日本の道百選に選ばれている諏訪町の本通り。

橋本治著「風の盆恋歌」は諏訪町が舞台。
買い手を探していた一軒の町屋を主人公・都築克亮は思いつきで買う。
心の内に思うことがあった。都築が毎年風の盆に通い続けていたことと
重なる理由だった…
その諏訪町がここなのだ
と思うと、その地に立っているのが不思議な気がした。

この坂道をひらひらと手を翳して踊り歩くのか…やっぱり本当の
町流しの踊りを見たいという気になる。

玄関前や窓下の小庭などには色とりどりの花。古い家並みに風情を添える。

小説の中の風景とピッタリ同じだったので、都築の家はどの辺り
なのだろうと思わず探してしまう。橋本治氏は「風の盆」狂と
言ってもいいほど毎年八尾に通いつめているらしい。

都築が買った家の中庭には酔芙蓉の花が植えられ、一輪だけ
花を咲かせていた。

この通りには電柱がない。地下に埋められている。
時間が止まったような町、電柱と電線のない町はすっきりと美しい。

井田川から見える石垣の上に続く八尾町の家並。裏側から眺める家だ。
ここから見る町並もいい景色ですよ、と観光会館の若い女性職員さんが
教えてくれた。うなじだけを見せて踊る夕べの女性の後姿と重なって見えた。

人混みのどこかに胡弓風の盆 川上季石
切なげに長く尾を引く胡弓をもっと聴いていたかったけど…

橋本治著「風の盆恋歌」は諏訪町が舞台。
買い手を探していた一軒の町屋を主人公・都築克亮は思いつきで買う。
心の内に思うことがあった。都築が毎年風の盆に通い続けていたことと
重なる理由だった…
その諏訪町がここなのだ


この坂道をひらひらと手を翳して踊り歩くのか…やっぱり本当の
町流しの踊りを見たいという気になる。

玄関前や窓下の小庭などには色とりどりの花。古い家並みに風情を添える。

小説の中の風景とピッタリ同じだったので、都築の家はどの辺り
なのだろうと思わず探してしまう。橋本治氏は「風の盆」狂と
言ってもいいほど毎年八尾に通いつめているらしい。

都築が買った家の中庭には酔芙蓉の花が植えられ、一輪だけ
花を咲かせていた。

この通りには電柱がない。地下に埋められている。
時間が止まったような町、電柱と電線のない町はすっきりと美しい。

井田川から見える石垣の上に続く八尾町の家並。裏側から眺める家だ。
ここから見る町並もいい景色ですよ、と観光会館の若い女性職員さんが
教えてくれた。うなじだけを見せて踊る夕べの女性の後姿と重なって見えた。


切なげに長く尾を引く胡弓をもっと聴いていたかったけど…