今、運命の扉が開く

【この記事は1週間前の金曜日を思い出して書いたものです】

物騒な国に飛ばされて、気が付けば週末。
何が何やら分からぬ内に、帰国する日がやってきました。
5日しか滞在してなくて、そのうち2日が移動日です。どんだけ頭の悪い日程だ。

片道の飛行時間は約12時間。
当たり前ですが、座ってるだけでやることがありません。
ただひたすら、エコノミーな席に座り続けるだけ。
おかげで、とてもとても充実した時間でした。
この出張で一番楽しみだったのは、この長時間飛行だった気がする。

席に座る。寝る。1時間くらいで起きる。
ボーっと中空を見上げる。眠くないけど寝る。1時間くらいで起きる。
以下、軽い食事を挟みつつエンドレス。

食事といえば、（理屈は知りませんが）飛行中は脱水症状を起こしやすいので水分補給が大事です。
で、メニューには普通の茶やジュースの他、ワインを初めとしたアルコール類も用意されていました。
ここは一発、アルコールを摂取してさらに豊かな睡眠生活を送りたいところですが、酒やコーヒーでは水分補給になりません。
脱水効果の方が高いので、うっかりすると倒れてしまいます。
まぁアルコール頼んだ上で、後で「茶をくれ」といえばくれそうな気もしますが、それはちょっと図々しい客になってしまうので躊躇。
そんなわけで微妙に悩んだのですが…。

隣の席の兄ちゃん：
　「ウィスキー。コーラ割で」

出てきたもの。
ウィスキー＋コーラ1缶。
なるほど、それが正解だ兄ちゃん。

度数の高いウィスキーと、糖分過多のコーラで果たして水分補給になるのかどうか分かりませんが、目から鱗でした。
感動したので同じパターンで頼んできた。
酒とコーラをがぶ飲みし、ゲップをしながら浅い睡眠と起床の無限ループ。

寝て起きて飲んで寝て起きて飲んで寝て起きて飲んで寝て起きて飲んで。

そんな怠惰極まりないことを、堂々とやれるなんて至福のひと時です。
嗚呼、寝すぎて頭が痛い。体も痛い。でも寝よう。他にすることないし。
なんて素晴らしい。惰眠を貪っては吐き出し、貪っては吐き出してる気分。

かくしてココナッツも腐りそうな甘い夢の中、金曜朝に出発し、土曜朝に帰国。
飛行機に乗っていた時間が12時間であることを考えると、酷い詐欺にあった気分ですが、まぁ仕方がない。
そして帰宅早々、あれだけ寝たにも関わらず猛烈な眠気に襲われ元気にお昼寝。
日本→欧州には全く時差の影響を感じないのに、欧州→日本では覿面に影響が現れるのが理不尽です。
やっぱり日本は生活するには不自由な国だ…と思ったところで、はじめてのお使いは終了しましたとさ。


以上、更新を１週間サボった言い訳でした。
なお帰国してからしばらくになりますが、いまだに昼間は眠いです。
というか私の人生において、昼より夜の方が眠かった日の方が少数な気もしますが…。

その他の気候風土考え方等々、働きやすさや生活しやすさで言えば、断然欧州が上でした。
ネットを介せば世界のどこにいても同じレベルの娯楽を享受できますし、
言葉の壁さえなんとかできれば、いっそ向こうに赴任したいなぁ。