【政界地獄耳】世界の悩みの種、SNSで偽情報拡散 対策はまずガイドラインを
★そしてドイツが戦後80年の節目に製作した「ゲッベルス ヒトラーをプロデュースした男」(配給アットエンタテインメント=4月11日公開)はヒトラーを演出しプロパガンダを続けた宣伝相・ゲッベルスを描くが、中身は現代のすべての社会に当てはまる話ばかりだ。「真実は私が決める」はどこかの大統領の発言と通ずるだけでなく扇動者は今でも社会にあふれ、ネットが加わり加速した。映画ではセリフひとつひとつにも歴史の検証を重ねフィクションを排したという。
★一連のSNSにおける偽情報拡散などについて、立憲民主党幹事長・小川淳也は21日の会見で「フェイクニュース、虚偽・誇大広告、これは公職選挙法でも禁じられているはず」「悪意に満ちた虚偽情報を流布は認定の問題とかを含めて難しいが、何らかルールなりある種の規律がないと、ますます人権侵害及び社会不安が増長されるのではないか」と問題提起。26日には同党代表・野田佳彦が党の会議で「明らかに行き過ぎた偽情報が拡散し、民意に大きく影響して投票率を上げる実情は看過できない」「議論を始めなければいけない時期が来ている。人命に関わるような事態になっている」と対策に意欲を見せた。だが表現の自由がある中、法整備は極めて難しい。まず党内でガイドラインを作って襟を正し、国民のリテラシーを上げるための活動を始めるのが政党の役割ではないか。世界で知恵を出す時だ。(K)※敬称略
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