古布で小物を作る ・ 暇を見つけては読書

古布を利用して袋物やテーブルウエアなどを作って楽しんでいます。
合間には読書したり、お出かけしたり・・・・

「居酒屋ゆうれい」・・・山口恵以子 著

2022-03-03 | 読書

山口恵以子さんの「居酒屋ゆうれい」を読みました。

初めて読む作家さんです。

経歴を見ると、大学卒業後に飲食関係のお仕事をされていたようで、

その時の経験を生かして、作家になられたのかしらと思いました。

 

「居酒屋ゆうれい」は少し不思議な内容でした。

時を越えた超常現象にて救ったり救われたりする方々のお話です。

 

出てくるお料理が楽しくて・・・

作ってみたいな~と思っていたら巻末にレシピが載っていまして、

二つ作りました。

簡単なのになかなかに評判もよく、2度楽しい本でした。

続けて読もうと、あと4冊購入してあります。

楽しみです。

 

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[どうで死ぬ身の一踊り]・・・西村賢太 著

2022-02-06 | 読書

2011年に「苦役列車」で芥川賞をとられた西村賢太さんの作品です。

昨日その西村賢太さんの訃報がニュースで流れまして、驚きました。

まだ54歳だそうです。タクシーの中で意識不明となり、そのまま病院へ運ばれて

亡くなられたようです。

遺族もいるかどうか不明とのこと。

 

「どうで死ぬ身のひと踊り」は私の数少ない蔵書の1冊でして、

昨日取り出して懐かしく読み直しました。

西村賢太さんが傾倒されて没後弟子となられたという

「藤澤淸造」という明治時代の作家のお話が中心。

 

主人公が全集を編纂しようと奔走しているうちに、同棲生活も崩壊し、

お決まりのDVに飲酒、生活苦。

どうしようもない人のどうしようもない人生を綴った、私小説です。

 

西村賢太さんのご冥福をお祈り申し上げます。

 

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「ドライブインまほろば」・・・遠田潤子 著

2022-01-27 | 読書

再びステイホームの日々となり、

読書にいそしんでおります。

 

遠田潤子さんの「ドライブインまほろば」

タイトルから、のほほんとした内容かと思い、手に取りましたが、

実は思ったよりずっとハードでした。

 

尊属殺人、児童虐待、母子依存、夫婦間DVなどが盛りだくさん。

「いやミス」と呼ばれるジャンルでしょうね。

 

小学校6年生の憂くんと5歳の来海ちゃんの夏休みの逃避行。

逃げ込んだのが奈良県の山奥にある「ドライブインまほろば」です。

 

「まほろば」の近くの山に10年に一度出現するという幻の10年池

ほんとうにあるのなら私も見てみたいなと思っちゃいました。

 

救いのあるラストで、よかったです。

 

 

 

 

 

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「総理の夫」・・・原田マハ 著

2021-09-08 | 読書

仕事の最寄り駅、桜木町駅前に書店があり、早くから開いているので、

最近お世話になっております。

 

知人が読んだそうで、買ってみました。

日本初の女性総理となる、相馬凛子さんがヒロイン。

 

そのご主人が、相馬日和さん。

相馬財閥の次男ですが、鳥類学に夢中な、ちょっとオタクな感じ。

 

こんな総理がいたならば、今後の日本も良くなるだろうな~というような内容で

今の政治家達にも読んでもらいたいです。

お話はお話だからこうは上手くいかないでしょうけどね。

 

日和さんの愛読書がコンラート・ローレンツ博士著の「ソロモンの指輪」です。

私も大好きな本で、独身時代に購入。7回の引っ越しで行方不明にならず、今でも手元にあります。

原田マハさんも読んでいらしたかと思うとちょっと嬉しい。

 

ご報告です。

本日で、ブログ開始5000日。365日で割ったら、13.7年でした。

更新回数がめっきり減って、申し訳ないのですが、

読んでいてくださる皆様、これからもよろしくお願いします!!

