中国迷爺爺の日記

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洋蘭 ーシンビジュウムー

2011-05-16 09:36:55 | 身辺雑記

 うだつの町並みのある徳島県美馬市脇町に、「あんみつ館」という洋ランを展示している施設がある。この地には「河野メリクロン」と言う、昭和42年に設立されたシンビジウムなどの洋ランの培養、繁殖をしている企業があり、「あんみつ館」は、その企業が経営する洋ランの展示、販売の施設だ。

 

 「メリクロン」は、植物の茎の先端部にある分裂組織(メリステム)を組織培養して無性生殖的に増殖した個体群(クロ-ン)のことで、培養の難しいランなどの繁殖技術として使われている。「あんみつ館」とは変わった名前だが、ここで1986年に作出され、販売されたシンビジュウムの一品種につけた名称「あんみつ姫」から来ているとのことだ。同社によるとこの「あんみつ姫」は最高級鉢物品種として爆発的な人気品種となったそうだ。「あんみつ姫」は1950年頃の少女漫画の主人公の名で、その後テレビのアニメにもなって人気があった。

 

     

 

 

 展示場。「お蘭見(おはなみ)広場」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 シンビジュウムは、ラン科シンビジュウム属植物の総称で、日本のシュンラン(春蘭)や中国のチュウゴクシュンラン(中国春蘭)などもこの仲間だ。

 

 

 

 とくに熱帯原産の豪華な花をつけるラン科植物がヨーロッパで栽培されるようになったものが洋蘭としてのシンビジュウムである。