3/17(日) 晴れ。 (二日目)
3時過ぎ学生たちの起床後の大きな声の会話 (マナーなど全くなし) につられボクも起きました。 (泣)
で結局その学生たちは小屋前の広場でゆっくり朝食。 そんな横を結局ボクが朝一で出発することに。
真っ暗な小花之江河。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/40/58/b15ac36b993ad6e056b4dcf646debb62.jpg)
日本最南端にある湿原。
水補給後黒味岳往復。
投石平で休憩。 この学生 (宮崎大学) たちとも最後まで抜きつ抜かれつ。。
すさまじい勢いで雲が飛んでいく。
岩屋。 ここビバーク可能です。 (笑)
距離感こんな感じ。
あれを乗っ越せば頂上かな。 それにしても天気いいなー
ラピュタロボ。 これを見るのも目的のひとつでした。 晴れてよかったー
宮之浦岳の前衛 (ジャンダルム)、 栗生岳 (くりお岳) を望む。
ここにも祠がありました。 岳参りですね。
宮之浦岳ゲッチュー♪
頂上はこんな感じ。
風強く寒いので皆さん岩陰に退避しています。 (笑)
これから歩く縦走路。 左折すると永田岳、 直進 (尾根道) すると新高塚小屋 (縄文杉) へ。
焼野又路という場所。 (近くにビバーク用テン場があった)
永田岳への最後の急登手前でザックデポ。
写真だとその急登さが伝わらないけど、 ここから結構な急登となる。 最後はロープに掴まり岩を乗っ越す。
もう太腿パンパンで、 「おーりゃああ」 みたいな気合い声出しながら登った。
永田岳。 遥か眼下に真っ白な砂浜の永田浜海水浴場が見えていました。
この上の岩をよじ乗れば360度絶景が待っている。 テッペンは体が持っていかれそうな強風でした。
下って永田岳を振り返る。
焼野又路分岐まで戻り左に折れました。 (新高塚小屋目指す)
でっかい岩屋で休憩。 平石という場所だったかな?
シャクナゲやヒメシャラのトンネルを過ぎ、、
新高塚小屋着。 結果ここはスルー。
当初ここに泊る予定だったが あまりにも学生多かったため敬遠しここから約2キロ離れた旧高塚小屋へ移動。
(学生たちはグループ毎に分かれ自分たちのGr以外の人とは会話せず。
でもって他の登山者たちの迷惑返り見ず自分たちのGr内で大騒ぎ。 いやはやナントモである。
それも若い証拠かも。 ある意味羨ましかったりして・・。 オヤジの戯言でした)
あと少し。
ゆっくり杉など眺め、、 高山植物から杉へ、 この辺りから植生が変わった。
旧高塚小屋着。
扉を開ける前からわかっていたよ、 人の気配など無いことは。
今夜は貸切りー! 新高塚小屋の混雑から離れて良かったと思う。
「ゆっくりすんべ」
荷物を解き湯を沸かしチョコなど食べしばし休憩。 その匂いにつられてか扉の外でピーピーと鳴き声が。。
あんれまー、 いらっしゃーい♪ (どっちが)
じーっと見つめ合っちゃいました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/3hearts.gif)
相手も全然動かない。 ここは我慢比べ。 (笑)
今思えば彼はきっとこう言ってたに違いない、 「ようこそ縄文杉まで」 と。 ウルウル。
で、 いよいよその縄文杉とご対面です。 小屋から10分足らずで着きます。
声など出ませんでした。 スゴイの一言!
