斉藤うめ子ブログ

新しいニセコの街づくりにとりくみます

被災地の「がれき」処理について

2012-04-16 20:33:24 | 議員活動
倶知安町で毎週月曜日9時半から開かれている「自治研究会」に参加しました。
今年に入ってから議員だけでなく、一般町民も参加して拡大自治研究会
になっています。(元議員が3人参加しています。)
私は町民ではありませんが、自治研究会主催者の好意で昨年から可能な限り
参加して勉強させていただいています。

今日の議題は先週に続き「がれき」の処理と受け入れについて議論しました。

受け入れを容認する意見
○被災地のがれき受け入れは「人間として」の問題である。
「お互いさま」の気持ちで助けてあげるべきだ。
 負担を一部にだけ押し付けたままで、自分だけよければいいというのはエゴでは
 ないか。
○がれきのすべてが放射能に汚染されているわけではない思う、汚染されていても
 基準値以下で大丈夫だと判断できれば、受け入れてもかまわないと思う。
○がれきは受け入れるべき。受け入れ自治体にある程度の雇用も生まれる。
 がれきの受け入れはだめだが、その周辺の人たちを受け入れようという声が
 全国的に起きてこないのはおかしいのではないか。

受け入れ反対の意見
○がれきが放射能に汚染されていたとしたら、その被害は20年、30年後に現れる。
 すべてのがれきが汚染されているものと考えて、処理は現地で行い、放射能の
 拡散を防ぐべき。
○がれきは動かさず現地で集中処理・管理し放射能の拡散を防がなければ、二度と
 除去できない。
○放射能汚染の有無にかかわらず、がれきは現地で処理すべき。国の責任で
 費用全額を負担し、現地に焼却施設を早急に建設すべき。現地の雇用対策や
 活性化につながるはず。輸送コストをかけてまで全国に拡散する必要はない。

私はこの北海道にがれきは一切持ち込むべきではないと考えています。
すでにがれき受け入れを表明している自治体もありますが、これは決して
人間としてのエゴではなく、北海道が国内で安全な食料生産・供給地とし、
放射能を含む物質は基準値に関係なく可能な限り受け入れない姿勢を貫くこと
ではないかと考えています。食料自給率39%の日本で食料の輸入に頼り
つづけることは大きな問題ではないかと思います。
人間が(生物すべてを含む)安全に安心して住み続けられる環境を守り続けて
いくことではないかと考えます。
その意味で泊原発は早急に廃炉にすべきと考えています。
がれきを受け入れた自治体が今後数十年、半世紀、数世紀に
渡って安全性を確りと管理していくという保証はあるのか考えさせられます。