北アルプス 「焼岳」
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私が初めて上高地に入ったのは、大正池ができた数年後です。 (中略)
焼岳は微妙な色彩のニュアンスを持っている。濃緑の樹林と、鮮やかな緑の笹原と、茶褐色の泥流の押し出しと、
---そういう色が混ざり合って美しいモザイクをなしている。しかも四季の推移によって、そのモザイクも一様でない。
ある晴れた秋の日、焼岳はまるで五色の着物を着たように見事だった。
深田久弥 「日本百名山」 より抜粋引用。
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10/23(土) 北アルプスの 焼岳へ登ってきました。
ここ最近の週末の天候不良や歯医者でなかなか登山に行けずで悶々としていました。
数日前からこの土日の天気予報は晴れです。 満を持して出かけました。
昨日金曜会社退社後、新幹線下車後クルマに乗り換えいつもの道で北アを目指した。
(JR小山駅 ~ R50 ~ 上信越湯の丸IC ~ 三才山TN ~ 松本 ~ 安房峠)
午前0時、 旧道安房峠手前にある焼岳登山口着。 ビール飲んで仮眠、5時起床、6時過ぎ出発。
登り始めは紅葉が綺麗な林を抜けて行き、 徐々に根っこが出てくる斜面になります。
急斜面な道は無く、かと言って平坦でもない? 全体的に歩き易い道をテンポ良く進みます。
去年の今頃に比べ今日はスゴク暖かいです。 でも、 行く道は霜が下りていました。
景色のいいちょっとした広場をに出ると目の前に焼岳の雄姿が・・。
青空と笹原と白樺林。 ここは気持良かったです。
中の湯からの合流地点から後ろを振り返る。 「ああ、 山に来たなあ」 と実感。
森林限界を過ぎると荒稜とした風景が・・
活火山独特の雰囲気です。 雌阿寒岳を思い出しました。
稜線に出ました。 立ち入り禁止の南稜(左)と頂上がある北稜。 (双耳峰)
辺り一面硫黄の匂い。 まるでジェット機のようなガスの音。
火口湖に写る対面の頂き。 ホント鏡のような湖面だった。
頂上です。
360°の大大大絶景!!!
湿度も無くカラッとした天候。 やっぱり秋の登山は人も少なく、紅葉も見られて最高ですね。
「今年の山行総決算」 とも言うべき今年登った山々を再度眺めることができました。
笠ヶ岳、 鷲羽岳、 槍ヶ岳、 奥穂高岳、 前穂高岳、 上高地。
そしてやっぱりこの頂きです。 今年も大変お世話になりました。 来年? また君に登ります??
北アルプスのド真中にある頂き、、 どこの山にいても必ずから見える頂き、、 “槍ヶ岳”
焼岳頂上から見た穂高連峰。 左から・・ 西穂高、 ジャンダルム、 奥穂高、 前穂高、 明神岳、 岳沢、 上高地。
もう感無量の大絶景!!! (涙出そうだったっス) ズッと眺めていました。。。
頂上で40分休んで下山開始。 いつも下山は名残惜しいものです。
地球は生きている。
これは頂上直下。 (下山時)
遠くに富士山の頭が、、 と、 真っ青な空。
下りは、 登って来る方たち(結構な行列が多かった)に数回道を譲りました。
こういったすれ違いの待ち時間に回りの景色を堪能します。 色着いたナナカマドが綺麗でした。
ちょっとした広場で休む登山者。 紅葉綺麗なブナ林。
無事下山完了!! お疲れさまでした。
「焼岳」 危険な所は無く比較的安全に時間もかからず360°の大絶景を堪能できた山でした。
登山入門編にはいいかもです。
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陽はまだ高かったが、 紅葉の綺麗な明るい(昼間の)R158をのんびり走りたくて、、
空いた上信越自動車道の左車線を他車に迷惑のかからぬよう80km/hでのんびり走りたくて、、
なので、 下山後あえて即帰りをしました。。 (寝不足で疲れ早く家に帰りたかったのもある)
「2010北アルプス ファイナル」
今年も大変お世話になりました。 また来年必ず登ります。 その時までゆっくりと冬眠してください。
静かに、、 静かに。。。