あなたと二人きりだったのでじっくりと会話を楽しめました。 (これもあってかやはり旧高塚小屋泊で正解だった)
いっぱいいっぱい話をしたよ。
ボクが生まれた時から今ここにいるこの時まで全部見透かされているような気がした。
あなたの前では一切嘘はつけないしカッコ付けられない、 素のままでいるしかない。
そうやってあなたはここにずっと立ち続けて、何千人、いや何万人の人や鹿、猿たち
虫たちの声を聞いてやっているんだろうね。 そしてそれはこれからもずっと、ずっと・・。
うん、 そう思うと涙が出たよ。
水を汲み小屋に戻りベッドメイキングぅ♪
あーんど 晩酌。 (^^v
とその時突然扉が開き一人の男が現れた。 その男は日焼けした顔で実に健康的な好感の持てる若者だった。
話を聞くうちにその彼はなんと滋賀県大津市からヒッチハイクでここまで来たと。 ここまで1カ月。 やるねえ。
こういう時間の使い方って実にいい。
寝る場所はもっぱらシャッターが閉まった後の駅の軒先や誰もいない山の中とのこと。
病気や強盗には気を使うがそれでも余りある自由気ままな旅。 自分も昔旅先でその日寝る場所見当たらず
最後の最後空き地の土管を見つけブルシーにくるまり寝た、 はたまた根室駅の軒下野宿で鍛えた?ので、
そこら辺の事情は痛いほどわかる。 そして何と言ってもいきなりお互い核心の話ができ暗かった小屋が
一気にパーッと明るくなった。
今回あえて他人の世話になってみようと思ったらしい。
また彼は携帯電話も止めたそうで、 今回会った人、 世話になった人に後日ハガキを送り礼をするそう。
フツーの人がそうそう見ない世界を見ている、 なのでこういう輩とは一生付き合える、 そんな感じ。
こんな感じでヒッチハイク。
その後その彼を誘って夕暮れの縄文杉を見に行くことにした。
また会話をしました。 今度は3人で・・。
大津からきた彼の職業は庭師。 (植木屋さん)
北海道大学を卒業し何を思ったか急に京都に出て庭師の道へ。 (教授や他の学生たちも驚いたと)
一度夢破れ千葉県の庭師の学校で一から学び直し再び京都へ。 (京都は遺産多く庭師の仕事が多いそう)
(千葉県の話題で盛り上がり)
今は立派な庭師 (個人事業主) として働いているそう。
今回は冬の仕事オフシーズン利用し4カ月くらいヒッチハイク旅に出たと。
その旅の途中で知り合いました。 やっぱ旅はソロが一番だね。
そしてお互いこう言いました、、
縄文杉に呼ばれたね。 と。 まさに一期一会。
知り合った場所が縄文杉というのがまたいい、 なるべくしてなった。 まさにパワースポット。
そうこうしているうちに辺りは暗くなってきた。 そしたら下から話声が聞こえてきたよ。
ま、 まさか・・。
そのまさかでした。 (お化けじゃないよ)
こんな時間になって登って来る人がいました、 女性2人組。 (ガイド付き)
ここまで来れたことに感謝しつつ感極まって涙流してました。
仕事が忙しく2年ぶりの旅行で、 今回ガイドさんを雇いこの縄文杉を見ることが一番の目的だったと。
縄文杉、 あなたのパワーってスゴイ!!
何か持ってる人同士を呼び、 そして引き会わせる。 (オレは何持ってるんだろう)
フラッシュしないとこんな感じ。 人間の世界から動物の世界へと移り変わる時間。
こんな時間帯にここにいられる幸せ、 縄文杉を一人占め (5人占め) できる幸せ、 感無量。
ちゅーことで皆ではじけたよー!
山ガールから嬉しいおいしいお裾分け。 少人数な小屋ならでは。 皆フレンドリー♪
聞けばその女性たちも何と滋賀県から来たそうで庭師の彼と同じ県。 3人で盛り上がっていました。
その間ボクは一人またまた体育座りでショボーン。。 ガンバレ栃木ー!
そんなこんなの2日目でした。 スンゴイ楽しかったです!!
3日目に続く・・。
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【後記】
黒味岳、 宮之浦岳、 永田岳を登れてよかったです。
“三岳参り” 完了しました。
天気も良くホント最高な一日でした。。 ここまで雨降ってませーん。