古布で小物を作る ・ 暇を見つけては読書

古布を利用して袋物やテーブルウエアなどを作って楽しんでいます。
合間には読書したり、お出かけしたり・・・・

「キケン」…有川浩 著

2016-02-10 | 読書
有川浩さん、どれを読んでも面白いです。

「キケン」とは、成南大学の「機械制御研究部」の略。


「キケン」部は、4回生引退、3回生が幽霊部員ばかりのため
2回生の二人が新入生獲得をします。



この2回生の二人がものすごいキャラでして、
一人は「成南のユマ・ボナー」上野直也君。
小学生のころからの筋金入りの理系。

もう一人は「名字を一字隠した大神弘明」君。
隠れているのは「魔」すなわち大魔神。彼も小学生のころからの武闘家です。


獲得された一回生の中心となるのが池谷君と元山君です。
元山君は喫茶店の息子なので、「お店の子」と呼ばれます。
池谷君は地方の出身で、オフロードが得意。




この二人×二人が主役4人で、物語はすすみますが、
圧巻が、学園祭のラーメン店出店。


部活敵の「PC研」と死闘を繰り広げ、「キケン」史上最大の
売り上げを記録するのです。


面白かったですね~
理系男子ってこんな感じなんでしょうか。
「オタク」ってひとくくりにしてしまいがちですが、馬鹿にしたものでは
ないな~と思っちゃいました。


ちなみに私が読んだのは文庫本ですが、
副題がありまして、

「キケンとは命の危険も顧みず、理系技術の研究に挑む熱き男たちの魂の記録である」

NHKで以前放送されていた「プロジェクトX」を思い出しました。