京恋し

頑張った時のご褒美は京都。ずっと憧れ。

せめて見れば

2010-08-04 22:59:26 | ちょっと立ち話
「せめて見れば」は「よくよく見れば」と言う意味の古語です。

         
         色とりどりのハイビスカスがあちこちで見られる炎天下。
         カメラを覗くと、そのシベの美しいことに気付きました。


雄しべ雌しべの形は変わらないけれど、花の色によって雌しべの
頭の色が違っています。

         
         ハイビスカスを見るとしべをせめて見てしまいます。


シベといえば、毎朝咲いてくれるスイレンボクのシベたちも
ホレボレと眺めています。3cmほどの小さな花のシベなのに…。

         
         ジニア、一般名はヒャクニチソウ。キク科メキシコ原産。
         中心の可愛い花はしべ

「枕草子」の第37段「木の花は」の中に、『なしの花、…せめてみれば、花びらのはしに、をかしき匂ひこそ、
  こころもとなうつきためれ。…』と書かれた一文があります。
  梨の花はたいして美しくもなく愛嬌のない花だとされているけれど、よくよく見れば
  花びらの端っこがほんのりピンクで可愛いじゃないと清少納言は言っています。
  「せめて見る」ってステキ 必ずプチハッピーが見つかりますから。