飛騨の山猿マーベリック新聞

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◆金銭授受疑惑の甘利明氏が自民幹事長就任 元検事・郷原弁護士は「このままだと示しがつない」

2021年10月02日 12時08分34秒 | ●YAMACHANの雑記帳

野党は手ぐすねを引いて待っているようだ。

 立憲民主、共産、国民民主の3党国対委員長は1日、自民党幹事長に起用される甘利明税制調査会長(72)の金銭授受問題を調査する「野党合同チーム」を来週にも設置する方針を固めた。

 甘利氏の疑惑とは、都市再生機構(UR)との補償交渉を巡り、建設会社から口利きを頼まれた当時の秘書が現金500万円などを受領し、経済再生担当だった甘利氏本人も大臣室などで100万円を受け取っていた問題だ。問題が発覚した2016年当時、甘利氏の疑惑は、あっせん利得処罰法の適用対象になる「ど真ん中のストライクに近い事案」と強く指摘していた元検事の郷原信郎弁護士に聞いた。

 ――甘利氏の幹事長就任を聞いて、どう感じましたか。

 全くとんでもない話。ふざけるな、という思いです。

 ――問題発覚後、甘利氏は閣僚を辞任。「睡眠障害」を理由に国会を欠席し、そのまま公の場から姿を消しました。

 甘利氏は当時の会見で、自分の疑惑について第三者員会が調査して説明する――と言っていました。その後、「(甘利氏の説明によると)元東京地検特捜部の検事である弁護士」が、秘書や経理担当者などの関係者から直接聴取し、関連資料を確認した結果をまとめたという「報告書」をもとに疑惑を否定したのですが、結局、その弁護士名も調査の詳細な内容も明かされませんでした。つまり、いまだに何も分からないままです。

 ――甘利氏と秘書はあっせん利得処罰法違反と政治資金規正法違反の疑いで刑事告発されましたが、東京地検は不起訴としました。

 不起訴と言っても内容や理由が全く分からないのです。客観的に検証する材料が何も示されていないのは変わりません。

つまびらかに調査内容を公表すべき

 ――1日の新執行部の会見でも、記者から問題を問われた甘利氏は「事情を知らされていなかった」「根耳に水」と言っていました。野党は早速、追及チームを立ち上げる予定ですが、甘利氏自身はどうするべきだと思いますか。

 まずは調査したという第三者委の弁護士名、報告書の内容をつまびらかに公表するべきでしょう。このままだと示しがつかなくなる。今後、政治資金問題が指摘されても、何も説明せずに公の場から姿を消し、よく分からない第三者委の調査をもとに潔白だといえばいい――となりかねません。「幹事長もやっていますよ」と言われたら、どうするのでしょうか。

(聞き手=遠山嘉之/日刊ゲンダイ)

▽郷原信郎(ごうはら・のぶお) 1955年、島根県生まれ。東大理学部卒。83年、検事任官。東京地検検事、長崎地検次席検事などを経て、桐蔭横浜大大学院特任教授を兼任した。06年、検事退官。


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