文春文庫の「〈後期高齢者〉の生活と意見」です。
「高齢者が不安を抱えて余生を生きなければならない現実を、「後期高齢者」となった著者が実感をもって語る〈いかに生きぬくべきか〉
「週刊文春」連載のエッセイでよく知られるように、氏の文章は、たとえ映画や舞台について書かれたものでも、独特のおかしみと迫力をたたえています。その筆が、いまやこの国を揺るがす大問題である年金と医療保険に向かうとどうなるか。じっさいに〈後期高齢者〉となった氏が、その体験をもとに書き下ろした冒頭の1篇と、年金についてのあれやこれやに言及した1篇は、これはもう冗談じゃない、「もう騙されないぞ」と迫力充分。この国の「劣化」をあらためて思い知らされます。」とのことです。