熊谷三郎徒然日記(gooブログ版)

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初秋の北陸路を訪ねて Part2

2009-10-14 05:55:09 | 旅行
 今朝も行楽日和の良い天気に恵まれました。朝食もそこそこに永平寺に向かいます。7:40にホテルを出発。金沢西ICから北陸道に乗り福井北IC経由で9時前に永平寺に着きました。入口前のお土産やさんに車を預け、曹洞宗大本山永平寺へ、拝観料500円は自動券売機で購入。44年前はミニスカートが流行った時代で、入口にミニスカートの方お断りの看板が立っていました。
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 見学の注意事項を雲水から聞き最初は傘松閣へ。
 ここでさー坊は修行中の雲水に一喝された記憶があります。大広間の天井には230枚の花や鳥の絵が描かれています。首を上げて見るのは疲れるので、横になって見ていたのを咎められたのです。物見遊山ではないと思い知らされ今でもよく覚えています。フラッシュ撮影をしなければOKということでしたので一部を掲載します。
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傘松閣の全体はこちら。
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 同じ曹洞宗で長野の小布施にに岩松院があります。そこには葛飾北斎が89歳の時に書いた「八方睨み鳳凰図」がありますがそこでは寝て見て下さいと言われた記憶があります。

 大庫院には身の丈より長い全長4mほどの大すりこぎ棒があります。身を削り、人のためになるように、との意味合いが込められています。かつて仏教建築に使われた地突き棒ですが、今ではこのすりこぎを3回なでると、料理の腕が上達するともいわれています。
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 当家も曹洞宗なので、最後に瓦を志納して約1時間で参拝を終えました。
 
 次は東尋坊ですが、その前に羽二重餅のお店に立ち寄り、お昼に芦原温泉で蕎麦をいただいて、東尋坊到着が12:30でした。高速料金1000円効果でしょうか駐車場は大混雑です。特に他県ナンバーと<わ>ナンバーが目立ちます。ここにも44年前の想い出があります。当時泳ぎが得意だったさー坊はここで泳いだのです。ところがいつも川で泳いでいたので、海から上がってシャワーを浴びないと体がベタベタして、そのうちヒリヒリしてきます。その日の旅館まで大変でした。勿論現在は遊泳は禁止ですが・・・
 
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 湾内には遊覧船もあり海側から切り立った断崖を見ることも出来ます。
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 さて東尋坊から本日の最終見学場所「安宅の関」に向かうため、金津ICに向かう途中で蓮如上人記念館の電柱広告を見つけました。蓮如上人は五木寛之の小説で頭の隅にあったので、急遽高速に乗るのは止めて吉崎に向かいました。五記念館で木寛之の話をすると、説明員の方が蓮如について丁寧に教えてくれます。ビックリしたのは5人の奥さんと27人の子供がいて最後の子供は蓮如84歳の時の子だそうです。少し前には永平寺で「そろそろお世話になります」と神妙になっていたのが一気に元気を取り戻してしまいました。
 布教のためには身内を増やす事が手っ取り早いので、もしかしたらそんな事もあったかもしれませんね。
 蓮如さんの名誉のために書いておきますが、子作りばかりに専念した訳ではなく、ここ吉崎で「南無阿弥陀仏」という名号を多くの方に付与して、浄土真宗の発展に大いに貢献したのだそうです。
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 さていよいよ「安宅の関」です。ここは44年前には立ち寄りませんでしたので初体験です。さー坊はどうしてもここを一度見ておきたいと思っていました。というのは小学校の学芸会で、富樫の役を演じたことがあるのです。それで勧進帳の出し物がTV放映されると録画してよく見ていました。最近では市川團十郎のパリ公演をBDに録画しましたので、旅行の前の日に見直してきました。
 ところがいざ着いてみると安宅住吉神社はあるのですが関所は見当たりません。すると巫女さんが良く説明してくれました。本来ここは関所では無かったのですが、奥州平泉に逃れる義経主従だけを詮議するために、臨時の関所がおかれたのだそうです。白紙の勧進帳を浪々と読み上げ、やっとのことでこの関を越えた逸話に因み「難関突破」のお守りがあるのはここだけだそうです。
 
境内にある勧進帳の額です。

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これからの「難関突破」を祈念して弁慶の前で。

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神社の裏に安宅の関跡の石碑があります。

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 これにて本日の見学場所はすべて終了。そろそろ日も暮れてきましたのでホテルに戻り、一休みして今夜の食事場所「田村」さんへ歩いて向かいました。このお店もI教授のお薦め店です。30分ほど歩いて浅野川たもとの田村に到着。1階も2階も満席です。二階の入口には今までお見えになった芸能人の方たちの写真がいっぱい飾られていました。料理もお酒も美味しいお店でした。10月の替わり会席メニューは
刺身盛り合わせ5点・ブリタレ焼き・ぶり団子・松茸土瓶蒸し・茶碗蒸し・カニ酢・みょうが酢・特大エビフライ・ぶり太巻き・田村うどんマーボ味・デザートの11品で太っ腹クーポンを使うとコース料金5,250円が4,200円になります。

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 お世話になったオヤジさんと最後に記念撮影。
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 お店のHPはこちらです。各種お取り寄せもありますのでご覧になってみて下さい。
 http://www.kanazawatamura.com/

 さて明日はいよいよ最終日、忍者寺と兼六園です。