韓国の尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領が4日未明、前日に宣布した非常戒厳令を解除した。
大統領は、3日午前10時20分過ぎに公開した動画で非常戒厳令を宣言したが、最大野党である共に民主党だけでなく、与党の国民の力も反発。国会本会議で4日午前1時ごろ、解除を求める非常戒厳解除要求決議案が可決されていた。これを受け、大統領は4日午前4時20分頃、国民に発表した談話を通じ非常戒厳令の解除を宣告。わずか6時間ほどでの幕引きとなった。
大統領は談話で「尊敬する国民の皆さん、私は昨夜、国家の機能を麻痺(まひ)させ、自由民主主義や憲政秩序を崩壊させようとする反国家勢力に対抗し、決然とした救国の意志で、非常戒厳を宣布した」とした上で「しかし先ほど国会の戒厳解除要求があり、投入された戒厳軍を撤収させた」と発表した。
さらに「すぐに国会の要求を受け入れ戒厳を解除する」としながらも「ただし、直ちに国務会議を招集したが、明け方であるため、議決に必要な人数が満たされておらず、集まり次第、すぐ戒厳を解除する」と明かしていた。その上で「だが度重なる弾劾と、立法や司法や予算の利益を独占して、国家の機能をまひさせる非道な行為は、直ちに中止することを国会に要請する」と付け加えた。大統領の談話後、首相室は「午前4時30分に国務会議で戒厳解除案が議決されたことをお知らせする」と公示した。
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