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安福が泣いているかも、、飛騨牛偽装問題

2008年06月26日 12時29分45秒 | ●YAMACHANの雑記帳
岐阜新聞社説コピペ:
徹底調査し事実の公表を
http://www.gifu-np.co.jp/column/syasetsu/
飛騨牛の偽装問題は、関係者の積年の努力を水泡に帰した。飛騨牛が今日のブランドになったのは、情熱をもった人が多くかかわり、安全・安心な県産品とほれ込んだ消費者をたくさん獲得してきたからだ。
 食肉卸小売業「丸明」(本社養老町、吉田明一社長)による食の不正行為は、関係者、消費者にとどまらず県民を裏切った。県、農水省は徹底調査し、事実をすべてを明らかにしてもらいたい。
 主な疑惑は、飛騨牛と表示できない2等級の肉を3等級に混ぜた等級偽装、消費期限を引き延ばす加工日の改ざん、愛知県産を岐阜県産とした産地偽装の3点だった。
 いずれも食品表示などを定めた「日本農林規格(JAS)法」や牛の生産履歴を管理する「牛肉トレーサビリティー法」に抵触する。
 飛騨牛は、県内で14カ月以上肥育された黒毛和牛で肉質が5~3等級の肉を指す。牛の買い付け、加工・冷凍保存、精肉店を経て消費者に渡る。個体識別番号から産地、生産者などは分かるが等級まで特定できない。これが今回の偽装の死角になった。
 飛騨牛が松阪牛などと肩を並べるブランドになったのは、「名牛安福号物語」(県畜産会編)などによると、関係者が長い間、積み重ねてきた努力の結果である。
 1981年、清見村(現高山市)の県種畜場(現畜産研究所)に兵庫県産の但馬牛がやって来た。県が1000万円で落札した種牛で「安福号」と命名され、93年、老衰で死ぬまで2万7000頭余の子牛を残した。
 安福号は日本人が好む霜降り肉、飛騨牛のルーツだ。現在は安福号の子孫が高値で取引されている。
 飛騨牛の呼称にも関係者の一方ならぬ思いが込められている。かつて県内産の和牛は揖斐牛、孫六牛、郡上牛など地域名で呼ばれていたが、78年から「岐阜牛」に統一され、88年に「飛騨牛」に一新された。
 前年の87年、全国和牛能力共進会で安福号の血を引いた肥育牛が優等賞2位になった。この入賞が弾みになって県内で高級肉牛のブランド化を目指す動きが活発化し、「飛騨牛」に統一された。
 ただ銘柄再統一は簡単ではなかった。吉田ハム(本社大垣市)が「飛騨牛」を商標登録していたからだ。同社は「岐阜牛」を卸していた大手スーパーから「東京では飛騨高山の知名度を生かすべき」とアドバイスを受けて「飛騨牛」を出願した。
 当時の梶原拓副知事、伊藤薫県畜産会会長(県議)、松岡法泉飛騨畜産会会長(清見村長)らが吉田ハムに飛騨牛銘柄の使用許可を働きかけ快諾を得た。ことし2月、飛騨牛銘柄推進協議会(大池裕会長)が設立20周年を迎えた。
 県によると、県内の飛騨牛飼育農家は770八戸。どの農家も飛騨牛の銘柄に誇りをもっている。昨年の全国和牛能力共進会で総合評価で2位、2002年はグランプリを獲得している。
 今回の偽装問題は、県が全国に自慢できる飛騨牛人気をおとしめ、関係者の苦労を逆なでする行為だ。
 偽装は牛肉にとどまらず豚肉でも産地偽装していた疑いが元工場長らの証言で明らかになった。県のブランド豚肉「美濃ヘルシーポーク」に他県の豚肉を混ぜていたという。 
 県、農水省には徹底した調査、偽装できないシステムづくりを求めたい。
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