教室・自然いろいろブログ

グループ彩雲の創作活動と身近な自然の観察記録

鹿島灘ではじめてルリガイを拾う

2024年10月04日 | 生き物

伯母に会いに母姉と共に茨城県に行きました。
牛久でいとこ夫婦とも無事再会を果たし、ホッとしたところで
久々に海岸で貝拾いをしようということになりました。

台風接近で強風が吹き荒れていたおかげで
海面を漂う生き物たちとの素敵な出会いがありました。

母が綺麗な紫色の貝を見つけました。


ルリガイだ〜!

貝についている半透明なものを触ると弾力があって軽い。
何だろうね?と言いながら写真に撮り、触っているうちに
この貝殻以外の部分は吹き飛ばされてしまいました。
後で調べると、ルリガイは足裏から分泌される粘液が固まったものを
浮袋として、それに逆さまにぶら下がって漂流し卵嚢も産み付けるのだそう。

薄桃色に見えるのは卵嚢に違いありません。
知っていればもっと観察していたのに!
質感は水に戻す前の棒寒天のようでした。
この日の浜辺には沢山の青い生き物が漂着していて

なにこれっ!
この光景を見た母は「やっぱり海はいいわねぇ…」としみじみ。

ギンカクラゲだ〜!銀貨の部分は50㎜近くありました。
やはり流れ着いていたカツオノエボシも青い!


毒が強いと聞いたことがあるので落ちていた棒で持ち上げてみましたが
浮袋の部分はツルツルしていてつかみにくい。


昨年初夏、静岡の浜辺で見たカツオノカンムリは青い部分が
取れてしまっていましたが似た仲間。

この青い生き物たちを検索すると「ヒドロ虫が集まって形成された群体」
という説明が出てくるのですが理解が追い付かず。。

同じ遺伝子を持ったヒドロ虫たちが増えながら
それぞれの役割をもってひとつの筏をかたちづくり、
海を漂っているというぼんやりとしたイメージを持ちました。

ギンカクラゲ、カツオノエボシ、カツオノカンムリはどれも有毒
だけれどルリガイやアオミノウミウシに食べられてしまうのだとか。
アオミノウミウシもいつか見てみたいな。。

海辺で突然横殴りの雨にあい、急遽大洗水族館に入りました。
こちらを訪れるのは2度目。



ここでもクラゲ♪
クラゲのガチャガチャまで回し楽しんだあと
雨上がりの浜辺にも目を見張る光景が♪

美しいハマゴウの群落
群落の一角を覆うオレンジ色の網のようなものはネナシカズラ?

似た植物はいろいろあるようでスナヅルやハマネナシカズラと比較した結果、
花弁を見て要注意外来生物のアメリカネナシカズラなのではと思いました。

花には存在感のあるオオモンツチバチのメス
砂地を好み、コガネムシの仲間の幼虫に卵を産み付けるのだとか。
宿泊は涸沼近辺だったため、ヒヌマイトトンボを探したい
気持ちはあったものの次回の楽しみとしました。

大切な姉と対面でき、海岸ではルリガイや瑪瑙を拾い
夜のスカイツリーも見て母は喜んでくれたよう。
首都高の恐ろしさは今回も克服できませんでしたが
もりだくさんのよい旅となりました。
 

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