天皇皇后両陛下、アジア・太平洋水サミットにオンラインでご臨席
天皇陛下は23日、皇后さまとともに熊本市で開催された「第4回アジア・太平洋水サミット」の開会式に御所からオンラインで臨席し、英語でお言葉を述べられた。陛下は「水」問題の研究をライフワークとしており、式典の中で約30分間の記念講演にも臨まれた。 サミットには、アジア・太平洋地域の各国首脳らが参加。災害や気候変動、衛生など、水をめぐるさまざま問題について2日間にわたり議論する。 陛下はお言葉の冒頭で、平成28年の熊本地震や、近年の豪雨災害の犠牲者に哀悼の意を表された。復旧・復興の進む熊本でのサミット開催は「大変意義深い」とし、「水を通じた全世界の人々の幸福と世界の平和に向けた大きな一歩となること」を願われた。 その後、陛下は「人の心と水―信仰の中の水に触れる-」と題して日本語でご講演。自ら撮影した山や遺跡の写真も用いて、アジア・太平洋地域の水に関わる民俗信仰について紹介された。結びには持続可能な開発目標(SDGs)にも触れ「人と水との関係をめぐる問題は、私たちが連帯して取り組まねばならない喫緊の課題」と述べられた。 終了後、天皇、皇后両陛下はサミットに携わる熊本・長崎・沖縄の高校生らと画面越しにご懇談。陛下は「一人一人が問題意識を持って、水の問題に取り組むことは大切だと思います」と声をかけられた。皇后さまは熊本の阿蘇地域に住む生徒に対し、「地震の時は大変でしたよね」と気遣われた。(映像提供 アジア・太平洋水フォーラム及び熊本市)
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