5日間の成都の旅を終え西安に戻り5日間過ごした。観光ではなく友人達と会うのが目的だったが、1箇所だけ回教(イスラム教)の寺院を訪れた。ここには2003年に一度行ったことがある。清真寺は西安城内の北西の回民(イスラム教徒)街にある。この街は非常に活気がある。
イスラム教徒の女性はスカーフを巻く。
イスラム教徒は居住している土地にはイスラム教の寺院(モスク)を建てて朝夕の礼拝を欠かさないが、西安に多く住む回族もモスクを建てていて中国風に清真寺と呼んでいる。清真は「イスラムの」という意味。いわゆるモスクは、大きなドームがあることで知られているが、西安の回族はその生活習慣が漢族化しているためか、清真寺もまったくの中国風建築になっていて、一見では回教寺院とは思えない。
青海省西寧の東関モスク。
2005年6月20日
清真寺に入ると牌楼がある。これから奥に向かってまっすぐに行くとさまざまな建物や門があり、一番奥に礼拝大殿がある。
境内は広く、緑豊かな静かな雰囲気である。
イスラム文字のレリーフがある。
礼拝大殿。一日の朝から夕刻までの決められた時刻に、ここで西方のメッカに向かって礼拝する。中の正面が西で、この建物は東向きに建てられている。男性の信徒しか入れない。
掲げられている額は清代のものだそうで「臨下有赫」とある。下をのぞめば勢いが盛んであると言うような意味か。
礼拝大殿に入る老人。イスラム教徒の男性はこのような帽子をかぶる。
礼拝の前に水で体を清める場所。女性は入れない。
省心楼。本来はモスクの外郭にミナレットと言う細長い塔が設けられていて、礼拝の時刻に信者に呼びかけるが、この省心楼は中国風建築のミナレットである。
清真寺の門前町。さまざまなものを売っている。多くはキッチュ(まがいもの)のようなものだが、見て歩くのは面白い。
清真寺には日本人はあまり訪れないそうで、西安の他の観光スポットと違って日本語で声をかけられることはない。むしろ、欧米人が多いためか英語を話すようだ。
イスラム文字、漢字、英語の3種類が書かれている。「伊斯蘭」は「イスラム」。3文字目は「蘭」の簡体字(現代中国の公用漢字)。
ある店で、老人と幼児(孫らしい)の絵があってちょっと気を惹かれたら、早速店の女性に勧められた。いくらかと聞くと80元だと言う。高いと言うと、いくらで買うかと聞き返した。20元と言うととんでもないと言うようなことを言った。それからは中国で買い物をする時のお定まりの遣り取りを続けた。時にはもう止めたという素振りをして歩き出す (これも駆け引きのひとつ) と、さらに食い下がってくる。結局、老人と孫娘、老婆と孫息子の絵2枚で60元と言うことになった。最初の1枚80元からするとだいぶ負けさせたようだが、そもそも最初の値段はどうせ吹っかけたようなものだろうから、果たしてどちらが勝ったのかどうかは判りかねた。多分、向うの勝だろう。別れ際に「お幸せに」と言ったらおかしそうに笑った。
イスラム教徒の女性はスカーフを巻く。
イスラム教徒は居住している土地にはイスラム教の寺院(モスク)を建てて朝夕の礼拝を欠かさないが、西安に多く住む回族もモスクを建てていて中国風に清真寺と呼んでいる。清真は「イスラムの」という意味。いわゆるモスクは、大きなドームがあることで知られているが、西安の回族はその生活習慣が漢族化しているためか、清真寺もまったくの中国風建築になっていて、一見では回教寺院とは思えない。
青海省西寧の東関モスク。
2005年6月20日
清真寺に入ると牌楼がある。これから奥に向かってまっすぐに行くとさまざまな建物や門があり、一番奥に礼拝大殿がある。
境内は広く、緑豊かな静かな雰囲気である。
イスラム文字のレリーフがある。
礼拝大殿。一日の朝から夕刻までの決められた時刻に、ここで西方のメッカに向かって礼拝する。中の正面が西で、この建物は東向きに建てられている。男性の信徒しか入れない。
掲げられている額は清代のものだそうで「臨下有赫」とある。下をのぞめば勢いが盛んであると言うような意味か。
礼拝大殿に入る老人。イスラム教徒の男性はこのような帽子をかぶる。
礼拝の前に水で体を清める場所。女性は入れない。
省心楼。本来はモスクの外郭にミナレットと言う細長い塔が設けられていて、礼拝の時刻に信者に呼びかけるが、この省心楼は中国風建築のミナレットである。
清真寺の門前町。さまざまなものを売っている。多くはキッチュ(まがいもの)のようなものだが、見て歩くのは面白い。
清真寺には日本人はあまり訪れないそうで、西安の他の観光スポットと違って日本語で声をかけられることはない。むしろ、欧米人が多いためか英語を話すようだ。
イスラム文字、漢字、英語の3種類が書かれている。「伊斯蘭」は「イスラム」。3文字目は「蘭」の簡体字(現代中国の公用漢字)。
ある店で、老人と幼児(孫らしい)の絵があってちょっと気を惹かれたら、早速店の女性に勧められた。いくらかと聞くと80元だと言う。高いと言うと、いくらで買うかと聞き返した。20元と言うととんでもないと言うようなことを言った。それからは中国で買い物をする時のお定まりの遣り取りを続けた。時にはもう止めたという素振りをして歩き出す (これも駆け引きのひとつ) と、さらに食い下がってくる。結局、老人と孫娘、老婆と孫息子の絵2枚で60元と言うことになった。最初の1枚80元からするとだいぶ負けさせたようだが、そもそも最初の値段はどうせ吹っかけたようなものだろうから、果たしてどちらが勝ったのかどうかは判りかねた。多分、向うの勝だろう。別れ際に「お幸せに」と言ったらおかしそうに笑った。