打ちされたアイドル像とは一線を画し、
ジャンルの垣根を越えて活動を行っている。

近年、よく耳にするように、今は“アイドル戦国時代”らしい。
「既婚者」「ママ」、地域(局地)密着「ローカル(ご当地)アイドル」。
鉄道や歴史など専門分野に特化した「エキスパート(ヲタク)アイドル」。
メディアに登場せずライブやイベント中心の「地下アイドル」。
歌うのは、王道のポップス(歌謡曲)に加え、ロックやメタル、アニソンなど、
各々の特色を打ち出した面々が乱立し、多様化、細分化が進行。
メジャーとマイナーに二極分化していると言っていいかもしれない。
僕は熱心なアイドルウォッチャーではないが、現状は理解できる。

そして思う。
百花繚乱の渦中にあって、彼女の存在感は異彩を放っている。
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生きもの津幡紀行。

2017年05月14日 12時53分57秒 | 自然
先日の「愛鳥週間(5月10日~16日)」に、今年も『ふるさとのツバメ総調査』が行われた。
「石川県健民運動推進本部」主導で、昭和47年(1972年)から続く、
県下小学6年生による自然観察運動である。
かつて、僕も参加した。

ツバメは、東南アジア~オーストラリアで越冬し、
遥々数千キロを飛んで春の日本へやって来る。
卵を産み、虫を追い、ヒナを育て、秋の声が聞こえるまで列島に留まるのだ。
その拠点になるのが、泥を材料にした「お椀型」の巣。
現在、町内各所で目にする事ができる。

小さな体を乗り出し、口をいっぱいに開け、
盛んに鳴きながら餌をねだる姿は実に可愛らしい。
一方、親鳥は大変だ。
いくら運んでもキリがない。
巣立つまでの20日あまり、てんてこ舞いが続くのである。

鳥の他には、虫たちも慌ただしい。
今朝訪れた「鷹の松墓地公園」の一角に咲く見事なツツジ。

樹の周囲を、何匹もの蜂が飛び交っていた。

ブンブンと羽音を鳴らし、花から花へ。
花弁の奥へ顔を突っ込み、花粉まみれになって蜜を吸い集めている。
カメラを向ける人間には割合無頓着。
まるで…「忙しいんだから、構っていられないよ」とばかりに、
収獲に夢中になっていた。

彼らと比べ、わが愛犬はのんびりしたもの。

きのうは狂犬病の予防接種をしたせいか、ややグッタリしていたが、
本日は元気いっぱい、散歩を楽しんだ様子だ。
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