 

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「二人の嘘」・・・一雫ライオン 著

2021-08-06 | 読書

新聞の広告で見つけまして、一雫ライオンさんって初めて目にしましたが、

面白そうなので、読んでみました。

 

法廷物です。

10年に一人という逸材の女性判事のお話でした。

礼子さんというヒロインと、10年前に裁いた事件の犯人との邂逅。

そして、次第に明らかになる真実。

 

切ないラストシーン。

ラストシーンは金沢が舞台でして、また金沢に行ってみたくなりました。

 

ステイホームで読書がはかどります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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「神よ憐れみたまえ」・・・小池真理子 著

2021-07-01 | 読書

2020年7月~2021年6月にかけて、愛読する新聞の日曜版に

小池真理子さんの「月夜の森の梟」と題するエッセイが載り、毎週心待ちにして

読んでおりました。

 

2020年1月末に夫である藤田宜永さんを病気で亡くされ、その喪失感の中で

書かれたエッセイは、お住いがあるらしい軽井沢の四季の描写を交えながら

大層心を打つものでした。

6月半ば頃に最終回となり、最終回に、ご本人より、この小説が完成し、6月24日に発刊となることの

紹介がありました。

これは、買わねばと、早速Amazonへ予約注文。

6月28日、仕事から戻ったら届いておりました。

 

構想10年だという、著者渾身の570ページに及ぶ大作、素晴らしい内容でした。

ミステリーであり、恋愛小説でもあり、喪失を抱えながらも強く生き抜く女性達の物語でもありました。

 

何度も読み返して、愛読書にしようと思っております。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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「日の名残り」・・・カズオイシグロ 著

2021-06-18 | 読書

4年前にノーベル賞を授与された、カズオイシグロの「日の名残り」を読みました。

気になっていたのに、なかなか手に取れずにいましたが、ひょんなことで、最近手に入れました。

 

とても素敵な内容でした。

イギリスの古き良き時代が舞台で、大邸宅の執事が主人公と、聞いておりました。

その通り、執事であるスティーブンスの一人称で話は進み、現在と過去が入れ混じり、イギリスの緑に覆われているであろう大地が実際に見えているような描写でした。

 

今から30年以上前に書かれた小説で、アンソニー・ホプキンスが主演で映画化されているようです。アンソニー・ホプキンス、とってもはまり役だと思います。

最近は配信が多くて、DVDを売っているお店も少なくなっておりますが、是非手に入れて見てみたいです。

 

最近書店で、カズオイシグロの最新版「クララとお日様」も目にしました。

こちらも読んでみたくなりました。

 

 

 

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草原のコック・オー・ヴァン・・・柴田よしき 著

2021-06-02 | 読書

大ファンである、柴田よしきさんの

「草原のコック・オー・ヴァン」を読みました。

副題に「高原カフェ日誌(ダイアリー)Ⅱ」とありました。もちろん

前作「風のベーコンサンド」も読んでおります。

 

長野県にあると思われる高原カフェが題材の本です。

カフェの名前は「Son de vent」

最近は夏のひとときを長野の高原で過ごすことが多いので、実際にあるカフェを

思い描きながら読みました。

 

祖父母が経営していたワイナリーを再建しようとしているお孫さんのお話が

なかなか、面白かったです。

 

今年も7月に長野へ行く予定ですので、素敵なカフェも訪れてみようと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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「エレジーは流れない」・・・三浦しをん 著

2021-05-03 | 読書

三浦しをんさんの、「エレジーは流れない」を読みました。

 

地方の少しさびれかけた温泉地が舞台です。

近くに富士山があり、海と山がある設定。

おそらく熱海ではないかしら?

 

主人公は高校生2年生の怜君。

お土産物屋さんを営むお母さんと二人暮らしです。

本人も何故かはわかりませんが、近くの高級別荘地にも

もう一人お母さんがいます。

 

怜君はお土産物屋で3週間、別荘で1週間過ごすのです。

 

お友達が面白い。

頭の中まで筋肉マンの竜人君と心平君。画家志望の丸山君。

大きな旅館の跡取りである、藤島君。

竜人君の彼女、愛美(まなみ)さん

 

青春群像とありましたが、まさにその通り。

青春いいですね~

 

 

 

 

 

 

 

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「そしてバトンは渡された」・・・瀬尾まいこ 著

2021-04-23 | 読書

2019年の本屋大賞1位の小説だそうで、

「感動するよ~」とお友達が貸してくれたので読みました。

 

主人公は、優子さん。

幼い頃に母を亡くし、父と二人で生活していたのですが、

その父が再婚したため新しいお母さんが出来ました。

 

ところが、父のブラジル転勤をきっかけにその継母が父と別れることになり、

優子さんはお友達と別れがたく、継母と一緒に暮らすことに。

さらに、継母は夫を2回変えて、その後は失踪。

 

高校生となった優子さんは現在3度目の父となる、やや世の中からずれた感のある森宮さんと2人暮らし。

 

高校生活のあれこれ、あこがれのピアノ。クラスメイト

血縁関係はないけれど、これは家族の物語です。

一緒に暮らせば家族なんだよね~ということを教えてくれる小説でした。

 

家籠りが多いけれど、じっくり読書に取り組めて、いいこともあるなあ。

 

 

 

 

 

 

 

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