革命政党として統一と団結固める
総選挙躍進・「130%の党」必ず
第8回中央委員会総会終わる
志位委員長が結語
日本共産党の第8回中央委員会総会は25日、前日に続いて党本部で行われ、2日間で60人が発言しました。志位和夫委員長が結語を行い、党にとって命運がかかった歴史的な時期の新しい出発点となる8中総は、「革命政党として統一と団結を固める総会となった」「総選挙躍進、『130%の党』への新たな決意を固めた総会として大きな成功をおさめた」と述べました。幹部会報告、結語、「全党の支部・グループへの手紙」(改定)、特別決議「5年間で『数万の民青』『1万の青年・学生党員』実現へ党の総力をあげよう」が全員一致で採択されました。
志位氏は結語で、幹部会報告の全体が積極的に受け止められ、特に党中央が全国の支部・グループから寄せられた「返事」から真剣に学ぶ姿勢を貫き、「双方向・循環型」の党活動の発展を重視していることへの共感が強く寄せられたと指摘。「返事」を寄せた支部から「自分の『返事』が(幹部会報告で)読まれてたまげた」「これから『双方向・循環型』の活動が楽しみです」との感想が寄せられていることも紹介し、「全国の党支部と中央が『双方向・循環型』の心通う絆で結ばれたことは、『手紙』と『返事』の活動の最大の成果だ」と語りました。
志位氏は、「政治対決の弁証法」の立場で到達点・展望をつかむ大局的な政治情勢論が、「多くの発言で深められた」とした上で、三つの点を強調しました。
第一は、この政治情勢論は、統一地方選の結果をどう見るかだけでなく、党がどういう政治姿勢で情勢に立ち向かうのかの大局的見地を明らかにしたものだということです。この政治情勢論は、「どういう構えで総選挙にのぞむか」「どういう構えで『130%の党』づくりに挑戦するか」の要となると強調しました。
第二は、党内に「もう一つ元気が出ないという声がある」「敗北主義的な傾向がある」ということが率直に出されたことです。連続する激しい反共攻撃などに直面して「何となく元気が出ない」という気分が党内にあるのは事実だと指摘し、「そうした、情勢の厳しさにたじろぐ『情勢負け』というべき状況を吹き払っていく上で、『政治対決の弁証法』という科学的で発展的な見方をできるかどうかは大きなカギとなっている」と述べました。
第三は、21年総選挙を一つの起点とした「政治対決の弁証法」のプロセスは支配勢力の攻撃を押し返すその途上にあるということです。総選挙躍進、「130%の党」をつくり「このプロセスに一つの決着をつけよう」と訴えました。
志位氏は、異常な対米従属・財界中心という日本政治の二つのゆがみを「もとから変える」――日本共産党の綱領的値打ちを太く押し出した論戦に取り組むという提起について、「こうした論戦を行うことがいかに重要かを、現在の政治情勢との関わりでつかむことが大切だ」と述べました。
自民党政治があらゆる面で行き詰まりに直面し、国民のなかに閉塞(へいそく)感が強まる中で、それにつけこむ形で「改革」を叫ぶ維新の会などへの幻想が広がる状況もあると指摘。そうしたもとで党の綱領的値打ちを大いに打ち出す論戦――「日本共産党らしい論戦」を堂々とやりぬき勝利をつかもうと訴えました。
志位氏は、支配勢力による日本共産党の綱領と組織のあり方に対する攻撃に関わって、討論の中で「攻撃に立ち向かうのではなくやり過ごそうという雰囲気もある。ただしていきたい」との率直な指摘が出されたと紹介。これに対して、「いま支配勢力によって行われている党の組織のあり方――民主集中制、党指導部のあり方に対する批判・非難は、まごうことなき反共攻撃だ。反共攻撃を反共攻撃ととらえず、『やり過ごそう』となれば、党はどんどん押し込まれることになる」と述べ、正面から攻勢的に打ち破る立場を確立してこそ躍進の道が開かれると強調しました。
また、「委員長が長すぎるのが問題だ」との批判・攻撃について、「日本共産党そのものへの攻撃ととらえ、力を合わせて打ち破ろう」と訴えたことに積極的な受け止めが寄せられたとして、「本当に心強い。お寄せいただいた評価と信頼にこたえて、みなさんと心一つに、あらゆる知恵と力をつくして奮闘する決意です」と表明しました。
志位氏は、「第29回党大会成功、総選挙躍進をめざす党勢拡大・世代的継承の大運動」について三つの点を強調しました。
第一は、「130%の党」に向けた「最初のハードル」を次々と突破して躍進の流れをつくりだすことです。「大運動」のとりくみの「最初のハードル」として、党大会時の回復・突破の期日を決めて、やり抜くことを訴えたことに対し、積極的な発言が続き、7月にいち早く回復する決意も述べられたと紹介。その上で、党員では、党大会時の回復・突破まで約1万8千人だとして、「全ての支部が1人以上の党員を迎えれば達成可能な数字だ。ここから始めて大きく発展させよう」と呼びかけ、とくに6月、7月から躍進への変化を全党の努力でつくりだそうと訴えました。
第二は、「返事」に学んだ法則的活動を開拓することです。「『大運動』をいかにして成功させるかの最大のカギはここにある」と強調。討論で、「双方向・循環型」の活動の発展のために、県委員会としての姿勢をただしていきたいとの発言が次々に語られたことは重要だと述べました。
第三は、幹部会報告が党の総力をあげて、「数万の民青」、1万の青年・学生党員をめざす運動を呼びかけ、そのための「特別決議」の採択を提案していることです。討論を踏まえ、三つの強調点をあげました。
一つは、「特別決議」が「いま若者の中で大きな党と民青をつくる歴史的時期を迎えている」と述べている意味です。「歴史的時期」とは、客観的条件――自民党政治の深い行き詰まり、21世紀の資本主義体制の矛盾の深まりがあるというだけでなく、主体的条件――民青同盟が、客観的条件を受け止める立派な活動を開始し、前進を始めているという両面での条件があるということだと述べました。
二つ目に、民青の活動から学ぶこと、三つ目に、青年・学生支部と民青同盟への援助は、綱領と科学的社会主義の学習を最優先の中心課題に据えることをあげました。
最後に志位氏は、8中総の徹底・具体化について、(1)全党員の読了を最優先課題に位置付け、指導的同志は1週間以内に読了すること、(2)時間を惜しまず徹底的に議論し、(3)議論と実践を一体に進めることを呼びかけ。「8中総決定を全党の血とし肉にして、総選挙に勝ち、『大運動』を成功させ、第29回党大会を大成功に導こう」と訴えました。
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