「富士山」
日本人は子供の時から富士の歌をうたい、 富士の絵を描いて育つ。 自分の土地の一番形のいい山を指して
何々富士と名づける。 最も美しいもの、 最も気高いもの、 最も神聖なものの普遍的な曲型として、
いつも挙げられている不二の高根であった。
深田久弥 「日本百名山」 より抜粋引用。
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6/8(土) 晴れ、 ガスガス、 晴れ。
92座目。 富士山に登ってきました。
本当は百名山完登の〆にとっておいたのですが、 世界遺産の動きが活発化しているタイムリーなこの時期、
いろいろと規制が入る前に登っちゃいました。 (巷では入山料7,000円とか、 駐車代金5,000円? とか)
そうなる前にいつ登る?
今でしょ! (もう古い)
登るなら吉田登山口1合目の馬返しからと決めていて様々なサイトでその場所を確認していた。
1合目からの日帰り登山は長時間かかる、なので金曜退社後そのまま上三川ICから高速に乗り
河口湖IC下りたのが21時過ぎ、そこから浅間神社先を右折、もう慣れっこの細く真っ暗な道を
ドン着きまで行った。そこには建物があった。 が、登山口らしきものは無い、というよりクルマの
ライトで照らしても(照射範囲狭く)回りがよく見えず何がなんだかさっぱり分からず。。
「こりゃあ無理だな」
あまりにも闇すぎて危険も感じ速効諦め富士スバルラインゲートに方向転換。 22時着、
この時期ゲートは3時に開門、それまでゲート前最前列(この時間ボクの後ろには誰もいない)駐車し仮眠。
そして3時開門と同時にスバルライン5合目へ、 準備後4時過ぎスタート。
(スバルラインゲートではボクの後ろにクルマが長蛇の列だった。 昨夜から一番乗りで良かった)
5合目にあるお店の先に登山口がある。
少し登っていくと小屋群が。
このあたりからガスが湧いてきた。
でもそれは分かっていた。 駐車場での身支度中、湿った空気でいっぱいだったから。
「今日はガスるな」 と。
7合目から本当にガス & 新雪。
上から降りてきた人と情報交換。 上は真っ白けでホワイトアウト、昨夜40cmは積もったと。
(ここだけの話、 この方たちは頂上周辺での幕営組。 基本富士山はテン泊禁止)
この時期新雪踏めるなんて・・。 このトラ路、 左下ギューンとしててちょいとヤバかったです。
ここで滑落したら河口湖までまっしぐら! ( ←ないないないない。)
オオ! 晴れてきたよ。
ここまでずっとガスガス、 でも頂上が近付くにつれ晴れてきた。 ここでも晴れパワー炸裂でした。 (^^v
下はこんな感じ。
新雪を踏みしめ。
上へ、 上へ。。
エビエビー!
もう6月だよ、 梅雨だよ、 初夏だよ。 それなのにエビちゃんが。。
天空にそびえる鳥居が見えればテッペンは近い。
鳥居の柱にはお金が・・。 さすがにお札は無かったです。 (笑)
登り詰める。
待ちに待った瞬間がそこに。
富士山登頂!!
7月の開山前は小屋や神社は全部戸締りしてあり厳冬期のままだ。
それゆえこの時期に登る人は数少なく どこに行っても人はまばらでガラ空き。
やっぱりこの時期に登って正解だったようだ。 (7月以降の登山者の列、 クルマやトイレの大渋滞は敬遠したい)
頂上着後晴れ間のあるうちに一気にお鉢廻り開始。
イタリヤ人と写真撮りっこしました。
火口です。
正面に見える建物(旧観測所)が剣ケ峰で、 富士山最高所です。 1周します。
デカイ岩山は巻いていく。 夏雲やね。
吉田口からお鉢廻りする人はボクが最初、 他の方は途中で引き返していた。 Myトレース。 (^^v
比較的容易に登れる富士宮口到着地点には結構人がいた。
位置関係。 ボクは左上の吉田口に登頂し、 現在地まで火口を時計回りに歩いてきた。
剣ケ峰を目指す。 (会社の施設を確認、 点検してきたよ。 ハハ、、 なんちゃってー。)
スワッ! ガスが出てきた。
間一発間に合いました。
でももう火口は見えませんでした。 (泣)
お鉢廻りをする前の晴れていた時に、 ガスガスでルートミスにならぬよう
事前にお鉢の全容やコース取りはほぼ頭に入れておいた。 やっぱりそうしておいて良かったと思った。
最高所で大休止。 代わる代わる写真を撮り合いました。
(ボクが柱に抱きついたら、 その後の方たちも抱き付く人多かったです。 パイオニアなボクでした。 (笑) )
お鉢廻り後半スタート。 殆どの方はピストンで富士宮口へ戻っていった。
この時間ボク一人 & 激ガスガスでホワイトアウト。 大丈夫かオレ。
剣ケ峰直下の際どいトラ路を慎重に降りた。 (アイゼンは着けなかった)
もう何がなんだか、 どこを歩いているんだかさっぱり分からない。
ただハッキリしていることは絶対右側(この場合右側が火口)に行ってはいけない、 行ったら落ちてまう~。
数名の先行者の薄ーいトレースを便りに。。 トホホ・・。
時には標識が現れ、、 ああ合っていたとホッとする。
ですぐさまこんなんで。。 右側が奈落の底。
またまた真っ白け。 一瞬左右上下共全然分からなくなる。 (三半器官が変になる?)
やっと久須志岳の神社着。
小休止後下山開始。
この時間でもBCは登ってくる。 彼等は登っちゃえすれば降りるの速いから全然OKなのだろう。
8合目あたりかな? アラレが降ってきて顔に当たり痛かった。 (笑) ちなみに風も強く寒い。
下に来たら晴れていた。
ショートパンツ、 マジすか。 外国人の体温は日本人のそれより2~3度高いと聞くが、 それにしてもである。
夏雲ー!
下山完了です。
オオ!!! このポーズどこかで見た覚えが・・。 (見たと言うより毎回やってる覚えが (大爆) )
あのポーズは正解だったんだね、 これからも続けようっと。
こんなんなってますた。 (汗)
それにしてもPのキャパ無さ過ぎやね。 他にもPはあるけど世界遺産時の増加を考えると・・。
無事に帰ってきました。
富士山。 ありがとうございました。
【感想】
・小学生の時に7合目?まで登ったがその時なぜ頂上まで行かず降りたのか不明。
それが今回達成できてよかったです。
・前日の思わぬ降雪により新雪も味わえ楽しかったです。 (アイゼン、ピッケルは未使用)
これが最後の降雪だと思う、以降は軽装備(軽アイゼンは保険持参も有り)でOKと思う。
ただし、衣服は天候の激変を考慮し相応の装備を。
・今後の再登山のため、 帰りに馬返しの場所を確認してきた。 前夜ここが馬返しだと
勘違いした場所は中ノ茶屋という所だった。 (馬返Pからずっと下の場所)
やはり真っ暗な時は危険を伴うので明るいうちの事前の下調べが必要だった。 (今回の反省材料)
富士山は日本一の山♪ でした。
富士山