美馬市の西に隣接する美馬郡つるぎ町の貞光にもうだつの町並みがあり、ここには二層式の「うだつ」があるというので見に行った。
貞光は江戸中期以降の郷町で、商業と交通の要衝として栄えた。昭和30年頃まで、山村の葉煙草の収納、繭、こんにゃくの収穫と引き替えに農具、日用品、薬品などを購入する人々で賑わいを見せていて、美馬の脇町と並んで二大商業地を形成していた。街路には商家が軒を並べ、「うだつ」がその繁栄を象徴していた。昭和の中期に道路事情がよくなり、集落から離れた地に道路が造られ、貞光にも造られたが、貞光川の土手を兼ねて造られたので、新しい道路の沿線は発展せず、貞光の商家は昔のままの姿を残すことになった。(つるぎ町商工観光課のリーフレット『貞光の町並み』より抜粋)
二層式の「うだつ」
単層式うだつ
貞光の「うだつ」には漆喰細工(鏝絵こてえ)を施しているものをよく見かける。
阿吽(あうん)の白虎。
鯉の滝登り。
屋号。
屋号