きょうの潮流/これが維新の「身を切る改革」なのか。最近話題になってい…
これが維新の「身を切る改革」なのか。最近話題になっていることが二つあります▼ひとつは、どこまで膨らむかわからない大阪・関西万博の費用です。会場建設費は当初の1250億円から1850億円に、そして2300億円程度に増える見通し。負担は国、大阪府・市、経済界がそれぞれ3分の1ずつ。3分の2は税金です▼維新府議団は約450億円の増額分は国に負担してもらうよう吉村洋文知事に要望しました。国負担でも税金に変わりありません。SNS上では「(中止しないなら)維新が負担すべきだ」との声がしきり▼もうひとつは、国会議員秘書と地方議員の兼務です。維新の衆院議員(大阪10区)が地元の大阪府高槻市議2人を公設秘書にしていたことが発覚。公費から支出される秘書給与と議員報酬を二重で受け取っていました。「1円の税金も無駄にしない」「納税者のための政治」が維新の宣伝文句です。実像とあまりにもかけ離れていませんか▼ちなみに、大阪・関西万博と大阪カジノ計画はセット。カジノのための万博というのが実際の姿です。埋め立ててつくった人工島の夢洲(ゆめしま)を舞台としているため、交通アクセスの整備費や地盤対策費は膨らむばかりです。無謀なベイエリア開発のツケは府民にしわ寄せされます▼ギャンブル産業のためになぜ血税を注ぎ続けるのか。「身を切る」というなら、せこい兼務をやめるのはもちろん、政党助成金を受け取らないとなぜ宣言できないのか。維新は答えるべきでしょう。
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